第3章 使い道 


 「60億円かあ。

とりあえず会社辞めて、

リッチに引越社使ったけど…。」


 それから、何に使えば良いのか、

使い道について考えていた。



 「二郎じろうは即答しなかったな。

奨学金の全額って大金だし。

いきなりお金のことを言われても、

即決はできないよな。

男としてのプライドだとか、

両親にどう説明すれば良いかだとかもあるし。

しかし、

塾講師のバイトだけで奨学金の返済かぁ。

児童養護施設ではボランティアだから

給与が出るわけではないし。

しかも、国連UNHCR協会に

寄付までしているんだから…。」


 

 二郎のライフポリシーにかんがみると、

沙恵さえ

『人間的価値』について、ハッとなった。


 二郎の持つ『人間的価値』を、

もっと深堀りしたくなった。

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