第38話 らいかんさん |д゚)… <(_ _)><(_ _)><(_ _)>

光に包まれて、わたしは王宮のご神木に着きました。


むくり(。´・ω・)?きょろきょろ

うわー |д゚)… <(_ _)><(_ _)><(_ _)><(_ _)><(_ _)>


スミッツ……あなた何を吹き込んだの?

兵士とか兵士とか兵士とか兵士とかが土下座スタイルOH!YEAR!



うわー |д゚)←・


おや?あんなところに、英雄様がいますよ(笑)

あの人何してるんですかね?

そんな顔で兵士の皆さんを見てる前に……。


―――頭が高いわ!香水臭いわぁ!


あら。3日も会っていなかったので、ついつい弄りたくなってしまいましたよ。


 ◇


「えっと。アナリーさん? あなたそこに隠れて何なさっているのです?」

|д゚)「えっと……。あれから色々聞きまして。らいかん様には失礼を……その。」


「キモッ!キッショ! 様? キッショー! あなた、残念な病気なのにそこは気にするのですか? キッショ! 今までの通りらいかんさんでいいのですよ。」


|д゚)「え?でも。」


「いいですか? わたしは、冒険者のらいかんさんです。それ以上でもそれ以下でもないのですよ!」(ドヤッ


⇒( ˘•ω•˘ )「そ……そうね!らいかんさんだもんね!私も「様」は似合わないなって思ってたの!」

雷管→( ゚Д゚)?


(*´з`)「さ。らいかんさん!師匠のところに早く行くよ!のろまね!」

雷管→( ゚Д゚)……。


(=゚ω゚)ノ「ほらほら~。あなた達も魔物に土下座なんていいのよ!行くわよ!」


雷管→( ゚Д゚)ノ|スマホ|…PiPoPa 

雷管→(。´・ω・)あ、ぶっころー?そうそう!この💩殺っちゃって!


 ※ ※ ※


わたしは、騎士団長執務室に向かいます。

扉を開けると、騎士団長スミッツ始め、ブロッコリー教授に騎士団幹部3名が会議用の机を囲むように座っています。


「らいかんさん。お待ちしておりました。兵士に粗相はありませんでしたか?」

「もうスミッツ!ちょっと仰々しかったですよ。やりすぎ!でも、ありがとう。」

「ははは。桜クエスト前にらいかんさんに迷惑は掛けられませんからな。」


「ところで、アナリーは?」

「ええ。ちょっと厄介な殺し屋を仕向けましたので、終わりのない うましかバトル真っ最中です。」

「あ。そうですか。なら桜クエスト会議を始めましょうか。」


 ◇


桜クエストのおさらいです。

この時期に頭に桜が咲く魔物、桜アニマル。

これの桜には、『増強剤』と『解毒効果』があり、例えばリファイン草のような最上級薬草と上手く調合することで、『エリクサー級』の薬を作ることができます。


この王国が平和なのは、この『エリクサー級』の薬があってのこと。

他国は、殴っても切り刻んでも復活する『ゾンビ的師団』との戦は、負担が大きい。


そう。この国は、エリクサーの傘……正確には『桜の傘』に守られています。


その桜アニマルを討伐・採取するのは、桜の時期に、『桜の加護』があるものが行うのが主流です。当然普通に狩りをすることが出来ますが、獰猛で多彩の毒を使ってくる桜アニマルです。

騎士団長スミッツも、それにより無理をした結果、『桜酔い』で昏睡に陥る始末。


しかし、残念なことに今年の『桜の加護』を受けた冒険者がヘタレで使えない。


なので、わたしは提言しました。

加護の上位『大精霊ちゃんの祝福』を偶然手に入れたと思われる、「持ってる女」アナリーさんに桜クエストをさせてはどうかと。


ただ、アナリーさんは、とても残念な病気を持っています。

なので、それを看病するべき人が必要です。


そこで、ブロッコリー教授と騎士団長スミッツを連れて、大精霊ちゃんのところにわたしが案内をし、ふたりにも加護を付けてもらいアナリーさんを介護させる。


そんな内容で作戦を立て、わたしが帰省している3日間で、教授とスミッツが王に直訴し、許可を得たようです。


その流れの最終確認―――。

ここに集うは、王の剣、王の頭脳。

無駄な言葉は一切なく、大切なことは細かく確認をし、恙無く会議は終わりました。


 ◇


「うむ。やはり会議はこうでなくてはな。」

「あら?このメンバーなら毎回こうなのでは?」


「ここ数日は、居たんだよ……。」

「あぁ……そう考えると、あのフクロウ野郎とコラボしたのは正解でしたね。」


「出発まで、もう少しだけ頼めないだろうか。」

「大丈夫です。あのフクロウ、3歩歩くと大事なことを忘れるので、止めるまではエンドレスですから、そのままにしておきましょうか。」


王国の一大事を救う冒険を前に

わたしと教授は、お茶をすすり、ひとときの平和を堪能します。

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