第6話

 声変わりだった。

 声変わりをする前の少年は、馬鹿高い。その若さと引き換えに、10万円と言う大金を得る。


 親の借金と引き換えに、だ。


 結果的に、

 14歳までに借金を返済できないと、

 1日2500円と言う、恐ろしいほど安い値段で買い叩かれる。


 その合間合間に舞台に立つ。


 表向きは児童劇団だが、裏では少年を売買する組織って感じだ。


 びっくりするぐらい。

 5歳ぐらいから15歳ぐらいまで、よりどりみどりだ。


 パトロン、出資者であれば、国籍を問わないので、あちこちで外国語が飛び交う。


 アミーゴとか、エスペランサとか、ウォーアイニーとか、カンサハンニダ、とか、まぁ、西洋からアジアまで、少年愛好家と言うのは、金持ちの顔をして、俺たちを殺しにやってくる。


 魂の殺人と言うやつを、奴らは、毎日のように、俺たちを使って精神統一を図り、禅をおこなった後、狂乱の地獄が待っている。


 禅をした後は、体がやわらぐので、前からも、後からも入れやすいそうだ。


 絶叫するような痛みの後、解離を覚えた。魂を自由自在に行き来すれば、痛みはなくなる。


そして俺は。

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