みきゃんとシーサーのぬいぐるみ

ヤッキムン

みきゃんもシーサーも可愛い

中2の時は沖縄の中学に通っていた。

ボクは女の子みたいだから、みんなボクのこと女子と思ってくれている。

学校でも、いつも女子の友達といっしょにいる。

体育の着替えも女子とやってる。

みんな、それで良いって思ってくれてる。


中1の時は愛媛県松山市に住んでいた。

松山市には小4から住んでる。

松山城のすぐ近くの中学に入学。

友達も女子ばっかり。いつも女子といっしょに行動してる。

美術部に入って、松山城を描いた風景画で、中学生絵画コンテスト金賞を受賞。

美術部のみんなも喜んでくれた。

愛媛から沖縄に転校する時、美術部の女子の先輩に

「わたしだと思って...」

って言って、「みきゃん」のぬいぐるみをもらった。


中2で沖縄に転校してからも、いつも女子の友達と遊んでる。

海やプールに行って泳ぐのも女子の友達と。

ボクも女子用の可愛い水着で泳いでる。


愛媛も大好きだったけど沖縄も大好き。

だけど中3で大阪に転校することに。

沖縄の女子の友達からシーサーのぬいぐるみをもらった。

「わたしだと思ってね」

って言って...


大阪の家は、京都寄り。

電車で2駅も行くと京都府。

家のまわりも古墳もいっぱい。


大阪でもボクは女子みたいだから、学校でもいつも女子の友達と行動してる。

みんなボクのことを女子として見てくれてる。


家では霊の存在を感じちゃう。

部屋にも、女の子のような霊を感じる。

毎晩寝てるとあらわれて、ボクを優しく抱きしめて顔にキスしてくれてる。

なんとなく、芸術家の女の子のよう。

部屋にいると、めっちゃ絵を描きたくなるから、女流画家の女の子なのかな?


部屋には、みきゃんとシーサーのぬいぐるみを置いてる。

みきゃんもシーサーもボクのこと見てるみたいなのだ。

ある日、ぬいぐるみに向かって

「動け~動け~」

って念じてみた。

そしたら、キュキュって、ほんの少し体を動かして、ボクのほうを見て、みんなボクに笑ってくれてる。




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