第18話 焦らない人間

作業所を休んで一か月と少し経った。

そこで少し視点が変わり気づいた点がいくつかあった。

私自身は焦りはない。

我々にとっての労働は最低賃金での対価であると考えられる。

最低賃金をもらえれば十分という意見もあるだろう。

しかし、一日4時間から6時間の労働で失うものも

大きいのではないかと、ふと思うこともある。

それは、それぞれ持ち合わせている創造性を失うことだ。

人は誰しも創造的な生き物だ。

その証拠に皆、何かしらの選択や考えが浮かんでくる。

現時点での作業所は繰り返しの仕事を

障がいを持った人達がパターン等で覚えていることが多いのではないか。

ある一定の見方をすれば訓練を積み重ねていくことで

働けるようになるようにも思えるし

実際、一般企業の就職を実現している人もいる。

又、ある一定の見方をすれば個性を伸ばすことより

社会という大きな森に帰るように、又は入れるように

画一化させているような面もあるだろう。

何が正解かはわかりにくい現代の社会なので

個々によっての心地よい働き方が出来れば

いい答えに近づいていくような気がする。

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