第五章第三話

「ねぇ、頼君」

「何だ?懐」

「貴方が消えた世界はとてもとても、」


「苦しかったよ」


「は!」

夢か。

俺が消えた世界。

「俺だって、お前がいないと…」

「頼ー!ご飯だよー!」

駄目だ。余計な事考えるな。今を充分に生きろ。

「はーい!」

我慢だ。

我慢は得意だろ?

頼。


「頼。今日一緒に登校しない?」

「ああ。うん。…。ええ!?」

「良いの?わかった」

「えぇ?」

何故だ?何故何だ?


「ねぇ、大木桜の所行かない?」

「駄目だ。あそこは…危険なんだ。恐ろしいクマが出るぞー。がおー」

「ねぇ、神社の事で、話がしたいんだけど」

「懐…?お前!」

「早く。来て、頼君」

俺の名前に君を付けて、懐って言う名前のやつにはもう、この世界では会えないはずなのに。



「私が、運命を操れる神様だって言うのは知ってるよね」

「ああ、この木は懐定神社の建築資材に使われたんだな」

「うん。あっ。先に言っとくけど、あっちの世界に行くことは私が定めない限り無理だから」

「良かったー」

「良くないよ」

「えっ?」

「まだ、私運命を操る能力を持っているの」

「って事は…。」

あの世界に戻れてしまう。って事か。

「大丈夫。あの世界に戻らないよ。戻るとしても、『私がいない世界』にするよ」

「やめろよ」

「えっ?」

「そんな事しないでくれ。俺は、お前に生きて欲しいんだよ」

「…。『頼君がいない世界』も苦しいの。皆死んじゃうの。嫌なの。私のせいで誰かが死んじゃうの」

「うん。だから。だからさ。二人とも幸せに生きていこう」

「わかった」


「なーに、二人でイチャイチャしてるの?」

「氷魔!?何でここに!?」

「私も、簡単言うとあなた達と同じ感じよ」

「そうか…。氷魔も『記憶』を取り戻してんだな」

「一年ぐらいで思い出した」

「「早っ!」」

「あんた達が遅いだけだよ」

「でも、良かった〜。私氷魔ちゃんいなかったから、心配だったの」

「そ、そう?」

「氷魔ちゃんは?氷魔ちゃんは?」

「わ、私も会いたかったわ」

「はわ〜。可愛いー」

百合だわ。おい、百合が…。

「何故だろう。シンプルにいいな」

「アイスガン」

「グヘッ!」


作者;百合いいですよね。

皆さんはBL、TL、GL、

何が好きですか?

  僕は全部好きです。

1位GL

2位TL

3位BL

みたいな感じです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る