短編小説
@that-52912
第1話部屋
僕の部屋は、便利である。ありとあらゆる事が出来るし、ありとあらゆる現象が起きる。
先日は、窓を見つめていたら、窓が割れた。バン!と心地よい響き。割れた窓から、鳥が入ってきて、なんの断りもなしに破裂した。こちらは、骨が砕ける音だ。血と肉が部屋に残る。それは、太陽を浴びていて、奇妙な敗北感を感じた。すると今度は日本兵が立っていた。痩せこけた顔立ち。すぐ消えたさ。
ぼくは、一連の出来事をジャズを聴きながら見ていた。カップスターも、食べてたっけ。
コルトレーンのサックスは、のたうち回る。ヘビのようだ。真っ黒なヘビの舞踊。
カップスターは、味噌味に限るが、どうしてかというと、殺意が増すからである。ぼくのぼく自身への殺意へ。何かのレッスンのつもりで、ぼくは、それを実行する。味噌味を頭からぶっかける。すると溶けてゆく。何が?ぼく自身がさ。
短編小説 @that-52912
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。短編小説の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
近況ノート
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます