いじめられっ子俺、ある日突然チート能力を授かり今まで自分をいじめてきた奴らに復讐を開始する
ゴリラバナナ
第1話「プロローグ」
「へへ!オラオラオラ!」
バキ!ゴシャア!
「ウジ虫が~!」
ゴキャアッ!バゴォ!
ある高校の校舎裏。
そこでは5人組の男子生徒が
パンツ一丁の1人の男子生徒を
リンチしていた。
「も……もう…やめてください………!!」
必死に哀願をする
リンチされてる男子生徒。
しかしその哀願も虚しく
5人はさらに過激に暴行を振るう。
それから60分程経った後………。
「あ~……そろそろ飽きてたな~
今日はこの辺にしとくか~
おいお前ら!帰るぞ!」
リーダー各の男がそう言って
その場から去ると
他の連中もゾロゾロと去っていった。
「う……うぅ~…………」
リンチされていた男子生徒は
傷だらけの体をプルプルさせながら
必死に起き上がる。
「………くそ……あいつら……
今日も散々痛めつけやがって………」
リンチされていた彼の名前は
徳川秀吉(とくがわ ひでよし)。
年齢は15歳、学年は1年生。
先程のアレを見れば分かると思うが
彼はいじめられっ子である。
「いてててて……早いとこ着替えて
家に帰らないと毎週楽しみにしてる
"かいけつゾロリ"の再放送が始まってしまう!」
秀吉が制服に着替えてると
テニスウェアを着た女子3人が
秀吉のいる方向に走ってきた。
「ねぇ、アレ"狸猿"じゃね?」
「うわ!マジじゃん!キモ!
あいっかわらずキモいオーラ
プンプン出してるね~」
「とっとと学校辞めればいいのに
というか死ねばいいのに」
3人は秀吉に聞こえるくらいの声で
そう言いながら彼を横切って行った。
ちなみに今の"狸猿"と言うのは
彼のアダ名である。
なぜその様な名で呼ばれているかというと
それは彼の名前に関係があった。
彼の名前は徳川秀吉。
徳川家康のアダ名="狸"親父。
豊臣秀吉のアダ名="猿"。
よって、徳川秀吉="狸猿"なのである。
「チィ……!あの陰険売女どもが!!
今度の水泳の授業中更衣室に忍び込んで
絶対パンツ盗んでやる!!」
秀吉はそう強く決心した後、ゾロリを観るため
急いで家路へと向かって行った。
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