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目次
ループ
明るい夜を歩く
あたえられた役目放り出して
繋がれることはキライよと
右手が云った
コンクリートの海で
クジラが泳いで光の潮を吹く
その粒子のひとつに僕もなれるのかい？
額の中閉じ込められた婦人の
瞳の奥の憎悪を見抜けるのかい？
僕ら何回だって命すてるのくせに
何回でも生かされているの
それってとても滑稽でおかしなことでしょう？
僕ら生きたい誰か救えるはずなのに
生きたいを見殺しにしてるの
そってとても傲慢で自分勝手でしょう？
真っ暗朝を歩く
すてられ錆びついてるボルトネジ
手放されるのはコワイよと
左手が云う
絵の具の中の空で
白鳥が羽ばたいて飛んで行くのを
湖の底で見ているのは誰だろう？
僕の中の見えないダイナマイトが
爆発するその時はいつだろう？
僕ら何回だって理想すてるくせに
何回でも夢あたえられて
そってとても矛盾したカオスな世界だろう？
僕ら求める明日掴めるはずなのに
求めることも諦めてるの
それってとても馬鹿げてて臆病なだけだろう？
不自由を嘆くより
わずかな自由で夢みたいよ
僕ら……
決めつけで想い殺してるのは
自分自身だ
僕ら何回だってループする先には
何かが待っているはずだから
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