第5章 門出
2
「そうねえ。
結局招待するのは家族だけってなるよね。
玄関出れば顔を合わせられるのに、
わざわざ結婚式場予約して、
結婚式場で挨拶するなんて、
無駄使いとしか言いようがない。」
「俺は、
式はあげなくてもいいと思うよ。」
「もちろん、私だって、
式とか、
面倒くさいことはちょっとあれかな。
そんなことに使うお金なら、
充てた方がいいよ。」
「俺、開業するって、決めたよ。
もう後戻りはしない。
…一緒に生きていこう、沙恵ちゃん。」
そう言うと、
奥手なはずの二郎が
沙恵を抱き寄せて、
膝を曲げてキスをした。
ファーストキスだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます