異世界に転生したら、家にレベルアップ機能が着いた件

カエル

第1話 死と転生

働いて、働いて貯まったお金で遂に僕の夢にまで見た庭付きの家を建てた。とてもこだわりをもった家だ。なのに僕は新居に引っ越した初日の夜に死んだらしい。

「お主、災難じゃの。まさか、引っ越してすぐに死んでしまうとはな。」

あなたは誰ですか?

「そんなもんどうでもいいじゃろうに、どうじゃお主がこだわりを持って建てた家と共にワシの元に来ぬか?」

あなたの元に行けば、あの家に住めるのですか?

「ああ、住めるぞ。まあ少し変化するがの。」

少しとは?僕は部屋のサイズもミリ単位でこだわりを持っているので変わると困るのですが。

「それは大丈夫じゃよ。変化することはまず、段ボールに詰めてある荷物が全てお主が考えていた場所に収納されるということと家が破損しにくくなり、破損した場合も自然に直るようになるだけじゃよ。」

そうですか。それならいいですよ。あと、明日買い物に行こうと思っていた物を買って行くこととペットのヒキガエルのク-ちゃんとポ-君を連れていくことはできますか?

「買い物はお主が死ぬ前に買おうとしていたものなら可能じゃよ。じゃが、今から思っても無理じゃよ。ペットの方は家の付属品ということにして連れて来れるようにしてやろう。それで大丈夫か?」

大丈夫です。僕は過去に色々あって常に買えるときに備蓄分を買って備蓄しておく習慣があるので、明日買いに行こうとしていたものを買うことができれば1ヶ月以上買い物に行かなくても生きて行くことができますから。ペットの方もそれで何か変わるというわけではないんですよね?

「そうかい。ならば買おうと思っていた物に関しては用意しておこう。あと、ペットの方じゃが寿命がなくなるだけで特に変わらんよ。」

う~ん。分かりました。それでお願いします。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る