松山の商店街にある本屋さんの漫画コーナーは中2F

ヤッキムン

イラストコンテスト

夏休みのある日。

妹の空里と、松山の商店街のよく行く本屋さんに入る。


漫画コーナーに

「イラストコンテスト募集中!」っていう張り紙。

空里も、すぐ見つけて

「あやめっち!イラストコンテストだってよ!」

「ほんとだ」

「あやめっちも当然、参加するよね?」

「そりゃもう当然、参加するでしょ」


本屋さんのエプロンのお姉さんに

「イラストコンテスト参加したいんですけど」

って言ったら

「この紙に描いて持ってきてね」

って紙を渡してくれた。


家に帰ってイラストをさっそく描きはじめた。


「空里は何を描いてるの?」

のぞきこんだら、プリキュアのお子さまランチを描いている。


「あやめっちは何、描いてるの?」

ボクはピカチュウを描いていた。


夕方、きれいに色もつけたイラストを持って本屋さんに行った。


「イラスト描いてきました」

「ありがとうね」

お姉さんは笑って受け取ってくれた。


夏休みも終わりに近付いた、ある日。

空里と商店街を歩いてて、本屋さんに入ってみた。


「イラストコンテスト優秀作発表!」

壁1面にみんなの描いたイラスト、バーッと掲載されてた。


「わたしたちのもあるかな?」

って空里も、みんなのイラストを見始めた。


「わたしのあったー!」

空里は大声で叫んでる。


小学生低学年の部「最優秀作品」として、空里のプリキュア選ばれている。

「やったあああ!」

空里は飛び上がって、めっちゃ喜んでる。


「あやめっちのもあるかな?...あったー!」

ボクのピカチュウも小学生高学年の部「最優秀賞」!


「おめでとう」

本屋さんのお姉さんに

「好きな漫画3冊えらんでねーっ!」


「やったあ!3冊も、もらえるのー?」

空里といっしょに、どれにしようか、ずーっと2人で迷っていた。


「いつまで本屋さんにいるのー?ずっと探してたのよ!もう晩ごはんよーっ!」

っていう声とともに、本屋さんの漫画コーナーに、エプロンしてお玉を手に持ったママ飛んで来てたww










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