ワインレッドの夜
ワイン一杯で飲み込んでしまえるような夜だった。
僕らは冷たいベッドの上で孤独を寄せ合い、君の頬に差した恥じらいを撫で、君の瞳に走った後悔には見て見ぬふりをした。
君自身もまた心に浮かんだ抵抗を押し沈め、僕らは全てを笑顔ではぐらかした。
――――――――――
お題元【確かに恋だった】様
『君は笑顔ではぐらかした』より創作
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