才能の嫉妬

あー、緊張した。締め切り三日前に手をつけたレポートが何故か最優秀賞に選ばれ、大学の講堂で朗読したのだ。親友が励ましてくれなかったらきっとできなかった。お礼を言いに——あ、いた。


「何で真剣に取り組んでない奴が、最優秀賞に……っ!」

 親友は小声でブツブツ言いながら、爪を噛んでいた。

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140字小説まとめ6 @anything

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