第7話 万事休すかに思われた人間軍でしたが人間側にはとっておきともいえる一騎当千の切り札があったようです
────電光石火とはまさにこのことだろうか。
指揮官の横にいたひとりの兵士。
マントを羽織い全体的に青い系統の色で統一した鎧を身につけていた。
レイピアだろうか。腰に携えてる剣は他の兵士の物とは違い細い。
そしてその兵士自身、とても華奢な体格をしていた。
青く華奢な兵士は階段の残り1段を飛び降りるかのような助走をつけたかと思うと、まるで瞬間移動をしたかのようなスピードで、戦乱の渦中に突っ込んで行ったのだ。だが古舘の動体視力と脊髄反射能力も負けていない。
「今颯爽と青の兵士がマントをなびかせながら敵陣を駆けていきます戦場を駆けるその姿はまるで青いイナズマのようだ!!」
息もつかせない流暢かつ敏速な反射実況で、状況表現に遅れをとらない。
最初にその兵士が目をつけたであろうガイコツ兵は人間の兵士に鍔競り合いで勝ち、尻もちをついた人間兵にトドメを刺そうとしている。
その2人(1人1骨?)と青い兵士の初期位置はかなり距離があったのだが、青い兵士はあっという間にトドメを刺そうと剣を構えているガイコツの目の前まで────
「青いイナズマが通り過ぎ…」
古舘がその状況を説明し終わる前にガイコツ兵はバラバラに分裂したのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます