本屋の謎の倉庫
ミンイチ
第1話
「ボーン」という音が何度か響き、年季の入った大きな古時計が本屋の開店時間を知らせる。
その本屋は昔からその場所にあり、さまざまな本を置いている。
とてもとても古い本もあれば、つい先日に発売された本や雑誌、さらにはあるイベントで販売された同人誌のような普通のお店では売られていないものなんかも置いてある。
古い本を求めて研究者の人が来たり、雑誌の最新刊を求めて近くの少年が来たり、普通のお店では売っていない本を求めて一般の人には見えないような人も来たりする。
それらの本は代々の店主が繋いできた伝手で手に入れた本であったり、代金の代わりとして交換した本であったり、いつの間にか置いてあった本であったりと、さまざまなルートでこの店に来た。
そして手に入れた本のうち、一般の人向けの本のみを店頭に置き、それ以外の本は本屋の後ろや地下室にある倉庫に仕舞われる。
しかし、その倉庫は昔からさまざまな噂があった。
倉庫の中には悪魔がいるだとか、倉庫の中は悪の組織の研究室だとか。
そんな噂の由来にはこんな話がある。
昔、その倉庫に勝手に入った悪ガキどもは入ってから1日後に倉庫から出てきたが、1日しか経っているようには見えないほどやつれていた。
その悪ガキの親は叱りながら何があったのかを問いただしたが、何かに怯えた様子で聞き出すことができなかったそうだ。
しかし最近になって倉庫の中にテレビのカメラが入った。
中はたくさんの機会と本、そしてそれらを置く棚が無数に並んでいた。
そしてアナウンサーの人がその子供のことを聞いてみたところ、とてもあっけないネタバラシがあった。
この倉庫は昔の店主の方針でそのエリアに置かれている本に合わせた装飾をしているそうだ。
そして、その子供たちが入ってきたのはオカルト・心霊系の本が置かれているところだったのだ。
子供たちは昔の店主のいたずらの餌食になったのだ。
本屋の謎の倉庫 ミンイチ @DoTK
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