KAC2023一日一回777字毎日更新チャレンジ

石束

第1日 KAC2023開幕!

 今年も始まってしまいました「KAC」。


 開催期間中に発表される七つのお題に対し七つの短編を仕上げる――という今回のレギュレーション。


 下限「777字」で上限なし。

 いつもの4,000字上限とは違ういわば「スプリント戦」で「777字」丁度で仕上げると【ラッキーセブン賞】というホールインワン賞的なものが用意されています。


 これはあれでしょうか? いつもの4000字くらいのヤツの他に、777字狙いのショートショートを一本余計に書かせようという陰謀かなにかでしょうか?


(ごほん。)


 お題といい文字数と言い、締め切りまでの時間といい。


 KACには様々な「縛り」があり、星で勝負しない(できない)私はこの「縛り」を如何にクリアするかを個人的な楽しみとして(中毒)、毎回参加しているのですが、「今回もこんな感じだろう」と慣れた(拗らせた)参加者が想像している内容をがっさり外して変更してきた今回でありました。


 ――ふう。私をこんな風に縛ってくるなんて。


 運営さんってば、テクニシャンなんだから💛


 ◇◆◇


 とはいえKAC2023 、1番目のお題が「本屋」という楽しそうなお題なのは、運営の方たちの有情というもの。


 石束は去年、歴史ネタで独立短編連作をやりました。その路線なら、歴史上、最強最エモの「本屋」といえば『蔦屋重三郎』です。


 元禄を経て文化の波が江戸の町を覆いつくした爛熟の田沼時代。吉原大門に書店を構えて遊郭のガイド本を手掛けたのが始まり。後に日本橋に進出、山東京伝、太田南畝を抱えて戯作で名をあげ、馬琴を見出し歌麿を押し上げたプロデューサー。そして謎に包まれた浮世絵世界の超新星、東洲斎写楽の真実を知るであろうただ一人の人物。


 ああ、できるなら、このお題なら。そして今回のKACを突っ走るなら。


 ――『蔦重』から始めたい。


 ………

 ……… 


 …………いや。いきなり777字とか、むりなヤツやん。

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