ザシキワラシと目指す幸せな日常
秋楓
第一章 座敷わらし、雪との出会い
Vol1 プロローグ
「帰ったぞ」
俺が家のドアを開けてそういうとすぐに返事が返ってくる。
「おかえりなさい、家主」
そう言ってとことこ歩きながらこちらに向かってくるちびっこい少女が俺の目の先にいた。
「じぃー」
「な、何見てんだ」
「じぃーーー」
「あー、くそ。ただいま」
「えへへ、よく言えました!」
そう言って、この目の先のちびっこい少女、雪(ゆき)はいたずらっぽい笑みを浮かべていた
「いやぁ、感慨深いですねぇ、あんなにツンツンしていた家主もここまで柔らかくなると僕も嬉しいですねぇ」
「なんか恥ずいからそれ以上いじってくんじゃねぇよ」
「えへへ、はーい。それで家主、お風呂沸かしておきましたけど、お夕飯とどちらを先にしますかぁ?」
「少しねみぃから先に目覚ましに風呂に入ってくるわ」
「わかりました、それじゃあ僕はお夕飯作りながら待ってますね」
「おう」
今ではここまで仲良くなっているがこいつが最初家に越してきた時、ドアを開けたらこいつがいたのでかなりビビった記憶がある。
すぐに家を引っ越そうとしたら泣きながら引き止められたのも懐かしい思い出だ。
「家主? どうしたんですか?」
「いや、なんにもねぇよ」
「わぁ、いきなり撫でないでくださいよぉ」
そう言って雪の頭を撫でくりまわしたりするのがいつの間にか今では俺の日常の一部となっていた。
これは、俺とこのちびっこい座敷わらしの少女、雪と過ごす、少し非日常的な物語だ。
________________________
はじめまして、秋楓(あきかえで)と申します。
今日からちょこちょこ投稿して行く予定です。
ストックとかはなく、思いつきで書き始めたものなので更新頻度は遅かったり早かったりすると思うのでご了承ください。
それでは、これからよろしくお願いします。
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