音結いの詩 ― otoyui no uta ―

哀原深

あなたという奇跡

ひとり 瞳 揺れて きらり

いつも 何処か 遠くで光る

あなた見つめてた


色のない景色 暗がりの片隅

夢とか希望とか誰かが唱えた呪文

その正体すら知らずに

深く深く 沈んで……


世界が弾けた

そう見紛うような輝き

天へ深海へ 突き抜けて射した

あなたという奇跡

わたしを 抱き寄せ

溢れ出す涙の向こうで見た

愛と痛みを抱く

あなただけが紡げる 言の葉



ひらり 落ちて 踊る 涙

他人 自分 境界はどこ?

ぐちゃぐちゃになって


求められるのは 仮面の外側

温かいも冷たいも 感じるその前に

いつも消え去ってしまうの

遠く遠く 何処かへ……


世界一瞬で

塗り変わったような鮮やか

白と黒の箱 閉じ込められてた

心痛いくらい

降り注ぐ色の雨に染まって

愛と痛みを抱く

あなただけが描ける 色彩



密やかに枯れゆくだけの命

あなたが救ってくれたんだよ

あなたに届きたい この想い

ひたすらに直向きに歌うよ


世界が弾けた

そう見紛うような輝き

天へ深海へ 突き抜けて射した

あなたという奇跡

わたしを 抱き寄せ

溢れ出す涙の向こうで見た

愛と痛みを抱く

あなただけが紡げる 言の葉

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