第29話 共同生活開始から一ヶ月

 全国的に残暑のパワーが炸裂している様子。宇久島も例外ではありませんが、そこは海洋性気候。若干本土地域よりも過ごしやすいのではないでしょうか。朝夕は特にお外は気持ち良いですもん。

 お家も窓や部屋の入口を開け放ってやれば風が通って涼しいのです。

 ですが、部屋の入口は開け放っておくわけにいかないのですよね。

 仕事に疲れて帰っても好き勝手に「ぐでぇーん」とするわけにもかない。そして、何故だかダイニングテーブルで個人的作業をする同居人様。私の食事中でも私の正面に座って黙々と作業しております。

 ここで断っておきますが、同居人さんとは仲良く、とまでは言いませんが、普通にコミニュケーションを取って生活しています。何回か釣りも一緒に行きましたし。

 でも、家族じゃないんですから。家族ですら子供はすぐに子供部屋、なんて家庭も多いでしょ?

 それが何故か共用スペースで作業する彼。別に良いんですけどね、私がサッサと食事済ませて出ていけばいいだけなので。

 なんていいながら、割とそこで会話もしているのですよ。

 ギター(同居人の彼が最近買った)弾いたりウクレレ(私が2年くらい前に買った)弾いたり、んで、歌ったり。そんなこともしているので、「別に大丈夫なんじゃ?」なんて見ている人は思いそう。

 でもね、毎日は無理だって。ずっとは無理。なので今日も仕事終わりに海へ行くのです。

 さて、そんな同居人の彼から、昨日は誕生日のケーキ🍰をご馳走になりました。

 え? 私もなんか買わなきゃダメなの? 準備しなきゃダメなの?

 なんて思ってしまうのです。クズですねぇ、私。

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