第3話、旅のはじまり
オトメの
しばらく
「……そういえば、君の名前すら聞いていなかったな」
「はい、私の名前はシアンと
「そうか、君は俺の名前は志道。
「……………………」
シアンは表情を陰らせ、
けど、俺が
「……私は神に
「分かった」
申し訳なさそうに頭を下げるシアンに、俺は
俺は彼女に手を差し伸べ、出来る限りの笑顔を
「俺からも
「っ、はい‼」
シアンは涙を
———そう言えば俺、彼女にキスされたんだっけ。
そんな事を今更ながらに
「そ、そういえば俺はどうしてサタンを手にする事が出来たんだ?あんな
「ああ、はい。あれは私が……っ⁉」
瞬間、シアンが唐突に顔を真っ赤に染めて
思わず俺はシアンの顔をじっと見る。あうあうと
「えっと、シアン……?」
「あの、その……えっと。私が貴方に
「ああ、うん。なるほど?」
つまり、シアンにキスをされた瞬間に俺はサタンの
大罪の因子……つまり
果たして、これは
思考にふけっていると、シアンが唐突に俺から
「ごめんなさい」
「……えっと、何が?」
「シドーは
「ああ」
思わず、目線を墓に向ける。シアンも墓に目を向けた。更に表情が
「そんな貴方に……えっと、キスをして。そして、その女性と殺し合わせて」
「……なんか
「?」
俺はそっと溜息を吐いてシアンの頭に手を
「俺は俺の
「っ、はい‼」
再び、シアンは感極まったように俺に抱き付いた。いや、抱き付きたがりなのか?
結構この
・・・ ・・・ ・・・
そうして、しばらくした後。ようやく落ち着いたのかシアンが俺から離れた。
「で、これからどう旅をするんだ?サタンの奴は
「はい、その前に少しだけ
そう言って、彼女は神殿の
やがて、シアンは
思わず、俺は首を
「水晶の、玉……」
「はい、大罪の因子はそれぞれ別の
「ソロモンの鍵、ね。それって結構有名な
「はい、この水晶は
はあ、そうなのか……
改めて見ても、何の
「では、この水晶玉に悪魔の力を流し込んでください。そうすれば鍵は
「ん、分かった……」
俺は、
次の瞬間、ばちばちっと水晶玉に僅かな
しかし、ブラックホールに見えるのは見た目だけで
「これが異世界同士を繋ぐ門です。これを
「ああ、じゃあまあ……行くか」
「はい」
こうして、俺達の旅は
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