特に目的のない最強TSケモ耳美少女が異世界に襲来する!

@TOKAGE123

第1話 特に目的のない最強TSケモ耳美少女が爆誕する

やあ、僕は小鳥南、都内の大学の学部2年生だ。


モットーは特に目的がないこと…え、それはモットーとは言わない?まあどうでもいいや。


「…おい、聞いているのか南?」


「うん、聞いてないよー」


「いや、聞いてないのかよ!?」


今現在僕は空き講義室で友人二人とだべっている。


「南君は相変わらずね…」


僕にツッコミを入れたのが木田良介。


僕に呆れているのが中島凛。


どちらも小学校から大学の学部まで同じという筋金入りの幼馴染。


「異世界転生だよ、南!最近マジでそうとしか思えない失踪事件が頻発しているらいしぜ!」


「そんな妄想は高校生で卒業しなよー、良介」


「そうね、そこは南くんに同意するわ」


「かぁー、二人ともロマンがねぇな!…でも謎の失踪事件は多発しているのは確からしいぜ?」


へぇー、世の中、物騒になったね、治安と無駄にでかいGDPだけ取り柄の日本から治安を取り上げたら、GDPだけ謎に高い面白国家になっちゃうね。


「なんでも、突然若者の集団の足元に魔法陣みたいなのが出現したと思ったら、強烈な光を発したあと…その若者の集団が消えていたとか!」


…ん?


「ねぇ良介」


「お?なんだ?」


「その魔法陣ってこんなの?」


僕は僕達の足元で光る魔法陣?を指さす。


「そうそうこんな…て、え?」


「へ?」


すると魔法陣が強烈な光を放ち。


「うおおおお!?」


「きゃあああああ!?」


「おお、良介の話がホラじゃなかったとか珍しいこともあるねー」


「お前はなんでそんなおちついているんだああああああ!?」


僕の体の浮遊感が襲い、僕の意識が闇に落ちていった。










ここは?


なんか気が付いたら、雲の上に建つ城の前にいました。


何を言っているかわからない?や、僕も今の状況全く分からないしい。


「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい!」


「…え?」


突然の謝罪の声に振り向くと。


そこには金髪のお姉さんが土下座して、ごめんなさいを連呼していた。なぜに?


「あ、あなたは勇者候補の巻き添えで、謝って召喚してしまったのです!」


「まあ、誰にでもミスはあるよ」


「爆速で許された!?」


なんか驚愕しているお姉さん、なに、僕のモットーは人に優しく、自分にもっと優しくだからね…え?さっきと言っていることが違う?…まあどうでもいいや。


「で、では上司と掛け合ってあなたの処遇を協議してまいりますので少々お待ちください」


金髪のお姉さんはそういうや否や、城へと飛んでいった…すごいね、人?が飛んでるよー。





暇だなー、やることないなー。そうだ、お姉さんが戻ってくるまで何秒かかるか数えておこう、いーち、にーい、さーん…


























にーおく、にーおくいち、にーおくに、にーおくさん…


「た、たた大変お待たせしました!」


「あ、お姉さん、2億秒ぶりだねー」


はーいお姉さんは約2億秒後に来ました。だいたい6年くらいかなー?




「数年何もないところで待たされたのに反応が薄すぎでは!?」


「まあ、そういうモットーですので」


「どんなモットーですか!?」


おお、数年ぶりのお姉さんのツッコミだ。


「は!?そうでした、コホン…あなたの処遇についてですが」


「はいはーい」


「軽いですね…この天界のルールとして異世界への転生者を待たせれば待たせるほど、力を与えるという物なのですが」


「へー」


「…あなたがぶっちぎりで最長記録です。普通の方は痺れを切らして天界城にくるのですが…あなたは…」


「待ってて―て言われましたからねー」


「まあ、そうですが…とにかく…想定されるあなたに与える力の量が膨大なもので…こちらは決めかねていまして…なにかご希望とかは…」


「じゃあ最強TSケモ耳美少女にしてください」


「そ、即答!?しかもなんですかそれ!?」


「できないのですかー?」


「いや、問題ありませんけど、具体的には?」


「あとはおまかせでー」


「…いいのですか?性別を変えるというのはそれなりの覚悟が」


「そうですねー、取り合えず、一人称を「僕」から「私」にかえますか」


なんかそっちの方が雰囲気でそうだもんねー。


「いえ、そういう話ではないのですが…まあもういいです…ではあまり時間はないので…『ギフト』授与を開始」


そうお姉さんが言うと、僕の体は光に包まれる、思わず目をつぶる、まぶしー。


しばらく目をつぶっていると


「…完了しました」


そう言われたので目を開ける。すると…。


「あれ、なんか目線が低くなってるー」


「変わったのは目線の高さだけではありませんよ、どうぞこちらの鏡で確認を」


お姉さんに促され、いつの間にかあった鏡で自分の姿を確認する。


そこには…齢は14くらいの、肩のあたりまで伸びた銀髪に、虹色に輝く瞳、それに頭頂部にケモ耳が生えた美少女が、おお、物凄い美少女だねー、お人形さんみたいだー。


「あなたはモデル「フェンリル」の獣神族となりました。…最強との希望であったので、あらゆる魔法を再現できる「起源魔法スキル」を与えました」


「へー、すごそうだね」


起源魔法、なんか良介が好きそうな名前だね。


「では…そろそろあなたを送らないと本格的に不味い事態になるので」


「いつでも準備おけーですよー」


「では、あなたの異世界での生活が充実したものになること願っています…『転送』」


またあの浮遊感が僕…いや私を襲い、私の意識は闇の中にー。




















「…よかったのですか?主神様、彼…いや彼女の能力はそれこそ主神様に並ぶレベルですが」


「なに、よかろう…勇者と魔王が争い続ける、ある意味停滞した世界…そろそろなにかテコ入れが必要であろう」


「それが、彼女…ですか?」


「ふむ、彼女はなにかすごいことをやってくれそうじゃからな」


「そう、ですかね…?」

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