予知夢

暗闇の中、顔を手で隠している少女が立っていた。長い黒髪で、水色のワンピースを華奢な体型に寄り添うように着飾っている。少女は顔を隠したまま笑った。

「まだだよ、まだだよ」

 

 待合室で寝ていた私は目を覚ました。

 

「おめでたですね」

 産婦人科の先生に祝福される未来は、そう遠くない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る