独女入院記録

篠原暦

第1話 51歳独女、緊急入院する

 2023年2月3日、午後5時過ぎ。

 私はとある総合病院の救急外来にいた。

 その日の昼から、腹痛がひどく、仕事にも行けずにうんうん唸っていたのだ。


 そもそも、その前の12月半ばから、不正出血が止まらなかった。

 私は現在51歳、月経はもう2年ほど来ていなかったのにだ。

 クリスマスに某イベントのために外泊するのに、大浴場のあるホテルに泊まったのに、大浴場に行けなかった。

(そこそこ悔しかった)

 その後もずっと不正出血が止まらないため、まずは近場のレディースクリニックに行った。

 ら、

「子宮に血が溜まっている」

などと恐ろしげなことを言われてしまったのだ。

 そのため、総合病院に紹介状を書いてもらい、1月31日に受診していた。

 そこで、やはり子宮に血が溜まっていることと、感染を引き起こしている可能性があると指摘されて、また来てくださいとなった。


 で、その場では帰宅したのだが、そこから数日で、腹痛で動けないほどになってしまったのだ。

 だったら昼に受診すればいいのに、昼間は変に我慢し、夕方遅くなってからやっと病院に電話したのだが、

「今からだと一般外来には来られないので、夕方5時過ぎに救急外来に来てください」

と言われてしまい、仕方なくひとりで電車に乗って救急外来に来たのだ。


 とりあえず血液検査をし、痛み止めの点滴を受けた。

 が、痛みもなかなか引かず、熱まで出てきた。

 そして血液検査の結果…

 炎症反応のCRPという値が、通常は0.いくつのところ、15あるという…

「これは今日は帰らないほうがいいですね…」


 はい、緊急入院です!(号泣)


 そんなわけで、51歳の緊急入院日記が始まることになってしまった。

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