第25話 読書
ネットニュースで認知症予防に読書が良いみたいな事が書いてありまして。本読む人が減ったと聞きますが、これで読書人口は増えると良いななんてぼんやり思いました。
で、それで思い出したことがありました。
大学の頃、同じ研究室にいた一人が、「今はあまり本を読まないけれど、定年とかになって時間ができたら読書を趣味にしたい」と言いまして。
どういう話の流れでそんな事になったのか、覚えてはいないのですが。それを聞いて私が言った言葉は、
「今読まないのに、年取ってから読書を趣味にするのは難しい。集中力も体力も本を読む時に使うから、年取ってから読書を始めるのは無理だと思う」
と。
で、かなり顰蹙を買いました。私はどちらかというと周囲に本を読む人間と認識されていて、何か自分を上げて相手を下げたように感じられたみたいで。
「俺は老後の楽しみにとっておいているんだから、余計なお世話です」
とかなんとか言い返された記憶があります。
だから、年取ってからじゃなくて今から読めと言ったんですが、どうにも伝わらなかったようで。なぜ、今ではなく年取ってからなのか今でもよくわかりません。
本読むのが良いか悪いか、という事で言えばどちらでもないんじゃないでしょうか。
じゃあ、自分はというと本を読む自分が良いとは思えないですね。本を読むこと自体は悪いことではないのでしょう。でも私の場合は欲望のままに読んじゃう姿勢がどうしようもないので。どちらかといえば、悪いに入る気がします。
子供の頃、友人との待ち合わせによく遅刻したのは、読み掛けの本をそのままにできずに、キリの良いところまで読んでしまうからでした。友人宅に行って、その家の漫画に夢中になって、友人に叱られたこともあります。だから、アイツが来たら、本を隠せとまで言われていたとか。
カバンの中に本が入っていないと、ちょっと不安になりました。この頃はスマホで読書ができるので、気にならなくなりましたが。
趣味はというと、昔は読書ですと言うと皆が本は読むから趣味にはならないと言われたことがありました。趣味のない人間が趣味は読書というのだと。だから、無趣味なんですねとストレートに言われた事もあるんです。今はそうでもないようですが。
でもね、本を、漫画や小説エトセトラ、読むこと意外に興味はあまり持てないんですよね。生活の一部なので。だから、読書が趣味と認められなければ、まあ、無趣味ということになりますね。
昔、真剣に考えたのは本読んで仕事にならんかしらという事でした。でも、そんな仕事はないなと諦めました。読むだけじゃ、駄目なんですよね。そこから何かしないと。
ああ、オチがない。
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