第40話 新風
(1)
「2人とも起きなさい~遅刻するわよ」
りえちゃんに言われて起きると2人で着替えてランドセル持ってダイニングに向かう。
朝ごはんを食べると準備をする。
「お~い、純也達いくぞ~」
天音達が迎えに来ると僕達は家を出て学校に行く。
茜は天音や水奈と話をしている。
空は翼と並んで歩いているだけ。
女子の会話に混ざるのもなんか気まずい。
後をついて歩いていく。
天音達は声がデカい。
だから少々離れていても話が聞こえる。
「茜のクラスに多田仁っているか?」
「同じクラスだよ」
「誰か良い女子いないか?」
「う~ん、あ!」
「そのリアクションはいるのか!?」
「うん、桜が仁君の事好きって言ってた」
「やっぱあいつモテるんじゃねーか!」
ここまでは普通の女子トーク。
「じゃあ、仁をその気にさせればいいんだな」
「なんか秘策があるのか天音」
「いないって事は誰でもいいってことだろ?水奈」
「まあ、そうだな」
「力づくでも恋人にしてしまえばいいだろ」
1学期の間で分かった事。
SHは人の色恋沙汰は遊び道具でしかない。
暇つぶしに誰かの恋人を見つけて来ようとする。
そして少しでも脈を感じたら強引にくっつける。
そんな日を続けていくのだろう。
なんせ暇つぶしの悪戯がFGに奪われたのだから。
毎日が退屈だとぼやいてる。
SHの名前を出すだけでちょっかいを出してくる輩はいなくなる。
FGの方が規模的にはでかいのだけど、それ以上に僕の兄と姉。片桐翼と空、そして天音の存在がデカすぎる。
冷酷非情な一面を持つ翼は怒らせると年上だろう年下だろうと容赦しない。
相手が泣きわめこうが罰を与えていく。下級生からは恐れられている。
二度と自分に歯向かう気を起こさないように心理的恐怖を植え付けていく。
常日頃から過激な天音は怒らせると後が怖い。
教師が束になっても相手が気絶しようが構わず攻撃する。
「殺してミンチにして池にばらまいてやる」だのは止めなければ本気でやるだろう。
そして今も「またFGが問題起こしたら喜一は投身自殺だ!」の一言に怯えてFGはSHに手が出せない。
そのFGの対応に不満をもった一部の人間がフォーリンエンジェルというグループを作った。
それはたったの2日で壊滅した。
今でもFAのリーダーだった山本勝次は5年生の教室の前を通る事すら恐れているという。
この学校でSHを怒らせたら、片桐姉弟に手を出したら生き残ることはできない。
今ではそんな噂が流れてる。
それは俺達が姓を「橘」から「片桐」に変わってから実感した。
何も言ってないのに皆道を譲る。
ただでさえ転校生だというのに片桐の姓を名乗ってさらに浮いた存在になった。
そのことは1年生の中でも秘密にしてある。
SHにそんな噂が流れたとたんに俺達の教室で死刑が執行されるだろう。
「おい、純也聞いてるのか?」
天音が言ってきた。
「ごめん、聞いてなかった」
「だからお前は好きな人とかいないのか?」
妹の前だぞ言えるか!
「そういうのはいない」
多分これから先もそう言うのはないだろう。
そう思っていた。
学校に着くと昇降口で別れる。
教室に着くと机に荷物を置く。
自然とSHの皆の所に人が集まる
SH1年生の中心人物は桜木太賀。
俺もSH以外に知り合いがいなかったので自然と輪の中に入っていた。
話をしていると担任が入ってくる。
皆席に戻る。
そして気づく、見知らない子が後について来ていることに。
担任は名前を書く。
田口緑というそうだ。
「今日から皆さんの新しいお友達の田口さんです。みんな仲良くしてあげてね」
担任がそう言った。
「田口緑です。よろしくお願いします」
何故か顔を俯いていた。
「席はそうね……片桐君の後ろが空いてるわね。あそこに行って」
先生がそう言うと静かに歩いてくる。
皆それをじっと見ている。
そしてすれ違った奴が皆気づく。
俺もきづいた。
「こいつ目の色おかしいぜ!」
そいつが言うと皆田口さんの目を見る。
田口さんの目の色は青色だった。
外人さんやお人形さんでしか見ないような目。
驚くのも無理はない
「静かに!田口さんは生まれつきなの。皆揶揄ったりしたら駄目だよ」
担任が言う。
だけどそんなのまだ小学校1年生に言っても無理だ。
事件は中休みに起こる。
「おい、お前顔みせろよ!」
黒頭巾をしなくてもそれがFGの連中だって事くらいみんな知ってた。
田口さんはFGの連中に取り囲まれる。
「お前本当は外人だろう?」
仮に田口さんが外人だったとしてそれがそいつらに何か関係があるのかと言いたいけど、そんな理不尽な言いがかりをつけてかこまれてた。
最初は田口さんもじっと耐えてた。
多分前の学校でも揶揄われていたんだろう。
だがそれがヒートアップすると彼女がきれた。
田口さんが立ち上がるとFGの連中に掴みかかり殴り飛ばす。
殴られたやつは派手に吹き飛んだ。まるで漫画みたいに。
俺は気づいた。目の色が赤くなっていることに。
「目の色がどうしたっちゅうんか!?そんなに珍しいんか!?だったらよく見らんか!」
止めようとする他のFGのメンバーも殴り飛ばされる。
ちょっとした騒ぎになる。
このままじゃまずい。
FGを助けるという不本意な行動に俺は出る。
後から抱き着いて無理矢理引き離す。
「お前も私を馬鹿にするんか!?」
「別に目の色くらい大したことない。肌の色が違う奴だって見てきた。気にならないよ。それより落ち着け。このまま先生来たらお前も転校早々問題児の仲間入りだぞ?」
そう言って説得する。田口さんは落ち着いたようだ。
「離して、もう大丈夫。落ち着いた。それより今の状態の方が恥ずかしい」
「あ、ごめん」
田口さんを離す。
それ以降田口さんを揶揄うものはクラスにはいなくなった。
しかし田口さんの噂はクラスを飛びけて広まり一目見ようと教室の外に人だかりができる。
そして田口さんと目が合うと騒いで逃げ出す。
クラスの中では一人浮いた存在になった。
一度助けると気にしてしまう性分らしい。
給食の時間田口さんに声をかける。
「一人で食ってないでこっちに来いよ」
田口さんがやってくる。
SHの皆が話しかける。
何処から来たの?どこに住んでるの?趣味は?
質問攻めに戸惑いながらも答えていく田口さん。
「スマホ持ってる?」
「うん」
「連絡先交換しない?」
「え?」
「こういう時のこつってさ。とりあえず適当な群れの中に入っておくといいみたいだから。転校生を上手くやる方法」
同じ転校生だった僕が言うんだから間違いない。
田口さんと連絡先を交換するとSHに招待する。
「困ったことがあったらここにいる誰かに相談しなよ。大抵の事は解決するから」
「ありがとう」
田口さんが言う。
田口さんがSHに入った。
その事実が周知された途端に田口さんの虐めはとまった。
SHに手出しは許されない。
それはこの学校での暗黙のルールだった。
下校は桜木君達と帰っていった。
帰る方角が一緒だったから。
僕と茜と家に帰る。
家に帰るとまず宿題をする。
それから遊ぶ。
茜はノートPCで何かしてる。
茜の学習能力は凄い。
ノートPCを買い与えられてからすぐに色んな情報を仕入れてくる。
真っ黒な情報も。
そして知らない会社の会員専用サイトを除いたり。
ネット販売の会社から顧客のクレカの情報を取ったりして遊んでる。
もちろん悪用したりしない。
それを匿名のメールでその会社に送りつけたりする程度だ。
「み~つけた」って一言残して。
いつしか茜は自分の事を「スカーレット」と名乗るようになった。
しかしそんな遊びも退屈になった。
それから彼女はハッカーやクラッカーに対抗する「ホワイトハッカー」として過ごしている。
そんな仲間たちとチャットをしたりして遊んでる。
「ねえ?お兄ちゃん」
ノートPCを操作しながら茜が言う。
「どうした?」
「どうして緑ちゃんを助けたの?」
「わかんない」
「お兄ちゃん緑ちゃんの事好きなの?」
妹ながらに心配になったみたいだ。
お兄ちゃんをとられちゃったんじゃないかって。
「それはないよ」
「そっか……」
俺はゲーム、茜はインターネット。
それぞれの趣味で時間を過ごして夕食を食べて風呂に入るとリビングでテレビを見る。
21時になると部屋に戻り2人で寝る。
俺が誰かを好きになるなんてことはない。
俺を誰かが好きになるなんてことはありえない。
そう思っていたのにまさか翌日に否定されるとは思ってもみなかった。
(2)
桜子が教室に入ろうとするとサランラップで妨害された。
本当にすぐそう言う罠にはまるな桜子は。
大笑いする中ぼーっと見てると9人の児童が入ってきた。
また転校生か?
この教室一体どうなってるんだ?
桜子は9人の名前を書く。
金沢真知
相楽悠介
相楽真智
柳瀬稚華
柳瀬千穂
柳瀬莉里
柳瀬留姫
柳瀬小夜
柳瀬樹
「皆の新しいお友達です。仲良くしてあげてね」
皆がそれぞれ挨拶する。
それぞれが席につく。
中休みになるとSHとFGの勧誘合戦が始まる。
当然のようにSHを選択した。
9人をSHに招待する。
昼休みに1年生が1人入ったようだ。
全部で10人か。
特徴は女子がやたらに多いという事。
9人は固まって給食を食べていた。
住所も皆近くに住んでるらしい。
そんな事を考えながら大地と次のデートの約束をしながら給食を食べてた。
昨夜の番組見た?
昨日火災があったんだって。
ニュース見た?
そんなありふれた話題を耳にしながら私は退屈と言う時間を過ごしていた。
去年の今頃はなにしてたっけ?
そんな事も考えていた。
なずなや花と一緒に買い物サイトを見ては服を探している。
そして授業を受ける。
誰も騒ぎ出す奴はいなかった。
騒ぎだしたらそいつはSHの標的になる。
正義感を持ってやっているわけじゃない。
単に弄ぶ相手が欲しいだけ。
学校が終ると家に帰る。
帰ると宿題を済ませて大地とメッセージのやり取りをする。
もちろんSHのチャットも見ている。
9人も上手く馴染んでいるようだ。
夕食を食べると風呂に入って部屋で暇をつぶす。
もう噂になってるのか翼が突然聞いてきた。
「そういや、天音のクラス転校生が沢山来たんだって?」
「ああ、9人来た」
「クラス分けとか考えなかったのかな?」
全くその通りだ。
「じゃ、私寝るね。おやすみ」
「おやすみ」
私も寝るか。
ベッドに入る。
そんな日常生活をすごした。
この現実を壊したかった。
(3)
あれ?
下駄箱に何か入ってる?
「放課後教室で待ってます。石原梨々香」
これって噂のあれか?
「どうしたのお兄ちゃん?」
茜が言うと無意識にそれを隠していた。
「何でもない」
「そう?」
茜はそれ以上追及してこなかった。
教室に入ると石原さんの姿を探す。
「おはよう純也君」
石原さんの方が俺を先に見つけたようだ。
「お、おはよう」
石原さんの機嫌は良さそうだ。
手紙の事聞いてみるか。
「あのさ……下駄箱の」
「今日も運動会の練習あるらしいよ!運動着持ってきた?」
「持ってきたけど」
触れられたくない話題なのか?
「放課後にちゃんと話すからそれまで待って」
石原さんはそういう。
「わかった」
そう言うと石原さんは他のSHの女子たちと話を始めた。
授業をぼんやりと聞きながら石原さんの手紙について考えていた。
そして無意識に石原さんをみると石原さんと目が合う。
慌てて黒板を見る。
そんなやりとりをしていた。
給食の時もそうだった。
そして放課後になる。
「茜。先に帰ってて」
「どうしたの?」
「ちょっと用事があるんだ」
「……ひょっとして朝隠したのラブレター?」
こういう時の女子の勘って異常に鋭いって聞いた。
「まあね」
別に妹だし隠す事でもないだろう。
「お兄ちゃんもモテるんだね。じゃあ、昇降口で待ってる」
兄の彼女が気になるんだろう。
「わかった。そんなに時間はかからないと思うから」
「またあとで詳しく話聞かせてね」
そう言って茜は教室を出た。
皆が出るのを待って机に突っ伏して待っていた。
やがて教室は俺と石原さんの2人になった。
だけど石原さんは何も言わない。
俺から言った方がいいのか?
「あのさ、石原さん……」
「手紙の件だよね」
先に言われた。
「うん、何の用?」
「純也君が転校してきたときからずっと純也君の事見てた」
「うん」
「笑わないで聞いてね。……私純也君の事好きみたい」
笑いはしなかった。だけど疑問が湧いていた。
「俺のどこを好きになったの?」
「そうだな、最初はまたすごいひねくれた子が来たなって思った。でも純也君がSHに入って純也君が変わっていくのが分かった。少しずつだけど皆に打ち解けていく純也君をずっと見ていた」
「それが理由?」
「うん、でも本当は理由なんてないのかもしれない。初めて会った時から純也君を見てたわけだし」
一目惚れか……
「ありがとうね、待っててくれて」
「え?」
「言えてすっきりした。もう悔いはない」
石原さんの顔を見るとうっすら涙を浮かべていた。
「田口さんを助けている純也君を見てやばい!と思った。きっと田口さんも純也君を好きになる。取られるんじゃないかと思った」
同じ取られるなら玉砕してしまえ!
それが石原さんの真意だった。
「おかしな話だよね。色っぽさも女らしさの欠片もない私が一人前に恋をするなんておこがましいよね」
涙を流しながら笑ってる。
そんなものを兼ね添えている小学1年生がいるなら見てみたい。
「もう、いいよ。私ちょっと立て直してから帰るから。あんまりみっともない姿見られたくない」
1人で納得して1人で完結して……随分自分勝手な話だ。
「それってさ、卑怯じゃない?勇気ある行動だと思ったけどやってることはただの逃げじゃん」
「純也君はこれ以上惨めな私を見たいわけ?」
「決めつけるなよ、俺はまだちゃんと返事をしたわけじゃない」
「え?」
「天音が言ってた、ここが俺の流れ着いた場所だからゆっくり休んで行けって。その休む場所を石原さんが提供してくれないか?未だにしっくり来てないんだ」
「……私なんかでいいの?」
「自分で女らしくないって言ってるけど。今の石原さん……しっかり女の子をしているよ」
その姿はただの恋する乙女じゃないか。
「……お願いが二つあるんだけど聞いてもらえるかな?」
石原さんが言った。
「ああ、いいよ」
「まず一つ。私の事梨々香って呼んで」
「わかった。もう一つは?」
梨々香は俺に抱き着いた。
「ちょっとだけこのままいさせて」
梨々香の鼓動が伝わってくる。
俺の鼓動が伝わっているのだろうか。
梨々香が震えてる。
顔を見ないようにしてやった。
きっと見られたくないだろうから。
梨々香の震えが止まる頃に俺は言った。
「そろそろ帰らないか?妹待たせてるんだ」
「あ、ごめん」
そう言うと梨々香は俺から離れる。
そんな梨々香の手を取った。
「ひ、人に見られるよ!」
「この小学校じゃ当たり前らしい、少なくともSHの中では普通だ」
「……そっか」
梨々香は笑っていた。
梨々香と手をつないで昇降口に向かう。
昇降口には茜が待っていた。
茜は俺の手をみて笑った。
「梨々香ちゃんだったんだ」
「茜、ごめん……」
「しょうがないよ、そういうもんだし。私も彼氏欲しいな」
「……帰り道途中まで一緒だろ?一緒に帰ろう?」
俺が提案すると梨々香はうなずいた。
そして3人で帰る。
途中で梨々香と別れる。
茜と家に帰る。
いつもと同じように宿題を済ませる。
茜はチャットをしている。
俺は梨々香とメッセージのやり取りをしていた。
流れ着いた場所での休息は終わった。
また新しい風に流されていく。
(4)
「真智ナイスアシスト!!」
水島みなみ先輩に褒められる。
みなみ先輩は来年度からジュニアユースのチームに移籍する。
U-12の日本代表に選出されるほどの私たちの世代では天才的FWだ。
ドリブルもパスもシュートも飛びぬけている。
「真智だって素質あるって。真智のアシストがあるから私が得点できる!絶対セレクション受けなよ!」
みなみ先輩が言う。
休憩時間スポーツ飲料を飲みながら2人で話をする。
「そういやあんた引っ越したんだって?」
「はい、今みなみ先輩のお母さんのクラスに入ってます」
一度に9人も転校してくる手凄いですよね?って笑いながら言った。
「母さんのクラスってどんなクラス?なんか毎日思いつめて帰ってくるからさ」
私は初日にあったサランラップの事件を言った。
「やっぱり問題児のクラスなんだ。真智、あんたもそっちに流されたら駄目だからね」
「わかってますよ。そういうグループとは別のグループに入ってるし」
「グループ?」
みなみ先輩が聞いてきた。
私はSHについて話した。
「片桐天音……」
「知ってるんですか?」
「ちょっと片桐って名前に心当たりあってさ。その子の父さんの名前聞いてもらえないかな?」
「いいですよ」
私は天音に聞いてみた。
片桐冬夜というらしい。
私がそれをみなみ先輩に言うと「やっぱり!」って驚いていた。
誰だろう?
「一言で言うと”天才”よ!バスケでは凄い有名な人なんだけどね、その前はサッカーで話題になったの」
サッカーでも日本代表に選ばれたにもかかわらず彼女との学校生活を重視して断ったある意味凄い人らしい。
今地元Jリーグ選手で活躍してる多田誠選手も「あいつだけは敵に回したくない」と言っていたらしい。
バスケットに転向したいのは「バスケがしたいです」と一言言ったらみなみ先輩のお母さんに無理矢理させられた。
無理矢理やらされて同好会レベルのチームを率いてユニバーシアード代表に勝ってみせた。
何そのインチキみたいな才能。
でも天音はそんなすごい血を引いているのか。
時折見せる化け物の様な運動能力は父親譲りと言う事か。
「その天音って子はスポーツしてないの?」
「すごい運動能力もってるからスポーツしないんですか?って聞いたら汗かくとかめんどくさい真似したくないって言われました」
宝の持ち腐れってやつだろうな。
「その辺も冬夜選手の血を受け継いだみたいだね。でも一度会ってみたい。その片桐冬夜選手の子供に」
「会えるんじゃないですか?みなみ先輩と同い年に兄と姉がいるって言ってました」
中学になれば一緒になるはず。
「本当!?楽しみだな」
先輩は期待しているようだ。
一度一緒にプレイをしてみたい。
そんな事を言っていた。
そろそろ練習再開だ。
私達は準備をする。
私達はまだ準備段階。
本当のスタートまではまだ時間が必要だった。
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