第21話 周辺探査と新たな魔法
おそようございます。
夜の討伐で疲れ切ってたみたいで、起きたら十時過ぎてた。
幼女の身体で五時間近く討伐するのは、さすがに無茶だったか。
討伐は最初の夜みたいに三時間以内にしよう。
のそのそとブランチ食べて城門罠内を討伐。
城壁飛び越えて城門前の魔核を拾おうとしたら……。
魔人は服着てるから、討伐しても残るよね。
身に着けてたもの一式を、砦から少し離れた場所に埋めました。
手ごろな石を墓石代わりにして合掌。
その後、紅茶飲んでちょっと休憩してたら、だいぶ元気が戻ってきたよ。
よし、今日は目印探しながら地図に書き込んで、東にフライトしよう。
…昨日はほんとダメダメだったんだね。
小さいけど池があったし、ミニテーブルマウンテンっぽい丘もある。
ああ、あの崖なんて一時避難場所に最適じゃん。
目印になるもの結構あるじゃん、気付けよ私!
東の平原と城郭都市(らしきもの)の見え方が記憶と似てるから、昨日はこの辺りまで来たんだな。
よく見ると、北東方向の平原に塔らしきものも建ってる。
森の監視塔なのかな?
あと、森の中に小さな石造りの豆腐ハウスも発見。
あれ、避難所かな? 前に道もあるし。
よし、地図もかなり出来上がったから、今日はこの辺で帰ろう。
地図に書き込んだ目印探しながら帰れば、位置関係もしっかり把握できるよね。
…すんなり砦に着いた。それはもうあきれるほど簡単に。
昨日の涙目は一体何だったのか…ぐすん。
気を取り直して魔法の練習。
今日は新しい魔法作るんだ。
初めて魔人を間近に見て、私は自分の防御力のなさを痛感したの。
分厚い石壁越しの対面だったのに、心臓バクバクになった。
もし石壁無かったらと考えたら、恐怖で身が竦んだよ。
だから石壁代わりの魔法を作ろうと思ったの。
イメージは私を中心にした球体のソフトバリア。
スポーツ用のアクアボールとかウォーターボールみたいな感じね。
最初は固い壁にしようと思ったんだけど、固いとどうしても割れるイメージがあるんだよ。
だからゴムボールみたいな魔法作る予定です。
最初は反発力小さいけど、私に近づくほど指数関数的に反発力が強くなるバリア。しかも復元力大。
これなら飛びかかってきた魔獣にダメージは与えられないけど、大きなボールにぶつかったみたいに跳ね飛ばせるよね。
魔獣は固い壁にぶつかっても、魔核が傷付かなきゃダメージにはなりにくい。
だったら硬い壁て止めるんじゃなくて、できるだけ大きく跳ね飛ばして距離を取った方が戦いやすい。
距離が開けば次の対応がしやすくなるからね。
魔法ってホント便利だよね。
ある程度イメージすれば、その通りの効果が発現するんだから。
テストに外に積んであった石材に近づいてみたら、石材がどんどん後退して行った。
……私より重い石材が後退して行くってことは、このバリア魔法、反作用まで無くしちゃってる?
森に行ってバリア魔法展開したまま木に近づいたら、接近すると共に消費魔力量跳ね上がったけど、50cmくらいまで寄ったら木が根元から吹き飛んた。
木の直径、30cmくらいあるのに…。
つまり直径30cmの木を、根っこから吹き飛ばす魔力量が消費されるわけだ。
いや、反作用も無くすから、その倍の消費量かも。
あ、この魔法室内で使ったら、歩くだけで大惨事じゃない?
ドア開けようと使づくだけで、壁に大穴が開きそう。
大岩に近づくだけで、大岩動かす倍の魔力を消費するのか。
気を付けないとすぐに魔力枯渇しそう。
ん? 地中から足裏を攻撃されたらダメージ喰らうね。
攻撃が球体内に入る分反発するから、ある程度の軽減効果はあるか。
自分で浮いて移動するか二重のボール状にして浮きながら移動すればいいけど、今でさえ魔力消費大きいんだから、これ以上消費増えると継戦能力下がるからやめておこう。
さて、そろそろ夕方近いから、夕食摂ってお風呂入ろう。
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