詩の時の私
タオルお持参
メリーユー
さよならの準備まで
スーツはクリーニングに出すよ
薄汚れた貞淑だなんて
唇は言い慣れたふうに
「ねぇ、婚約の誓いに誓ってくれますか?」
おまけに芳香 そしてささくれ
矢継ぎ早に寄越さなくていい
飛んで行くから 君が笑ってしまうくらいに
だらしない姿で 瞼が乾き切る前に
さよならの準備をして
夜を明かす暇はないから
先駆けを牽引してみせて
細胞の信号を聴かせて
爾後 儚い クレープ
内だけの会話に微笑
ただ街の美少女と二十歳の証
「ねぇ、愛を包み込んだ袋を選べますか?」
深海と天空 何より0.01ミリ
誰かの暴言よりも綺麗な視界
飛んで行くから 君が笑ってしまうくらいに
無様な格好で クロールでもしてね
付き合うさよならと
洒落た指輪を用意して
小細工が多いような
「ねぇ、婚約の誓いに誓ってくれますか?」
一世一代の音色 君が泣きそうに言った日
おまけに芳香 そしてささくれ
髪の枝を触る癖 僕の指を撫でる癖
矢継ぎ早に寄越さなくていい
欠伸でもしててよ
飛んで行くから 君が笑ってしまうくらいに
用意したさよならを伝えるよ
だらしない姿で 瞼が乾き切る前に
これからは
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