しがないマッサージ師が最強ヒーラー?!
千本桜
第1話 ココハドコ?
ただいま混乱真っ只中。
さっきまで仕事をしていて、帰り道にコンビニによって、それから……
朔月 隼人28歳独身、なんちゃって?自営業の彼女無し。
とりあえず今草原に居ます!!!
ぶっちゃけ繁華街近くの古いマンションに住んでるし仕事先はその繁華街だから草原とか縁が全く無いし深夜まで働いて帰って夜食食べて寝ようとコンビニに寄った事は覚えてるけど帰宅したかの記憶も無い。
仕事の待機時間に読んでるネット小説とかにありがちな異世界転移?とか思わなくも無いが正直信じたくないのが本音。
小説ではキタコレ!的な主人公が多いけど普通に直面したら信じたくないだろ。
アレは小説だから面白いのであって大抵文明が遅れている世界に飛ばされて衛生面とか生活家電もなくその辺はご都合主義で誤魔化されてるしさ。
現代っ子?のオレには無理だ。
頭の中でグルグル現実逃避していたが、ココが異世界なら草原(腰まである草むら)にも魔物がいる可能性ってあるよな。
特に神様的な人に会ってチート貰ったわけでも無いしさ。
しがないリラクゼーションマッサージ屋の店員としてはなんの知識チートも出来ないから何とか資金集めてマッサージ屋でも開くか?なんてあさっての方向に考えが行きかけた時草むらがガサガサと言い始めた。
ヤバイヤバイヤバイ、この世界?の知識もなく何かしらの生命体と武器もなく遭遇とか無理ゲーだろ!
心臓バクバクの過呼吸起こしそうなくらいパニックになりかけている時目の前に現れたのはこれまた異世界モノでよく登場する丸くてぷるんとした青いヤツ。
スライムだ。
スライムと言えば無害で生活と共存しているパターンと酸とか吐いてくる初心者冒険者の練習相手のパターンとあるがあのぷるんとした感じは確かにモチモチして見たくなるのもわかる気がするわ。
とりあえずコチラからは武器もないので出来るだけスライムを刺激しないようにその場に身を潜める。
幸いスライムはこちらを気にする様子?(顔がどこにあるか分からないから進む方向で判断したが)なのでひたすら大人しく見守る。
しばらくしてガサガサが遠くなりほとんど聞こえなくなると大きなため息と共にへたりこんでしまう。
「はぁぁぁぁ、とりあえずここにいても仕方がないし、街か村みたいなのを探すか。」
辺りを見回すとよじ登れそうな大きな岩が少し先に有るのでそこで辺りを見回す事にしよう。またスライムや他の魔物や動物に見つからないように周りの音に集中して目測5分の所に30分以上かけてすすむ(腕時計は電波ソーラータイプなので時刻は分からなくても時間はわかる)
やっとの思いで着いた岩によじ登って見渡すと思ったほど遠くないところに大きな外壁が見える。イメージは中世のお城の外壁に似ている気がすると言えるのは学生時代に1度ドイツに行った時に巡ったお城で見たから言えることだったりする。
あそこまで普通に歩いても1時間以上かかるだろうなと思い魔物や動物に遭遇しないように警戒しながら行くと方向も狂って街にたどりつけない可能性も有るからと悩んでいると馬に乗っている人達がコチラに向かってくる。
街の方から来ているから悪人の可能性は低いだろうし保護してもらえたら良いなと思いつつ、言葉は通じると良いなと思う。
こういう所だけは生きていくのに必要だしご都合主義で良いからと思わず願ってしまうのは仕方がないよな?
やっぱり馬は速いな、最初は何とか馬に乗っている人が見えたと思っていたのにもう目の前に到着しそうだ。
「そこのキミ!少し良いかな?」
ご都合主義バンザーイと心の中で小躍りしてしまったの仕方がないと思う。
話しかけられた言葉が分かるとホッとするわ。
「はい。」
相手は厳つい鎧を着て剣を持っている人が3人いるのに抵抗なんて出来ないしね。
体術とか剣道とかしていたらワンチャン有るかもだけどそう言うのとはほぼ縁が無かったのでそうそうに諦める。
「私はこの近くの街の警邏隊隊長のアシュネルという。君はその岩に何かしらの違和感は感じないのかい?」
「はっへっ?」
想定外の質問に思わず変な声が出たのは仕方がないよな?
「その岩には我々は触れないのだよ。」
続けて教えられた事に理解が追いつかない。
「え?でも自分は平気ですけど……」
違和感とか触れないとかなに?!
「そうか、なら良いんだ。それで君はこれから行くところは決まっているかな?」
よく分からないけど彼の言う事が本当なら見えた城壁の街の警備の人達らしいから悪いことにはならなさそうな雰囲気?特に岩に乗って居ることを咎めるとかでは無さそうだし。
警戒心はあるがこのままいても仕方がないのでここは彼らについて行くのが正解だと思う。このままここで夜を明かす方が危険だと思うしさ。
「実はココがどこか分からず困ってました。なので行くところは決まってません。」
「そうか、良かったら私達と来ないか?その岩に触れない理由とかも話したいし街の中で落ち着いて話せたら助かるのだか。」
「よろしくお願いします。」
いったい俺はどうなんるんだろうと不安でいっぱいだったが彼らについて街へむかうのだった。
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他の作品がスランプ気味なので違う話を書き始めて見ました💦
そんなに長い話にするつもりは無い予定です(予定は未定?)
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