飲み会

仕事終わり、そろそろ今年度も終わりだからと言うよく分からない理由で飲み会に呼ばれた。

正直あんな馬鹿うるさいとこに行くぐらいなら彼女とゆったり過ごしたい。

だが仕事上断ると厄介だし、俺の性格上あの強引は上司の誘いを断ることはできなかった。

彼女には一応連絡をいれたが既読の文字が着いただけでなにも返事は返ってこなかった。

そんな不安にさせる画面をじっと見つめていると

「何しているんですか~?」

とよく分からない女が甘ったるい声で俺のとなりへ寄ってきた。

俺はこのたんびに容姿が一般的にいい方だと言うことを恨む。

だけど彼女が

「全部が好き、顔も、声も、私への愛も全部」

と言うので完璧に恨むことはできない。

そして俺は悲しいことにも目立たないよう端の隅っこに座っていたため逃げることすらできなかった。俺はどうしようかと悩んでいると持っていた携帯が震えた。

画面をみると彼女からで俺はすぐさま出てカメラをonにする。

onにすると同時にめんどくさい女を俺から引き剥がした。

彼女と少し話し、テレビ電話を切ったあと隣をみるとまだあの女がいた。

その女は

「さっきの彼女さんですか?」

と聞くのでそうですよと適当に返すと

「うわー彼氏が飲み会中だというのにテレビ電話するなんて、重くないですか?絶対別れたほうがいいですよ。ほら別れたら私が付き合っても、」

そんなよく分かんないことを言い始めたので

「だったら俺とは釣り合わないかな」

隣の馬鹿な女は「え?」なんて間抜けな声を出している。

「俺も彼女と同類だから、あと俺のを侮辱しないでくれる?」

俺はグラスに半分程のこっていたレモンサワーをのみ干し、ジャケットと鞄を持ち上司に挨拶して店をあとにした。

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