第29話 らいかんさんと残念病。そして開店祝い。

教授が精製したお薬を持ってアナリーさんは、急いで師匠のもとへ走っていきます。

これで、ご病気が治るといいですね。


アナリーさんが去った部屋。やはり気になってしまいます。

少しの間でしたけど、一緒に旅をした仲間ですもの。


「アナリーさん……ご病気なのですか?」


わたしは、教授からアナリーさんの病状を説明を受けます。


 ◇


「そうですか……。」

「あぁ……。」


「いまは、触れないほうがいいですよね?」

「あぁ……。」


「「・・・。」」


「28話のコメント見たらバレていましたしね。」

「あぁ……。」


 ふ~んだ!!!!ばーかばーか!!!

 あ……病名言っちゃった\(^o^)/


 ◇


「ところで、らいかんさん。エルフの村に寄ったということは、ひょっとして?」


「あ。そうでした。教授がアナリーさんのお知り合いとは知りませんでしたけど、王都に来る以上はお会いするつもりだったのです。」


わたしは、エルフの村の厨房から大精霊ちゃんがくすねた寸胴を取り出します。

小さなカップを取り出し、こっそりと蓋を開け妖精のスープをひとすくいして、教授の前に差し出します。


「うほほ~。やっぱり神の園で手に入れたのはそれだったか!」

「ええ。ですので教授に少しお裾分けしようと思っていたのですよ。」


教授は、カップを手に取りまじまじと虹色を目で楽しみ、そのまま口に運びひとくち口に含みます。もぐもぐとテイスティングをして目を閉じ、天を仰ぎます。


「ふう」と一呼吸をした後に、残りのスープを喉に流してこういいます。


「この味。以前の物と比べて、素材の活性化を感じる。恐らく……恐らくだが、ゆりぞう神の想像力の活性化が影響しているのであろう。らいかんさんあの魔法の詠唱をしてみてくれないか?」


「よろしいのですか?王宮の中ですのに。」

「責任はクレープが取る。大丈夫だ。」


それなら大丈夫ですね。

鬼が出るか蛇が出るか!らいかん逝きます!


https://kakuyomu.jp/works/16817330654951230507


「これは……!!!恐らく、あの神の園が復活をしている兆し!ちょっとまってくれ……。」

教授は、わたしの魔法詠唱をひとつひとつ読み解いていきます。


『い…せかい…こみん…か…れすと…らんしん…。』


「はぁはぁ。わたしでは、ここまでしか分からん。だが、読者様であれば上のhttpsをポチれば通じるのかもしれぬ。新しい神の園の世界に。」


「そうですね。後は読者様に任せましょう。きっと美味しい何かが、待っているはずです。優しいお話とともに。」


※ ※ ※


ゆりぞう神様、古民家レストラン☆彡リニューアルオープンおめでとうございます。

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