骨折入院療養生活 医療関係の皆様お世話になりました
星之瞳
第1話最初の骨折
「痛った!!」私は思わず声を上げた。買い物に行こうと家の前の道路を横断して歩道に踏み入れた時どうしたことか転んでしまった。立てない‼私は歩道に座り込んでしまった。「大丈夫ですか?」通りすがりの人から声を掛けられたが「大丈夫です」(全然大丈夫ではなかったのだが)と答えどうにかガードレールをつかんで立ちあがり家に帰った。
左足首に痛みがある。湿布をしてみたがなんだかおかしい。前に右足首をねん挫した時とは違う感覚。「病院に行った方がいいな」と前に左肩を
タクシーを呼び出掛けた。
山下外科の中に足を引きずるようにして入って行ったら、看護師さんがやってきて「どうされました」と聞かれた。「転んで左足首が痛いんです」と答えると手を貸してくれて待合室の椅子まで連れて行ってくれた。
私がバッグから保険証と診察券を出すとそれを持って行って受付を済ませてくれた。
しばらくして看護師さんがやってきて「木村さん、まずレントゲンを撮りましょう。その結果で診察とのことです」と言って私に松葉杖を渡し私の荷物を持って「こっちです」と案内してくれた。私は松葉杖をつきながら左足を地面につかないようについて行った。
レントゲン室で「ベットに上がれますか?」と聞かれ「はい」と答えるともう一人看護師さんがやってきて補助してくれた。ベッドに横になり「撮りますよ」の声で1枚、向きを変えてもう1枚撮った。
「診察まで待合室でお待ちください」と一人の看護師さんが言い、もう一人が私がベッドを降りる手助けをしてくれて、荷物を持って待合室までついてきてくれた。
しばらく待たされたが診察室から看護師さんが出てきて「木村さんどうぞ」と言われ診察室に入った。
医者は少し難しい顔をしていた。「左足足首、くるぶし付近を骨折しているだがずれていないので手術はしなくていい。ギブスで固定して治るのに1ケ月ぐらいかかるだろうね」との診断だった。「とにかく今日はギブスで固定して2週間後又来てもらおうか」と言われた。
私は骨折していたことはショックだったが手術はしなくていいということに少し安どしていた。
それからギブスを付ける処置を受けたのだが、医者と数人の看護師が集まってきてひざ下から足の甲まで特殊な布でぐるぐる巻きにされ最後に水をかけた。「え、これで固まるんですか?」思わず私が聞くと「そうよ」と看護師が答えた。確かにしばらくすると布が固まってギブスとなった。
固まったところでギブスについていた水をふき取り装着は終わり、私は看護師に連れられて待合室に戻った。
待合室に戻ると娘が来ていた。私が左くるぶしを骨折していると話すと「しょうがないね、何か買い物ある」と聞いたので数点買いたいものを言うと「買ってくるから戻るまで動かないのよ」と言って近くの商店街に出かけて行った。
看護師さんがやってきて「木村さん、今日のお会計と松葉杖のレンタルの書類にサインをください」と言うので書類にサインをしてお金を払った。
父に怪我の状態をメールしたりしていたら娘が帰ってきたので、一緒にタクシーで帰宅した。
家に帰ると、娘が一階に寝るところと、パソコンや音響機器などをそろえて居場所を作ってくれた。それから、私ができることはして、後は娘が家事をやることになった。そうして娘に支えられながらの療養生活が始まった。
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