第12話、友情
「
信じられない。信じたくない。シドーが居ない世界なんて。そんなの
私は自分自身に言い聞かせるように
「そも、我が計画が
「っ、嫌……シドー…………」
「いくら
閃光が駆けた。瞬間、血の
「ぐっ、……貴様、ゼン…………」
「え?」
其処に居たのは、以前シドーを叩きのめして
何故、此処にゼンが?どうして私を
何も答えずに、ただ黙って剣を
「ゼンよ、貴様も我が意に
「
「…………貴様」
「俺達は全てを取り
そう言って、ゼンは剣の切っ先を神へ向けた。そして、決定的な
「俺は、俺達は……神のおもちゃではないっ‼」
「ならば、貴様も消えるがよい。我が手ずから消し去ってくれる」
神の腕には、もう斬られた
故に、彼は神なのだから。しかし、ゼンはそれでも
「…………っ」
そうだ。私達は神のおもちゃではない。だから、こんな程度で
シドーは神によって消されてしまった。なら、神の手からシドーを取り戻す。
そっと、胸の前で手を組み
シドーの中には、サタンの
故に、私とシドーの間には大罪の因子による
まだ、私の中にサタンの
「シドー……戻ってきて、シドー……っ‼」
消え去ったシドーに、私は必死に呼びかける。それは無茶や無謀と呼ばれる行為だろう。だが、それでも私は
彼を失いたくないから。彼を取り戻したいから。だから……
・・・ ・・・ ・・・
消えていく。俺の存在が消えていく。ただ、ゆらゆらと何もない
何もかもが、消えていく。俺が、俺は……
「本当に、それで
…………っ
「お前は神によって消し去られた。だが、本当にそれで良いのか?それで
「
「ま、俺には
…………っっ
「どうする?凍河原志道。お前はこんな場所で
「どうなんだ?シドー」
「……お前が消えるなら、どうでも良いがね」
…………そん、な……訳が。
「「「…………さあ、どうする?シドー」」」
「そんな、訳が……
俺は、消え去る自分を何とか
そんな俺を、悪魔たち三柱は笑みを浮かべ見ていた。
ベリアル、サタン、ベルフェゴール。三柱の悪魔たちは満足げに笑っている。それが無性に
「お前には今、二つの
「二つの選択肢、だって?」
「ああ、一つは此処で
「それは……」
「もちろんどの選択をしても俺達は
さあ、どうする?選択を
その選択肢を前に、俺は真っ直ぐと悪魔たちを
「なら、俺はどれも
「何……?」
「俺は、お前達の力を
俺の言葉に、三柱の悪魔は
げらげらと腹を
「そうか、俺達の力を借りて復活するか。それもまた
「ただし、そのままではお前は失った
「なら、俺達はお前の
そう言って、ベリアルとサタンとベルフェゴールは俺の身体に
そして……
俺は、シアンの呼ぶ方を向いた。そして、その方向に向かい力を
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