あなたは潰したいと思う人間はいますか?

狼男

第1話 紹介

 ここは東京の某事務所。復讐代行業者だ。

各地に支店を持ち、依頼されれば、その人に変わって、ターゲットに復讐をする。

 伊藤拓務はここのオーナーだ。

 コンコンとノックする音が聞こえた。

「どうぞ、お入りください。ご要件をお伺いします。」


 「内藤明宏です。俺をいじめたやつ2人に復讐したいです。」


「わかりました。では何をされたか聞いてもよろしいですか。」


 「まず一人目は、会社の上司です。そいつの名前は谷川賢作です。出版社関係の会社に勤めていました。

 ところが、やつは偉そうでした。毎回、毎回パワハラをしてきます。ばか、アホはしょっちゅうです。なんでも感でも私のせいにしてきて心が折れて、会社をやめようとしました。」

 

 「その時、『やつに社会は厳しいぞ。この会社やめるくらいの根性だと通用しない。逃げててもまた同じことの繰り返しだぞ。』と言われました。」

 

 「もっと詳しく聞きたいです。」


「これは一人目です。二人目は高校時代にいじめたやつです。岡井大樹と言います。そいつは俺を殴る、蹴るなどしてきました。いじめたくせに教師に守られていました。おまけに国立大学に進学して腹たちます。野球部で甲子園にも出場しています。」


 伊藤は話を聞き、復讐方法を考えた。

 

 「依頼料は10万円です。二人とも私達が殴って潰します。」

 

 「ありがとうございます。これで高らかに眠れます。」

  

谷川の住所を突き止めて、殴り込みにいった。谷川は娘が二人いることを知った。


谷川は伊藤を見て、「なんだ。あんたら」といった。


伊藤は「お前は過去に人にパワハラして退職に追い込んだだろう。その人の敵を取りに来た。」


谷川「警察を呼ぶわ。」


バコバコ。谷川が携帯を取り出すより前に殴られていた。伊藤のパンチが強烈で気絶してしまった。


「これがパワハラしてた人間か。弱いな。」

そう笑って伊藤はいなくなった。


次は岡井だ。そういって、伊藤は素早く去っていった。

谷川は人をいじめるといけないと反省した。

彼にもまた上司がいて、「内藤君に謝れ」とこっぴどく叱られたそうだ。

 

 

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あなたは潰したいと思う人間はいますか? 狼男 @shinshin4445

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