04 まほやく、推しキャラは『好き』と『投影』と『関係性』
『魔法使いの約束』通称『まほやく』。
『魔法使いと心を繋ぐ育成ゲーム』と公式に説明されています。
誰かと誰かがあからさまに恋に落ちるような話ではないのだけど、個人的に、メインストーリーはもちろん、サブストーリーからも、さまざまな愛のカタチを感じられます。
私が理解しているのは、『好きな人にはたまらない小説を読むために、ミニゲームでポイントを稼ぎ、物語を開放していく』感じです。
(私は初めて読んだとき『さすがリブレ!』と思いました←わかるひとだけわかってくだしあ。
さて、前置きはこれくらいで。
物語を読むとき、少なからず、読み手は、今後の展開や、キャラの過去を予想します。
詳しく書かれていなくても「きっとこれからこうなるんだろうな」「もしかして過去にああだったのでは?」と思わせてくれる。
まほやくは、それが程良くわかるように書かれているのがたまらない!
長生きな魔法使いたちは、それぞれの生きてきた時間で培われた矜持があり、ズバリ具体的に書かれていないにも関わらず、言動でキャラの気持ちを感じられて胸が痛いのがスゴい!
そう読み取れるように書かれている技術をぜひ身につけたい! と思いながら読むものの、気づけば物語に夢中になっているという幸せ※^^※。
私的に、個性豊かな魔法使いたちの一推しは、強そうなミスラさん!
でも共感するのはファウスト先生で、近しく感じるのはネロなのです。
なにが違うかというと。
ちょっと話がそれるけど、若い頃の自分は、物語を読むとき、基本的に主人公に共感して読んでいました。
でもいつからか(BLを嗜むようになってから? 乙女ゲームやギャルゲーをするようになってから? それさえ関係なく?)、主人公になって攻略対象をうんぬんというよりも、攻略対象の誰かに自分を重ねて、主人公に癒やしてもらいたいと思うように。
(まほやくの主人公は魔法使いたちに、乙女ゲーやギャルゲー的な攻略をしかけないですが)
いつの間にか楽しみ方が変わっていた自分に、自分がびっくりしました。
(もしかしたら、私はできれば目立つ主人公より、モブとか壁になりたいヒトだからかもしれない)
他の人も同じなのか全然違うのか、どういう風に物語を楽しんでいるのかは知らないけれど、自分にとっては、ある意味、主人公キャラも攻略対象と同じくらい重要な存在になっていました。
攻略対象側に自分を重ねると、乙女ゲームはほぼほぼ女性→男性の溺愛系として楽しめるので、面白さ2倍でお得!
(主人公ちゃんたちはたいがい攻略対象に対して献身的なので)
それらをふまえ、まほやく主人公に共感して読んでるときの推しはミスラさん。
(主人公の「ミスラ、かっこいいな」て気持ち)
おこがましくも自分を投影して、癒やされて欲しいのがファウスト先生で、幸せになってほしいのがネロなんだなぁと。
(そういう考え方が気持ち悪かったら申し訳ないです)
でも、主人公以外に自分を重ねて読んでいることに気づいたとき、「だから昔、同じゲームをしている者同士でのトーク中で『◯◯キャラが好き』と話したら『えー意外ー』と言われたのか」と。
自分を投影していて好きなキャラは、主人公視点での好きとは違うからだったのかと、数年経ってから腑に落ち、私にとっては大発見だったのでした。
あとは『性癖』というか『関係性』。
一人だけでも『眼鏡』とか『敬語』とか個人的性癖に刺さる『属性』があるんだけど、二人以上での『関係性』もめっちゃ刺さるよね!
『幼なじみ』とか『年の差』とか。『かつての仲間』とか『主従』とか。
人によってはたまらない味付け。
そんな『関係性』もてんこもりなまほやく。
それらを意識すれば、自分の作品のキャラも、もっとエモくなるはず!
と、思いながら今日もうっとり読んでいるのでした。
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