普通にエロ

ポロポロ五月雨

無理ヤリ!『ふたなり弟子編』


「ここは?」

目が覚めると石壁の、全体が暗んだ場所に居た。それも足には重りまで付いている。

『タダ事ではないな』

現状を理解するためのヒントを部屋を見渡して探すと部屋に空く格子窓を見つけた。そこからは光が入り、今が昼時だとわかる。となれば人の行き来も多く、叫べば誰かが気付くかもしれない。

「おーい!誰か居ないか?」

「誰もいませんよ、師匠。ここは山の深いところですから」

突如としてドアが開くと、そこには若い20もいかない程の女が立っていた。

「チユリ!あぁ良かった」

その女は『チユリ』他でもない、私の弟子である。各地を放浪していた時期に身寄りのない少女が居たので私が引き取り、今日まで育ててきたのだ。


「スマンが足の枷鍵がそこらに無かったか?」

「鍵ならありますよ」

チユリはそう言うとポケットから小さな鍵をすっと取り出した。

「おぉ!流石、では早速」

「早速?そうですね私もう我慢できません」

そう言うとチユリはふらふらとこっちに寄って来る。だが妙だ、来る途中でチユリは帯に手をかけてしゅるしゅると外し、羽織っていた上着を捨てる。手袋、靴下、髪留め、体のディティールもひとつずつ外して地面に落とす。

「チユリ?」

「師匠」

彼女は地面に倒れた私の腕を押さえて強引にまたがった。体には修行の末に浮かび上がった腹筋とさらしだけが巻かれている。私があっけにとられて言葉を詰まれせていると

「失礼します」

そう言いながら何のためらいも無く唇を私のものと重ね合わせた。

「うぐッ!?」

冗談かとも思ったが、チユリはこんな事をする人間ではない。真面目で、おとなしい。師匠の私でさえも心が読めない時がある、そんな固くも可愛らしい弟子だ。

だが今のチユリは強く目をつぶってキスに心酔し、あげく舌まで入れて狂った獣のようになっている。

「何をっ!?チユリ、酔っているのか?」

私が力任せに彼女を突き飛ばすと、彼女はそのまま地面にへたり込む。その唇端からはキスの余韻が流れて恍惚とした彼女の顔を際立てる。


「いいえ、酔ってなどいません。シラフです」

口を拭いながら彼女は言う。

「嘘を付けよ。同性にキスなど、酔ってなければ在り得まい」

自分でこうは言いつつもチユリの顔は全くもって赤くは無い。それにチユリは酒に強い、巨漢と飲み比べてもきっと彼女なら勝つ。だが

「まぁいい、早く鍵を外してくれ」

この際キスの事は後でいい、今はこの場から離れることが先決だ。私は重りの付いた足をずるずると彼女の前へと引きずった。

しかしチユリは重りを前にすると口を二マーと歪めて

「嫌です」

と言い放った。

「な、なに?」

「その重り付けたの私ですもん」

さも当然のようにまた言い放つ。

「馬鹿な、気でも狂ったか」

「ふふふ、そうですね。そう思いますよね」

チユリはするすると再び私の方に寄って来て足を掴んで撫でる。

「愛に狂わされたんですよ師匠、私の心」

「愛?」

「あぁ、まだ気付かない」

彼女はガバッと私に覆いかぶさって顔をしっかり抱きしめると、私の耳を口で食みだした。

「チユリっ!?」

チユリは耳を食みながら、片方の手を私の服の中に滑り込ませてまさぐる。最終的には腰に手を回してきつく私を抱き寄せた。この時、私はあることに気付く。

「お前、コレは」

「ふふ、バレました?」

彼女?の股はしっかりと膨れて熱く、下に棒があることを確かに感じた。しかも布ごしからでも脈打つのが分かるほどに大きく、さながら今にも暴発しそうなオスの権化。

「馬鹿な、お前は確かに女だった。少なくとも以前」

「お風呂に一緒に入った時でしょう?はい、あの時は女でしたよ」

あらかじめ質問が分かっていたかのように言葉を遮って耳元で囁く。


「でも私は力を手にしたんです、師匠」

チユリは私の手首をガシッと掴んで「触ってみてください」と股の方へ強引に持っていこうとする。

「ふざけるな、触るわけないだろう」

私は腕に思い切り力を入れて抵抗する、が

『!?』

チユリの腕はまるで万力のような、子供から見た大人の力のような、どうしようもない怪力で私の腕を運ぶ。

『こんな筋力、以前のチユリではありえない!』

弟子として何度も手合わせしたことがあるがチユリはパワータイプではない、むしろ力は弱く、それをテクニックで補う繊細なタイプ。だが今のチユリは

「お前、本当にチユリか!?」

目の前の弟子に叫ぶ。が、その問いかけに答えはないまま私の手はついにその股に生えた棒に触れた。

「うッぉ」

思わず声が出る。それはあまりにも雄々しくズンとそびえて、触れただけでも私の体は柔らかく、それを受け入れるように火照っていく。

「師匠、どうですか?悪くないでしょ」

「いっ、いや。どうもこうもない。こんなの」

『こんなの』ただの棒で、しかも弟子に生えた訳の分からない肉の

「ふふ、師匠。顔真っ赤ですよ」

「なッ!?」

「いいですね、興奮します。今からこの棒で師匠のこと叩きのめせるって考えたら、たまりませんね」

「叩きのめすだと?」

チユリは私の服の襟部分をつまむとビリビリと紙袋でも引き裂くかのように悠々と破いていった。


「もう服なんて要りませんよね」

「ば、馬鹿!止めろこんなこと」

「ふふふ、言葉のわりに抵抗しませんね」

「違ッ、これは」

「本当は師匠も欲しくなったんじゃないですか?」

あらわになった私の肌をチユリは口からべろっと伸ばした舌でなぞる。それが鎖骨から始まり首筋をつたって頬に行き、そのままの勢いで私たちは再び唇を重ねる。

『んぅ』だがさっきのキスとは違い、今度はいきなりではなくじっくりと私自身もそのキスに心酔し、脳髄を揺さぶられる。舌を入れられて心をぐるぐるかき回され、そしてお互いの顔が離れたとき

「あぁ」

思わず私は自らの手でチユリを抱き寄せてしまった。

「し、師匠。私も」

チユリは私の胸に顔をうずめると荒げた呼吸で谷間を舐め始めた。そして

「挿れますね、師匠」

と言ってその下半身を表に出した。


『うっ、うぅ』

いざ目の前にするとやはり大きい。それは天を向いて反り返り、ひっくひくと揺れて腰に根付いていた。

「師匠、あぁすっかり女になって」

チユリは目を伏せて私を見つめ、自分の指を腰の最も不安な部分へと運ぶ。

「弟子にこんなことされて、可哀そうな師匠」

指は私の中へと滑り込んで奥へと上がり込む。そしてその指を歓迎した私の体がきゅうきゅうとハートマークの付いた擬音で締まり、波打つ肉が受け入れるための体を仕上げる。

「ふ~ッ、ふ~ッ」

唇を尖らせて興奮した息を漏らし、冷静さを取り戻そうとする。が、それもチユリが私の胸をむんずと掴み、乱雑に先端を舐め始めるその時までだった。

「うっ、チユリッ!ダメだ」

「師匠っ、ししょうぅ」

チユリはすっかり行為に没頭して私の言葉など届かない。数日ぶりに餌にありついた肉食獣のように体を貪り、決して逃したりしないよう凄まじい力で私を抱き捕まえていた。そして

「ごめんなさい師匠。もう体が言うこと聞かないッ!」

と言ってその腰の根を私にズッ!といきなりその最奥までねじ込んだ。


『おッ』

死んだと思った。頭が真っ白になって挿入の勢いを逃がすために頭が上を向き、一旦は力が抜けた。だがその信号が全身を駆け抜けて脳に行きついた時。私は今までに出したことのない、文字では表せないような淫らで獣じみた叫び声を轟かせていた。

「ん‘‘ッっはぁ、はぁッ」

目がぐるぐる回る、自分の体に他人の体が入って好き放題にしている。その感覚が私の被虐心をくすぐってどくどくと体を底に堕とした。

「ふッ、抜いくれぇ。もうオカシくなりそうだっ」

精一杯の命乞いをする。だがチユリは聞く耳を持たない。

「あったかいです。師匠のナカ、すっごくあったかいですよ」

「ヂユリぃ、頼むっ、お願いだから」

「ふふ、いいですよ。可愛い師匠のためにも」

チユリは私の首筋を噛みながら

「ゆっくり抜いてあげます」

その棒をずるずると引き抜き始めた。

「ぐッ。お‘‘ぉォッ」

それが外に向かうにつれて体がビクッとケイレンし、頭がちくちくと点滅する。肌の感覚は鋭くなり、空気でさえも肌にまとわりつくかのようだ。そうしてる間にもずるずるずる、他人の体が私から抜けていく、ゆっくりと、狭い通路を無理にこじ開けて。そしてようやく抜け切ろうとしたその時

「もう一回です、師匠」

再びその根は、私の滅茶苦茶に踏み荒らされた部屋に深く上がり込んだ。

「ヂっユリぃ」

「し、師匠。ごめんなさいごめんなさい」

謝りながらチユリは腰を上げては振り下ろす。鐘をつくように重く、ドアノックのように何度も腰を叩く。

「あッ、ぐッ」

「師匠っ、師匠ッ!」

熱く燃え上がって汗ばんだ体を抱きしめ合い、互いの肩に頭をのせて激しくぶつかる。何度も何度も何度も、チユリの息と体がぶつかる音だけが耳に入り、気付けば私の方からチユリを求めていた。

そしてチユリの腕に力が一層入り、指を私に食い込ませたとき

「師匠っ!全部ッ!全部ですッ!!」

私のナカにはチユリの愛情がこれでもかというほどに広がった。


「うっ、あぁ」

力尽きた私はヒクヒクと股から注がれたチユリの愛を垂れ流していた。

「師匠、ごめんなさい」

チユリはそんな私の頬に手を添えて微笑む。

「私が最後まで責任取りますから。だから」

さきほど果てたにも関わらず再び起き上がった腰をズンと私に押し当てると

「今は肉欲のまま、獣でいさせてください」

と言ってきつく抱きしめた。

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