第13話支える物



そんな時にタイミング良くか悪くか友人から連絡が来た。

元入居者の少年院に3回行ったことのある今はパチンコ軍団をやっているYである。ちなみに地元同じ福岡


Y「最近なんしよんじゃ!お前コロナやけど飲み行くぞブクロで!」


ホームレスの炊き出しがよくある公園で昼から大の大人が酒を飲む


Yの方も部下に金を持ち逃げされたりコロナで色々あったみたいだ。


Y「一緒に住んどったM君どげんしとるかねー」

yack「あのボロ家から大手の会社に勤めたけん俺らみたいなんとは関わらんどこって思いよるかもよ」


Y「なん、お前今日はやけに元気なかね」


事情を話すyack


Y「そいつらお前と関わらんでもいずれ死んだかもしれんやん、たまたまお前が関わったっちゅうだけで、今日は俺が奢りで飲むか?M君も呼ぼうや」


yack「いいよ奢らんでも、第一俺は貸し借りってのが嫌いなんだよ特にヤクザ者からはな」


Y「俺もお前も死んだ奴らも突っ張って誰にも言えんで死ぬのよくあろうが、遠慮すんなちゃ」


M君に電話する



駄目元で呼んでみたら大丈夫と

本が好きなM君28歳、ブック・オフにいるらしく行ってみると、相変わらず勉強熱心なのかクレカで5万円分の本を買ってリュックに詰めてる所だった。

出世したんだなと思った。


M君「お久しぶりですyackさん!相変わらずですね!」


久しぶりに飲む、色々と話す


M君「僕yackさんの家にいたからハングリー精神がついて今の仕事楽に感じれるんですよね」


もう取り壊されたがその時に運営してた家はネズミ、ゴキブリ平気で出てくる所だった。



Y「なんやかんやちゃトラブルも多かったけど楽しかったなあの家!」



自分の仕事って正しいのだろうか?人に役立ってるのだろうか?と不動産屋や金融屋等で働く人や色々な仕事で思い詰めることってあると思う。少なくともyackは自分の運営する物件で死者が二人出て俺の商売ってなんだろう?と葛藤を感じていた。


長く続けているとこういう事もある、幸せな夜だった。


思えば仕事の九割が嫌なことでも少しこういう事があれば何でも耐えられる。


M君は大手就職だが、

これから自分の管理する物件からTV出たり成功する人がもっと出たら面白いなと思った。


白い光が指してきた感覚だった

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