第12話中二病の始まり
雨野月子
「絶対零度!!」
にやにやしながら何か叫び出しました。
雨野月子
「私には隠された力があるのよ。この能力で地球を侵略する闇の勢力と戦うのよ」
なにやら中二病っぽいことを言い出しましたね。中二病とは伊集院光さんがラジオで名付けたものらしいです。想像力豊かな少年が妄想にはしる様のことをいうのでしょうね。
個人的な見解ですがこの中二病テイストを正面からキチンと描いたのが「幻魔大戦」ではないかと思います。
内気な少年が実は地球を救う超能力戦士だった。今ではゴリゴリのベタといもいえる設定ですが映画が公開されたのが1983年、今からちょうど40年前なのでかなり当時は新しい設定ではなかったでしょうか。
そしてクライマックスで主人公の東丈が放つ超能力が「絶対零度」なのです。
幻魔大戦でもっとも画期的だったのは残留思念という概念ではないでしょうか。
幻魔大戦で一般化された概念といっても過言ではないでしょうか。
強い思いを残して死ぬと、その死んだ人に関わる物質に思念だけが残るというものです。
幽霊ではなく 残留思念なのです。
幽霊は非科学的でオカルトの分野ですが、残留思念はなんか科学的ですよね。
雨野月子
「どっちも同じじゃないの」
いいえ、その言葉の持つ雰囲気が違うのです。この残留思念はこれより後、いろいろな作品に使われる考えかたとなりますね。
幻魔大戦では人種差別なんかも描かれていて、ストーリーも今見ても色あせないです。
黒人の少年が超能力戦士の仲間になることにルナ姫が難色をしめします。
しかし、異星人のサイボーグ戦士ベガは不思議に思うのです。
彼からしたらどちらも同じ地球人なのですから。
ただ集まった超能力戦士たちがクライマックスでいまいち活躍しないのが難点ですね。
ネイティブアメリカンのサラマンダーがかっこよくて好きなんですが。
このあたり二時間の映画におさめないといけないので仕方ないかなともおもいますが。
今のアニメーション技術でリメイクしてほしい作品のひとつではありますね。
ワンクールぐらいあれば超能力戦士たちを深掘りできていいかなと思います。
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