わたくし古舘伊知郎が転生した先はドラゴン大山脈な怪物ひしめく異世界なのでありました!
第42話 チャールズと名乗る戦闘力未知数の兵士が武器を一度忘れる程の天然さを我々に見せつけてからドラゴンにマイペースに立ち向かって行ったのであります!
第42話 チャールズと名乗る戦闘力未知数の兵士が武器を一度忘れる程の天然さを我々に見せつけてからドラゴンにマイペースに立ち向かって行ったのであります!
「だいぶ時間かかりましたね。もうナスカは戦闘不能になってしまっているんじゃ⋯」
ナスカがドラゴンの元へ行ってから古舘は最悪の状況を想像してしまう。
「やめてくださいよ!そんなこと」
ショーンKが怒る。
「あのチャールズって人の活躍、ショーン⋯いえ、デウスさんは見たことありますか?」
「驚くほど強かったですね」
「⋯⋯えっ?強い??あ、あれで?」
古舘はショーンKの予想外すぎる回答に対して、そのあと返す言葉を見つけるのに少し苦労した。
「王国街からちょっと外れた、あのー、炭鉱っていうんですか?そこにリザードマンが3体ほど住みついたんですよ」
「リザードマン⋯トカゲ人間ですか」
一般人ならば聞き返していただろうが、古舘はリザードマンの事も異世界転生モノ作品を読んだ時に記憶していたため話が早い。
リザードマンの戦闘力がドラゴンの3分の1程度のだということも把握していた。
「3体ぐらいだと総戦力的にはちょうどドラゴンと同じくらいですね」
「そうそう。なので熟練兵士10人送っても返り討ち、みたいな有様だったんですが⋯」
「まさかひとりで倒したとか言います?」
「ああそのまさかですね。彼は眠りから目覚めてから国王直々に討伐を依頼されて、今みたいな感じでのんびり向かって行って、息一つ切らさずに木の棒1本で倒してましたよ」
古舘は開いた口が塞がらなかった。
そして心の奥底から湧き出てくる熱い想いを感じたのだ。
「実況したいです⋯」
「え?」
「リチャードの戦いぶりを是非とも実況したい!!」
そう言うやいなや、古舘はショーンKの事などほったらかして、リチャードがのんびり向かって行った方向に全力で駆け出す。
「ああ古舘さん待ってくださいよ。僕も行きます!」
勝利を確信していたショーンKも結局リチャードの戦いを見る事となった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます