第6話 「移住者募集! 移住をサポートします!」とは言うけれど

ながざき移住倶楽部

西九州させぼ広域都市圏


移住をサポートする行政の仕組み、部署はあるけれど、その政策がニーズに合っているか。


例えば、ながざき移住倶楽部に入会すると、長崎を訪れた際のレンタカー割引、転居費用の割引、情報の提供、などが受けられる。

各市町村でも、転居した際に各種補助金を用意していたり、就労のサポートをしたり。


……と、謳っています。

が、分かりにくい。面倒くさい。必要書類が多い。

ただ、職員は各自治体のレセプションだからか、やたら親切&親身。


この手の仕組みの問題は、結局移住希望者に

具体的なビジョンがなければ、自治体のできるサポートは限られているということ。

「空き家を使って地域の魅力を再発信する」

とかなら、空き家をピックアップして、改装費の補助金を出す。とかやりやすい。

だけれども、「なんとなく住んでみたい」となると、「お試し住宅を利用できます」というくらいの案内がいいとこ。生活様式の提案、相談までは難しい。


結局「サポート」の意味をどう捉えるか、だと思いますけどね。

私は個人的に「サポート不足」を感じました。

そりゃあ補助金は頂きますけどね。

移住決定までの道筋は、結局自分で全て決めたので。


移住って、何のためにするのか。それは人それぞれでしょう。

その、人それぞれの動機を把握し、自治体から「生き方」の提案がスマートに出される仕組みが出来れば、もっと笑顔で生きていける人が日本中に増えると思うんだけどなあ。

インタラクティブな政策、政治ができる世の中でありますように。


★次回「佐世保市民になりました」

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