デスロリ ~ Death size rolita ~

もるすべ

第1話  ~ Death size rolita ~

The your death size ?

 height: 120㎝

 weight: 20㎏

 B-W-H: 44-44-44

 hair: platinum blonde

 type: cherish




 霧の中、歌が聞こえる。

 悲しげな、少女の優しい声で。


眠れ眠れ、愛し子よ

人は皆、永遠の迷い子

……………………


 夜明けを前に、霧に包まれた港に余人の姿はない。

 霧を透かし見れば、係留柱に腰掛ける幼けない少女の姿。

 美しい金色の髪、青い瞳、白く透きとおった肌、そして艶やかな黒い翼。フリルをあしらった可愛らしい服は、胸元を無残に引き裂かれ、幼けない乳房を覗かせている。腿の上に大切に抱くのは、醜い男の頭部。股下から係留柱を伝う、男の赤い血液と何かの白い液体。

 少女は、愛しげに男の頭を撫で、優しく歌いかける。

 桜の花びらのように可憐な唇から、くりかえし繰り返し……



眠れ眠れ、愛し子よ

人は皆、永遠の迷い子

清らに生まれ、淀みに迷う

迷い魔酔いて、咎なす定め

定めに憂うは、眠るが救い

眠れ眠れ、優し子よ

定めに抗い、歩み逝け



 空が白み始めるまで、もう間もなく。

 そうすれば、朝の早い港は人で溢れることでしょう。

 それまではと、時を惜しむように悲しげに、優しく紡がれる少女の歌声。

 その旋律は、霧の波止場に、水面へ、しずかに沁みて逝く……



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「どうなさったの? 具合が悪いのかしら」

 アニメみてぇな声にハッとして顔を上げたら、とんでもねぇ美少女だ。キレイな白い顔と、サラサラの金髪、細くて小ぃせぇ体にヒラヒラピンクの服、手には……日傘か? 年齢は幾つだろうか、けっこうなガキだ。透き通った青い目が、オレを心配そうに見てやがる。

「どこか痛いの?」

ここは、人気のない港の倉庫だぞ、場違いにもほどがある! 何もんだ、この嬢ちゃんは?

「誰や? こない所で何してる?」

「おじ様は何をしているの?」

 やっと口にできた疑問に、上品な質問を返された。くそ、どこのお嬢様だよ?!

「大丈夫なの?」

「ああ、どっか痛ぇわけじゃねぇ」

「よかった。じゃあどうして、そんなところに座っているの?」

 とか聞かれても、言えるかよ。オレがこうして、コンテナの間に身を縮めて隠れてるのは、組の金を盗んだのと、女を逃がしたせいだからな。

「かくれんぼね、かくれんぼでしょ?」

「……ああ、だから早くどっか行ってくれ。オレのことは誰にも……」

 少女の無邪気な話に乗って、うまく追い払おうとしたが、

「じゃあ、見つかったらたいへん」

 そう言ってスルリと小っちぇ体を、オレの隣に押し込んできた。

「ばっ 何やってんだ!」

「大きな声を出すと、見つかってしまうわ」

「くっ…………」

「うふふ」

 楽しそうな笑い声と、嗅いだこともねぇ甘い匂いがくすぐったい。服越しの肌の感触が妙に気持ちいいと思ってたら、オレの息子がいきり立ちやがった。焦って気づかれねぇように膝を縮める、オレはロリじゃねぇぞ! てか、童貞なめんなよ。

「私も、仲間に入れてくださいな」

「ダメだ、出て行け」

「今出て行ったら、見つかってしまうかも」

 そうだ、この娘が見つかったらオレの居場所がバレるかもだ。……いやそうじゃない、今もオレを探し回ってるだろうヤクザ連中が、人気のない倉庫でこんな美少女を捕まえたら?

「……とっ、とりあえず居ていい」

 少女が、ぜんせん疑ってねぇような無邪気な笑顔を見せる。いっぽうで、いきり立つ息子をもてあましたオレは、触れば気持ちよさそうな美少女の体を見た。

「日本では、かくれんぼをするんですよね。チエが教えてくれました」

 外人か? だとすれば、金髪も青い目も説明がつく。それはそうと、さっきからオレの息子がうるせぇ。どうせもう終わりだ、捕まって殺られる前に犯れだと……

「うふふ、私はスーサ。おじ様のお名前は?」

「ヒミツだ」

「んーっ ……では、おじ様とお呼びしますね」

「ああ、好きにしな」

 ヒラヒラ服の中は見るからに平べったそうだ、こんなガキ犯るのか? 入るんかよ? ぶっ壊しそうじゃねぇか。いくら童貞歴が三十年つったって、がっつき過ぎだろ。

「お邪魔かもしれないけど、ご一緒させてくださいね」

「かまわんけど、ツレはおらんのか?」

 ひょっとすると、親とか捜しよるかもしれん。

「爺やなんか知りません、お小言ばっかりなんだから」

 マジでお嬢様かよ! あー、だいぶ先に遊園地かなんかあったよな、こんなガキの足で来れるたぁ思えねぇが、ほかに考えられんか。

「お父様だって、新しいお母様に夢中で、ぜんぜん私を見てくれないんですよ」

「そりゃあ、つれぇな」

 誘拐して、身代金か? ……オレみてぇなバカにできるんか? 組に追われよるし……

「今日だって、お出かけのお約束すっぽかすから、もう嫌いって言っちゃった」

「すっぽかしちゃぁ、いかんな」

 まてよ、このまま嬢ちゃん連れて交番で誘拐って言や、懲役くらって組から逃げれんか? ……それやと自首になるんか、自首やと懲役ならんのか?

「お父様は、もう私なんか要らないんだわ」

「考え過ぎじゃねぇか」

 やっぱり、犯ってからサツに捕まったほうが、懲役確実かもしんねぇな。犯るか?

「そうかしら?」

「嬢ちゃんみてぇなカワイ子ちゃん、いらねぇってヤツぁいねぇよ」

 しっかし、懲役で組から逃げれるんか? 逃げれんようなるだけじゃあ……

「本当に? おじ様も」

「ああ」

 ……出所した後、拉致られて殺られるのがオチか。くそっ、どうせ死ぬんだ、犯ろう!

「うふふ、うれしい」

「オレも、嬢ちゃんに会えてうれしいぜ」

 思い切って肩に手をまわしたら、自分からくっついてきやがった! ウハッ

「おじ様は、優しい方ですね」

「そうでもねぇよ」

 むしろ、下心マシマシだ。ガキ相手とはいえ、こんなに女とくっついたのは生まれて初めてだ、こんな気持ちいいもんなのかよ! 何か、カン違いしちまいそうだぜ。

「おじ様と一緒だと、なんだか安心する」

「そりゃあ、よかった」

 さりげな~く、むっ 胸さわってみるか。それとも、口ふさぐのが先か……

「かくれんぼのお仲間は、お子さまかしら、奥様?」

「……両方だ」

 両方いねぇ、いたこともねぇ。やべぇ、嬢ちゃんぜんぜん警戒してねぇぞ。

「うふふ、楽しそう」

「楽しいぜ」

 そもそも、オレみてぇな醜男に嫁やら彼女がいるわけねぇって。中学んとき委員長とか保健の先生に告白して「汚い、キモい」って、こっぴどくフラれたから、よ~くわかってるんだよ。

「お子さんは、男の子? 女の子?」

「女の子だ」

 適当……願望か、笑えるな。けっきょく、逃がしたった女は旦那と逃げやがったんだよな。旦那の借金のカタに風俗に売られたってのに、わっかんねぇよ。

「女の子なの、お友達になれるかしら?」

「なれるさ、きっと」

 カッコつけて、盗んだ金ぜんぶ渡したなぁホント、バカだったな。オレが逃げる金がねぇ。今考えると、逃がすお礼に抱かせろって言や、ヤレたんじゃねえか?

「うふふ、早く見つけに来ないかしら、楽しみだわ」

「見つかったら、負けやんか」

 つっても、さんざん客の相手させられて、ボロボロ泣いててカワイソウだったしなぁ。

「あらそうだわ、しーっ ……うふふ」

 くそっ、萎えちまった。こんなヘタレだから、オレは童貞なんだな。

「そういえば、娘さんのお名前は?」

「……ヒロコ」

 委員長の名前だ、もう結婚とかしてるんだろうな。中学でてから仕事転々として、地元には帰ってねぇんだよ。どこ行っても使えねぇって、クビ切られてさ、頭わりぃからよ。

「ヒロコさん、仲良くなれるかな?」

「ああ、なれるさ」

 行き着いた先が、組の使いッパや風俗の雑用なんて、笑うしかねぇやな、ハハ……



「おじ様、好き。愛してます」

「……オッ、オレも」

 おどれぇた。ムリヤリキスして口ふさいで胸やマンコいじってたんだよ、そしたらだんだん喘ぎだして、しまいにゃあ自分から膝に乗ってきて「愛してます」ときた。最初はえらく抵抗してたのに、これが女ってもんか? まだガキなのによ。

「キス、もっとぉ」

「おっ、おう…… んむ」

 試しに舌を入れると、入れ返してくる。小っちゃくてカワイイ体をもっと触りたくて、ヒラヒラ服を捲りあげると、洗濯板みてぇに骨の浮いた平べったい胸があった。乳首らしいとこに見当つけて、ペロペロチューチュー舐めて吸ってやる。

「あっ……ん。私、変になっちゃう」

 いっちょ前に乳首とがらせて、ビクッと震えやがる。カワイイじゃねぇか!

「そろそろ、こっちも脱ごうか」

「えっ、はい?」

 スケスケ模様入りのオシャレなパンツ脱がせると、裏もんのAVでも見たことねぇキレイなスベスベマンコから、汁をトロトロ垂らしてやがる。こんなガキでも濡れるんだな。

「ああ…… おじ様、恥ずかしいです」

「ここをこう、指で広げてな……」

 手を添えて自分でマンコ広げさせて、オレは、ズボンとパンツを急いで下ろした。ギンギンに硬くなった息子が、処女マンコめがけてそそり立つ。

「そこに、これを入れるんだよ」

「え! そんなに大きいの? 絶対入りません、死んじゃいます」

 初めて勃起チンポ見たんか、震えてやがる。マンコは、トロトロに濡らしてるくせに。

「濡れてるから大丈夫(じゃねぇな)。大人になれるぜ、そしたら親父さんとも仲直りや」

「そんな…… 本当ですか?」

 適当だ。ガクガク震える小っちぇ体を逃がさないように、ガッチリ抱きしめる。

「大丈夫だ、ぜんぶ任せな」

「怖いわ、おじ様。やっぱり怖い、こわい…… あっ」

 ぶっ壊しそうだし、あとさき考えれば、ここで止めるんだろうが、オレには後がねぇんだ。息子をトロトロの処女マンコに押し当てて、細くて小ぃせぇ体を力任せに押し込んだ。 

「おじさ…… いだっっ っひぐぎゃぁああ!」

 ズチュッ 気持ち悪い音と、お嬢様と思えねぇ動物みてぇな泣き声が響いて、オレは……

「はっ!」

 目を開けたら真っ暗だ、いつの間に寝てたんだ? オレは、ナニを……。

「ハア、ハア、ハア…………」

 心臓が、すげぇドキドキする。なんか、すげぇひでぇことしちまったような……

「んっん……」

 誰かオレに、もたれかかってる? 百円ライター出して点けてみると、例の美少女がオレに肩を抱かれて、静かに寝息をたてていた。

(……夢だったのか?)

 こんな平気そうな顔で寝てるんだ、そうなんだろう。……そう言ってくれ。



(とにかく、逃げなきゃな)

 嬢ちゃんのことがすげぇ気になるんだが、今は仕方ねぇ。コンテナの方に、そっと寄っかからせてみたけど、ぜんぜん起きねえし。ちっ、寝顔カワイ過ぎかよ。

 暗い倉庫の中を歩いてって出口から外を見ると、すっかり夜だった。何時かわかんねぇが、港の方も暗いし、すげぇ静かだ。逃げるには、いい頃合いだろう。

 荷物とりに戻ると、寝てる嬢ちゃんのことが、どうしても気になる。こんな所に置いてって大丈夫なんか? やけど、一緒に連れてって、もし組の連中に捕まったら、どないなる?

(置いとくしかねぇか)

 連れてったら、ゼッタイあぶねぇよな。爺やとかが捜しよるだろうし、大丈夫やろ。

「じゃあ ……元気でな」

 帽子の上から頭を撫でたら、このまま別れるのが惜しくなっちまった。そっと、サラサラの金髪を撫でる。頬っぺたをつついてもぜんぜん起きねぇし、つか、頬っぺた柔らけぇぇぇ!

 調子のって、ヒラヒラ服の上から胸をつついて、ドキドキしながら指先でなぞる。想像してたとおり、あばら骨が浮いてて平べったい胸だ。と思ってたら、ふっくり小さくふくらんでるとこがあった。おできかと思ったが、左胸にも同じようなふくらみがある。

(夢で見たのと、違う)

 もともとこんぐらいは成長してんだな。さらに調子づいて、ふくらみを左右交互にフニフニする。ちっパイ、カワイイ、たまらん!

「んっ ……んん」

(ひぃ! ごめんなさい、ごめんなさい)

 起こしちまったと思って、すげぇアセッて指を離したんだが、嬢ちゃんまだ寝てるようだ。悪かった、調子のっちまってすまねぇ、もうしません!

「おとう……さま……」

 ……寝言らしい、ホッとする。

「ごめんな」

 荷物から、コンビニおにぎりと茶を取り出して、嬢ちゃんの太股の上にそっと乗せた。

「親父さんとは仲直りできるさ、きっと」

 嬢ちゃんの前髪をちょっと持ち上げて、デコに軽くキスした。ハハハ…… 似合わねぇや、何処のイケメンだよ、笑える。



(いいかげん、マジ逃げねぇとやべぇ)

 港の方に向かって、隠れ隠れ歩いて行く。外灯ついてねぇけど、月明かりでわりと明るい。誰もいねぇようだな、オレを捜してるだろう組の連中も。

(なんか、逃げれそうや)

 なんとなく、嬢ちゃん触った手をクンクン嗅いでみると、あの甘い匂いが残ってて、思わずペロリと舐めちまう。フニフニした気持ちいい感触も思い出して、元気になった息子のせいで歩きにくい。パンツの中が、ヌルついてやがる。

(先走りすぎだろ、童貞)

 どっか落ち着いたら、スッキリしてぇな。嬢ちゃん思い出しながらなら、百回はイケそうな気がするぜ。いや、一生もんかな。

(女助けたご褒美に、神様とかが会わせてくれたんかな?)

 童貞のささやかな楽しみなんだ、嬢ちゃん許してくれよ。しょせん身分からして違うんだ、もう一生会うこたねぇだろうし。



 港に出たが、やっぱり誰もいねぇ。岸壁ぞいに歩いてって、釣り船やら漁船が並んでる桟橋に降りる。目星つけてた釣り船を見つけて、ポケットのカギを確認した。

 そうだ、昼間にそれとなく物色してたら、カギ差しっぱになってんの見つけてラッキーってことで、こっそり抜いといたんだ。燃料もまあまあ入ってたし、夜になってもそのままたぁ、ホントついてるよな。

 動かし方は、バイトで漁船に乗ったことあるから、なんとなく知ってる。朝まで海岸沿いに走らせりゃ、街からは余裕で出れるだろ。乗り捨てるときに、てきとうに沖に向けて走らせときゃあ、どこで降りたかも分からんだろうよ。

 係留ロープを解こうとして、

「遅っせぇんだよ、バカヤロウ!」

「ひっ!」

 怒鳴り声にビクッとして顔を上げると、組のチンピラがオレを睨んでる。

「え? へっ?」

 あわてて転びかけながら、岸壁の方に走ろうとしたら……

「逃げんじゃねぇ! 撃っ殺すぞ!」

「ひゃっ った!」

 ドスのきいた声で怒鳴られ、あせって転んじまう。

「手間かけさせんじゃねえ!」

 相手は二十にもならねぇ若造だったが、小っぽけな拳銃を見せびらかされると、もうオレは逆らえねぇ……

「ハッハッハー 俺様、おおてがらー」

 下手くそにオレの手を縛りながら、自慢げにヘラヘラ笑いやがる。なんでもこいつの兄貴分がカギ盗まれたの聞いて、船主に話しつけて、こいつが船ん中に隠れてたってことらしい。完バレやんか、オレの悪知恵もたいがいだな、笑えねぇ。

「はい、捕まえたっす。兄貴が言ったとおりだったすよ、さすがぁ……」

 若造がスマホで兄貴分に報告して、しばらくするとワゴン車が走ってきて、降りてきた組の兄貴分と男二人、それと若造を合わせたヤクザ四人に、近くの作業場に連れ込まれた。



「女はどこだ? 金はどうした?」

 兄貴分が、妙に優しい声で聞いてくる。オレはコンクリ床に座らされて、男二人にガッチリ肩を押さえられていた。さっきの若造はヘラヘラ笑いながら、入口を見張ってるらしい。

「正直に話せ、今なら大目にみてやる」

 そんな虫のいい話があるわけねぇ、捕まった時点でオレは終わりだ。

「言わねぇなら、代わりにお前に稼いでもらう。目玉と内蔵ぜんぶ売ってな」

 想像してたよりエグい。けど、手術なら寝てる間に死ねるやろ。

「……知らねぇす」

 ホントだ、聞いてねぇからな。ざまぁみやがれ、ヒヒヒッ……

「痛ぇ目にあう前に、吐いた方がいいぞ」

 声にドスが効いてきた。オレより若いのに、やっぱ本もんは違う、チビりそうだぜ。

「きっ、聞いてねぇんす」

 くそっ、声が震えちまう。

「しゃべりたくしてやろう、おい」

 男の一人が、オレの左手をコンクリ床に押しつけて広げる。まっ、待てよハンマーって……

バキャッ!

「っぎゃぁあ!」

 左手の小指をハンマーでぶっ叩きやがった、すっげぇ痛ぇ!

「痛ぇ! いてぇ! 指がぁああ」

 指が、骨が、グッチャグチャだぁ…… ひでぇ ひでぇよ!

「一本ずつ潰すぞ、マスかけなくなる前に吐けよ」

「ひっ ぐぅ……」

「ヒャッハハハハハ、うっける~」

 若造のヤツ、ゲラゲラ笑ってやがる。くそぉお!

「な、なんで……」

「教えてやろうか。お前ぇの態度しだいじゃ、後で内蔵や目玉を抜かなきゃならんだろ、商品に傷をつけるバカはいねぇやな。逆に言や、それ以外はいくらでも潰せるんだよ」

(えっぐ…… エグすぎ!)

ゴキッ! ゴキン! バキッ!

「だっ! だっ! ああっ!」

 今度は薬指だ、嬲るように三回も叩きやがった。

(痛ぇよお~ 嬢ちゃん助けて! って、なんで嬢ちゃんなん?)

「ほらほら、ダルマになりてぇんか?」

 カッ カッ カッ…… ハンマーがコンクリ床を叩くたびに、振動で潰れた指がうずく。

「ちっ、漏らしやがった」「汚ぇ」

 押さえ役の男たちに罵られて、ションベン漏らしたことに気づいた。なさけねぇよぉお……

ゴチュッ!

「だぁ! だ、旦那の田舎にぃー」

 三本目を潰されてたまらず、でまかせを叫ぶ。

「旦那は、ここいらの出身らしいな」

ブキュッ!

「ぐぁ! 女の実家ぁああ」

バキッ!

「ひぎっ! ぎっ」

(聞いときゃよかった、聞いときゃ……)

 いやいやいや、こんな簡単にゲロっちまう根性なしなんだ、聞いてなくて正解だろ。

「次、右手だ」

 クソったれどうせ死ぬんだ、助けたんなら最後まで助けようや。オレみてぇなクズだって、いっぺんくれぇ……

「おじ様に酷いことしないで!」

「なんだ、キサマはぁ?」

(え? ……なんで嬢ちゃんが)

 男の声に顔を上げると、さっき倉庫に残してきた、あのヒラヒラ服の金髪美少女だ。それが白い頬をふくらませて、兄貴分を見上げて睨んでる。いったい、いつの間に?

「お嬢ちゃん、君は……」

「私はスーサ、おじ様のお友達よ。おじ様を解放なさい!」

 ヤクザもん四人相手に、ぜんぜんひいてねぇ。あんな小っちゃくて、カワイイのによ。

「おい、外見てこい」

「へぃ!」

 男が一人走って行った、途中で「ちゃんと見張ってたんか!」と若造をどやしつけて。

「おじ様を解放する気はないの?」

「ないね」

 日傘の先を向けられても、兄貴分は平然と答える。ガキだと、バカにしてんだろう。

「どうして?」

「お嬢ちゃんは、泥棒をどう思う?」

「泥棒は、いけないことだわ」 

「こいつは、泥棒なんだよ」

 それ言われちゃ、いいわけもできねぇ……

「うそおっしゃい!」

「信じたくねぇだろうが、ホントなんだよ」

 兄貴分のヤツ、みょうに丁寧に話しやがる。

「もし本当だとしても、泥棒を懲らしめるのはお巡りさんのお仕事よ」

「お巡りさんは、忙しいんだとよ」

 のらりくらり話しちゃいるが、ヤクザが裏切りもんを解放するハズねぇんだ。ナニ期待してんだよオレは、あんな小っちぇ嬢ちゃん、巻き込んで危ねぇ目にあわせちまうだろが。

「嬢ちゃん、オレのことはいいから、早く逃げ……」

「動くんじゃねぇ!」

「やめなさい!」

 暴れようとしたが、男に締め上げられて動けねぇ。じょうちゃん、嬢ちゃん逃げて……

「外には、誰もいませんぜ」

 戻ってきた男の報告に、兄貴分がニタァ~と笑うのが見えた。

「おい、車からハンディもってこい」

 若造に指示すると、男に目配せする。そして男が、ああ……

「何? 何をするの、やめて!」

(やめてくれ!)

 嬢ちゃんが、男に羽交い締めにされちまった。もう逃げれねぇ、くそっ!

「んんっ、はなして!」

「お嬢ちゃんが協力してくれたら、こいつを解放してもいいぜ」

「本当に?」

「ああ、本当だよ」

(ダメだ、ダメだ。ウソに決まってる)

「何をすればいいのかしら?」

「まず、名前と年齢を教えて……」

「ダメだ、逃げるんだ!」

 必死こいて暴れても、オレに出来るのは叫ぶだけだ。くっそぉおお!

「お前ぇは、黙ってろ!」

バキンッ

「ぎゃあぁ!」

「きゃっ、おじ様!」

 ハンマーで右手の小指を潰されちまった。指なんかより、嬢ちゃんの悲鳴が痛ぇよ。

「俺たちだって、こんなことやりたくねぇんだ、わかるだろ。だから、おとなしく言うことを聞くんだ。全部終わったら、二人とも解放するからよ」

「…………はい」

 全部終わるって、いったいいつだよ。返事しちゃダメだって。

「ハンディ持ってきたっす。ヘヘヘ…… 一人二回ずつっすか?」

「余計なこと言ってねぇでまわせ。俺たちの顔は、後でモザイクかけるから気にすんな」

「りょうかいっす」

 若造のヤツ、ビデオカメラで撮影を始めやがった、裏もんのAVにするつもりや。嬢ちゃんブルブル震えてる、ああ…… サイアクだ、最悪だ。

「さぁて、パーティータイムだ」

「あっ……」

 ナイフ取り出して嬢ちゃんの胸元に、ヒラヒラ服を引っぱって内側に……まてまて待て!

ビーーーーーーーーーッ

「ひゅ …………っ」

 下着まで一気に、縦に切り裂きやがった。白い胸がはだけて、カワイイちっパイがぁ…… こんなんで見たくねぇよ、見たくねぇんだよぉお。

「早めの処女卒業だ、大人になろうね」

(やめろ! やめろ! やめろぉおおお!)

「私、ダンスは得意なのよ。踊ってみせるわ」

 どうやったのか? 男の手からスルリと抜けた嬢ちゃんが、日傘を拾い上げて言う。

「てめぇぇ!」

「かまわん。いい素材が撮れそうだ、やってみな」

 怒鳴る男を、兄貴分が止める。そんなことしたってAVのネタにされるだけだ、嬢ちゃん、ムダだ、無駄なんだよ。

「では、照会も済みましたので遠慮なく」

「ん?」

パパンッ パパンッ パパンッ

「手拍子、手拍子プリーズ」

 ナニ言ったんだろうという疑問は、嬢ちゃんの手拍子に打ち消された。それから、つられた兄貴分と男が、嬢ちゃんのお手本を真似て手を打ち始める。

パパンッ パパンッ パパンッ

「Thank you.」

 手拍子に合わせて、嬢ちゃんが何かのステップを踏み始めた。カツ、カツと日傘の先でコンクリ床を叩きながら、軽快に踊る。切られた服が翻り、ちっパイがチラつく、ああ……

 ニヤつく野郎どもの視線のなか、クルリクルリと回り始める。

「Let's kill time.」

 回りながら頭を下げて背中を丸めると、その背中から何か黒いものが飛び出した。

ヴァッサ

「!」

 突拍子もねぇ事にあっけにとられた、オレも連中も。

「Lu Lu Lu……」

 黒いのは、翼だ。差し渡し二メートルはありそうな、カラスみてぇな黒い翼が、嬢ちゃんの背中から生えてるじゃねぇか! 何だありゃあ!

 翼の生えた背中を反らして、嬢ちゃんはクルクル回る。日傘を振り回しながら……日傘?

ヒュ ボシュッ

 日傘は、いつの間にか別のモノに変わっていた。あれは何だ? バカでっかいカマのようなしろもの、……何か長くなってってねぇか?

「お前ぇ……」

シュパッ パシュ ガシッ

 巨大カマが一周し、男の怒声は目の上あたりを切断されて途切れ、口のあたりを切断された兄貴分は声もなく、若造はカメラごと顔の真ん中を切断された。

 そして…… 男、兄貴分、若造、三人の輪切りにされた頭部が、宙に跳ぶ。

「はぁ?」

 オレを押さえてる男が呆けた声を出すなか、巨大カマが二周目でヤクザ三人の胸のあたりを切断。三周目で腹やら腰、そしてオレを押さえてる男の頭も切断したらしい。

「Uuu Fuu Fuu……」

 踊り(?)終わったんだろう、嬢ちゃんの動きがピタリと止まる。

ガチャッ

 コンクリ床に突き立てた巨大カマの柄が、若造のビデオカメラを潰す。そうしてようやく、宙を舞っていたヤクザどものブツ切り死体がボトボト、コンクリ床に落ちた。

(ナンだ? 何なんだこりゃあ!)



「おじ様……」

 嬢ちゃんがオレの方に振り向くと、カラスみてぇな黒い翼が、蛍光灯の光を反射して一瞬、濃い青色に光った。

「……その翼は?」

「この体は軽いから、デスサイズを振るときは、翼でバランスをとらないといけないの」

「キレイだ」

 ナニ言ってんのか解らねぇが、とにかくキレイだと思ったんだよ。

「ありがとう、うふふ」

 はにかむように微笑む白く整った顔、透きとおった青い目、サラサラの金髪。小っちゃくて細い体に、切り裂かれたヒラヒラ服から覗く小さな胸。そしてそんな姿に似合わない、巨大なカマと黒い翼…… ヤクザ四人のブツ切り死体。

(死神?)

 いやいや、こんなキレイなのに、オレを助けてくれたのに、死神のはずがねぇ! 天使だ、そうだ天使に違ぇねぇ、翼が黒いのは何か理由があるんだ。

「それより、大丈夫なのかしら?」

 死体をヒョイヒョイ跳び越えて近づいてきた嬢ちゃんは、巨大カマを一振りして日傘に戻すと、座り込んでるオレに左手を差し伸べてくれる。

「ああ…… ありがてぇ」

 強がっても、正直ビビり過ぎて足腰が立たねぇんだ。遠慮なくマシな方の右手を上げると、手首をガッシリ掴まれ引き起こされた。その不自然な力強さに驚かされる。

「さあ、あちらまで歩きましょ」

 立ってみると、やっぱり嬢ちゃんは小さかった、オレの胸の高さまでもねぇんだぜ。そんな嬢ちゃんに手を引かれて、死体から離れた壁際に腰を下ろした。

「酷いわ、本当に酷いわ」

 嬢ちゃんが泣きそうな顔で、オレの潰された指を見てつぶやく。確かにひでぇ、すげぇ痛ぇし、病院行ったって元に戻りゃしねぇだろ、バカでもわかる。

「治してあげたいけど、もう時間がないの」

「ああ、気にせんで……」

 命が助かっただけで十分ありがてぇんだ、そんな顔しねぇでくれよ。

ビッ ビィーーーーーー

「なっ ナニしてる?」

 嬢ちゃんが、切り裂かれたヒラヒラ服を、さらに引き裂いてる。なぜに?

「せめて、包帯します」

「ええて、もったいねぇ」

 ただでさえチラついてた胸が、丸出しになる。ああ…… ちっパイが、まぶし過ぎる!

「駄目です。はい、手をこちらに」

 すげぇ痛ぇのを覚悟したんだが、優しく丁寧に巻いてくれたおかげで、跳び上がるほどじゃなかったし、包帯巻きが終わると、不思議と楽になった。

「はい、これでいいわ」

 こんな優しい笑顔、見たことねぇよ。女神さまかよ? やべぇ、泣けてきた。

「ありがとう。助けてくれて、ホントにありがとうよぉお……」

 この後は、とにかく逃げるしかねぇんだが…… 嬢ちゃんにナニか礼をしねぇとな。ナニが出来る? 家に帰れるよう送るか?

「良い子、本当に優しい」

(え? あっ、え?)

 なんで、嬢ちゃんの胸に顔を…… オレ、抱きしめられてる? なんで?

「此度も、自分を捨て他者を救いたまう、いと尊し」

 すげぇいい匂いだし、ちっパイが頬っぺに押しつけられて、ああ……気持ちよすぎる!

「な、なんで?」

「うふふ。おじ様のことなら、何でも知っているわ」

 ああ…… なさけねぇが、なんでって思うより、ちっパイが気になってしょうがねぇ。

「そう? 遠慮はいらない」

「は? んむ…… チュッ チュ」

 ちっパイ押しつけられて、その乳首を夢中になって吸う。どうかしてるぞ、オレ。

「産み捨てられ、母の乳房さえ知らず」

 そういや、母ちゃんがダレかも知んねぇけど…… ああ、なんかすげぇ落ち着く。

「男女の愛も知らぬ」

「……母ちゃん」

「んっ…… うふふ、かわいい赤ちゃん」

 ナニか出るわけじゃねぇが、カワイらしい乳首を夢中になって吸う。

「でも、もう……」

「やだ!」

 甘い乳首から引き離されちまって、母ちゃ…… 嬢ちゃんの顔を見上げ抗議する。

「おじ様は大人でしょ ……んぅ」

(あっ? え?)

 口に…… キスされた?

 想像以上に柔らかく、すこしヒンヤリした唇の感触。驚いて目を見開くと、サラサラ金髪の向こうに人形みてぇな嬢ちゃんの顔が、あまりにも近くてドキリとする。

「ちゅっ ん……  おじ様」

(嬢ちゃんの唇、すっげぇ柔けぇ! やべぇ、気持ちよすぎる!)

 キスを終えてオレの目をのぞき込む、透きとおった青い瞳、震える長い睫毛が金色に光っている。嬢ちゃんあんた、いったいどこまでキレイなんだよ?

「おじ様の初体験、私では駄目かしら?」

「…………え?」

 ナニ? 何を言った?

「私の、この体は未経験なの。うふふ…… 初めてどうしね」

 はにかむ笑顔がちかい、近い…… やべぇ、青い瞳に吸い込まれちまう。

「なっ なんで、オレなんか……」

「おじ様は優しいわ。優しいおじ様、大好きよ ……ん ちゅ ちゅ」

 デコ、頬っぺた、そして口に何度もキスされる。あああ…… カワイすぎる! ヤリてぇ、童貞としちゃ、そりゃあヤリてぇよ。だけど……

「あっ あとで、後にしようぜ。こんなとこだし、今は……」

「?」

 首をかしげる嬢ちゃん。オレは焦って、いいわけをあれこれ考える。今はマズい、そうだよさっきションベン漏らしてんだよ。くっそ情けねぇ童貞だ、気づかれたら終わるぞ。

「お漏らしなんて、なんでもありません」

「バレとるやんか! うあぁああ……」

 思わず、声に出ちまった。ああ…… おわった、終わった。

「あはは、気づかないと思ったのかしら。すこし待っててくださいね、うふふ」

 そう言った嬢ちゃんは、どっかからタオルやら何やら持って、戻ってきた。

「さあ、きれいにしましょうね」

ジャーー ジャーー ジャーー ボフッ

 嬢ちゃんが、ポットからナンかの容器にお湯を注ぎ入れ、タオルを浸した。

「お湯が残してあって良かった。さあ、脱ぎ脱ぎしましょ、私の赤ちゃん」

「いや、いいって! 自分でするから」

 ズボンのベルトに手をかけられて、必死に抵抗する。だってよぉ、恥ずいだろぉが!

「けが人は、おとなしく言うことを聞きなさい」

「ぅわぁああ」

 小っちぇくせに、ちから強ぇ…… ああ、翼あったわ、この嬢ちゃん。

「はい、おしりを上げて」

「……はい」

 さっきのヤクザのブツ切り思い出して、おとなしく従う流れになる。オレが腰を浮かすと、ションベンくせぇズボンとパンツを脱がされちまった。

「ひゃあ!」

 ちから任せに足ひろげられて、変な声が出ちまったよ。くそっ、恥じぃ!

「きゃあ~ おちんちん、かわいい! ちゅっ」

「え? よ、よせ、きたねぇって!」

 キャッキャ笑う嬢ちゃん。よりによって、ションベンくせぇ息子にキスされちまう。

「おじ様は、汚くなんかないわ」

「………………………………きれいにしてください」

(泣いてねぇぞ!)



「よいしょ、よいしょ」

 ゴシゴシと、熱い濡れタオルを持った小さな手が、オレの息子から太股、さらにはケツの方まで、優しく拭き上げてくれる。

「こんばんわ、うふふ」

 タオル換えたと思うと、息子の皮むいて、その中まで…… 息子にあいさつだとぉ!

「あれ? おちんちん、大っきくなってきた」

 恥じぃぃ…… 熱いタオルと嬢ちゃんの手が気持ちよすぎて、オレはガマンしてたんだが、息子のヤツが勝手に…… 自重しろよ童貞ヤロウ!

「もっ…… もう、そんくらいで」

「駄目、おじ様もおっしゃたでしょ、ちゃんときれいにしないといけないわ」

(……容赦ねぇ)

 節操もナニもねぇ、息子のヤツ、フル勃起だ。ああ…… 恥ずい!

「はい、きれいになりました。そちらに移ってください」

 新しいタオルの上に座らせてくれる。のはいいが、フル勃起息子をマジマジと観察される。

「ちゅっ うふふ…… おじ様の元気おちんちん、かわいい」

 キスやら触りまくられて、それだけでもうやべぇ…… 限界になりそうだ。

「ちょっ、ちょっと待ってくれ」

「はい? あ、私のも見たいですよね」

(もっとやべぇのきたぁ!)

 ためらいなくヒラヒラ服と帽子を脱いで、猫柄のパンツも脱いで、靴以外は全裸に。

(猫柄…… 猫派か? オレもだ)

「はい、どうぞ」

 座り込んだオレをまたいで、恥ずかしそうに股間を見せてくれる。

「……キレイだ、スゴく」

「ありがとう、おじ様。……恥ずかしい」

 間近に見る嬢ちゃんのマンコは、小っちゃくて毛の一本もねぇスベスベで、肌色とあんまし変わらねぇ薄いピンクのタテスジで、とんでもねぇキレイだった。

「ちょっと触ってもいい?」

「え? はい。でも恥ずかしいから、すこしだけ」

 そっと指四本で広げてみると、中もキレイなピンク色だ、マンコってこんなんなってんだな。微かに匂うのが、AVなんかと違うリアルを感じる。

「そんなに見られると、恥ずかしいわ」

 見上げると、真っ赤な顔してオレの髪をモジモジ弄ってくる、やっぱカワイイぜ。

「嬢ちゃんみたいに、キスしていい?」

「ん? んーー いいですよ」

 自分がした手前、拒否れんだろうと思いつつ、このさい試してみくなったコトもある。

チュッ チュクチュク チュ

「はぁあ…… 何?」

 クリトリスらしいところを舐めつつ吸うと、嬢ちゃんの体がモジモジと揺れる。

「おじ様ぁ、それ何か違う……」

 今度はオレの番だとばかり、舐めて吸うのは止めない。ここだろうと見当つけて、指の腹で撫でると微かに濡れてる。ダメ押しにツバつけて、そっと指を入れてみる。

「はんっ! 何? 何? おじ様?」

 誰かから聞いたとおり、傷つけないようそっと内側をトントン押しながら探っていく。ピクピク反応してた嬢ちゃんの体が、とある場所を押さえると、ビクンッと大きく跳ねた。

「ひゃん…… 何これ? おじ様、だめぇ」

 嬢ちゃんの中は温かくて、すげぇ気持ちいい。指の感触だけで、息子がイっちまいそうだ。

「おじ様、それ…… そこは駄目です。何ですの? これは」

「それは気持ちいいっていうんだ。心配しないで、痛かったらやめるよ」

「い、痛くはないけど…… はぁん」

「お礼の気持ちだから、気持ち良く受け取ってくれ」

 より気をつけて、例の場所をそっと叩いたり押したりしつつ、クリも舐めて吸う。嬢ちゃん気持ち良くなってくれてるようで、オレの頭に両手を突っ張って、ビクンビクン震えてる。

「あ…… んんっ 私、そんなにしてない」

 嬢ちゃんの気持ちいいとこを、そっと刺激し続け、クリを優しく吸う。あくまで優しく同じリズムで、余計なことはしない、ぜんぶ聞いたとおり。

「はぁ あっ んんっ はん…… おじ様ぁあああ!」

 ビクッビクンと大きく、嬢ちゃんの体が痙攣して、指が痛いほど締め付けられた。

「……おじ様。ん…… んふっ」

 嬢ちゃんの体から力が抜けるのにあわせて、そっと指を抜く。

「はぁ はぁ はぁ ……」

 オレの腹の上にペタンと座り、胸にしがみついて喘いでる。すげぇ、カワイイ!

(イッたのか? 童貞のオレがイかせた? マジか!)

 ほんのり桜色に汗ばんでる、甘く香る小っちぇ体を優しく抱きしめた。こうして見みると、黒い翼の生え際までよく分かる。ホントに、背中から生えてるんだ。

(もう死神だって、かまやしねぇさ。好きだ!)

「もう、おじ様のいじわる……」

 耳まで赤くして、頬っぺた膨らませて、オレを見上げる嬢ちゃん。なんだよ、このカワイイ生き物は!

「でも、好き。ちゅっ」

 さっきよりも熱の籠ったキス。抱きしめると、クスクス笑いながら、抱きかえしてくる。

「いったい幾つなんだ? 正体とか聞いてもええんか?」

 親しくなれた気がして、つい聞いちまう。だって、気になるだろ。

「駄目ですよ、女の子に年齢を聞くなんて」

「……すまねぇ」

「正体だって秘密です、神さまに叱られますもの」

 それ言っちゃ、だいたい察しがつこうというものだが…… いいのか?

「私は、優しいおじ様が大好きなスーサ。それで十分でしょ」

「十分すぎる」

「うふふ…… それでは、おじ様とスーサの初体験、始めましょう」

 濡れそぼつ花びらに当てがわれ、オレの愚息が逸りたつ。

「おじ様はケガしているから、私に任せてくださいね」

 オレの股間に跨がった嬢ちゃんが、あとは腰を下ろすばかりとなる。しかし、

「それは、入らないんじゃ……」

 思わず口走っちまう。オレのがデカいってんじゃねぇ、あらためて比べてみるに、嬢ちゃんのが小っちゃ過ぎて、とても入る気がしねぇんだよ。てか、よく指入ったな。

「……言われてみると、そうかも?」

「嬢ちゃんがもっと大っきくなってからで、いいんだぜ」

 まあ、次はねぇかもしれんが、嬢ちゃんぶっ壊すわけにもいかんだろ。

「心配してくれるの嬉しい、がんばる」

「……無茶すんなよ」

「はい」

 花びらに少し埋もれたところで、周りから締め付けられて進めない。つっても、先っちょに感じるマンコの感触が気持ち良すぎて、それだけでイっちまいそうなんだが……

「これ、痛いかも」

「やめるか?」

「ううん、やめたくない」

 そう言いつつ嬢ちゃんは、オレの両手を持ち上げて、自分の肩に乗せた。

「おじ様も手伝って、私を押し込んじゃって」

「えっ ……いいのか?」

「いいわ。本当に駄目だったら、おじ様を蹴っとばして逃げちゃうから、心配しないで」

「ハハハ、好きなだけ蹴るといい」

(そんなら、安心かもな)

「すー はー すー ……キス」

 深呼吸のあとにせがまれて、キスを交わす。

「ちゅ んっ んぅ」

 オレの目を覗きこむ、嬢ちゃん。青く透きとおった瞳が頷いたような気がして、肩に置いた手に少しずつ力を入れていく。嬢ちゃんも、自分で腰を落としてって……

「! んーーー」

 プチッ と、音がしたような感触の後、息子の先が花びらに飲み込まれた。

「んんっ ……ちゅぅう んん」

 目をギュッとつむって、オレの胸に爪を立てる嬢ちゃん。唇を、激しく吸われる。興奮したオレは、強張った小っちぇ体をギュッと抱きしめた。

「はぁ…… 痛ったぁ~」

「くっ…… 大丈夫なんか?」

 息子の先が締めつけられて、正直ちょっと痛ぇんだが、嬢ちゃんはもっと痛ぇはずだ。

「んっ 痛いけど大丈夫、きっと……」

「無理すんな、いつでも止めていいんだ」

「ありがとう。あとは、私がしますね」

 うん、嬢ちゃんに任せた方がまだ、痛がらせずに済みそうだ。

「力を抜いたが、いいと思う」

「はい……」

 嬢ちゃんが、ゆっくり腰を下ろしてく。すこしは力が抜けたんだろう、さっきほどには痛くなくなった。かわりに、優しい温もりに包まれる。

「ん、ん…… おじ様、気持ちいい?」

「ああ、気持ちいいよ」

 童貞歴三十年のオレの息子にとって初めてのマンコだ、しかも相手はこんなすっげぇ美少女なんだぜ、そのシチュだけでイッちまいそうなほどだ。

「よかった。……んっ んぅ」

 息子が、花びらの奥に収まってゆくにつれ、快感が高まっていく。それに、

(こんなにしてもらって、なんて幸せなんだよ)

 幸せだと、こんなに気持ちいいんだな。自分でするのとじゃぜんぜん違う、優しく締め付けられる感触。ああ…… あったけぇよ、辛抱たまらん!

「ん…… 入ったわ全部、あんっ」

「うぁっ あっ!」

ビュクッ ビュルルル

 息子の先が花びらの奥に、ナニかコリッとしたものに突き当たった瞬間、精液が噴き出しちまった。あとから後からキリがねぇ、ドクドクと嬢ちゃんの中に射精し続ける。

「ああ…… 熱い、おじ様のがいっぱい」

 オレの精液を受け入れて、嬢ちゃんがビクンビクン震えてる。そのうえ両手に翼まで使ってオレを抱きしめてくれる。ああ…… 幸せ感に声も出ねぇよ。

「うぉおお…… 好きだ!」

「わ、私も大好きっ」

 オレのことを受け入れて、好きと言ってくれる人がいる。好きと言って抱きしめれば、抱き返してキスしてくれるんだぜ、仮初めだとしても十二分に幸せだよ。

(人生ってヤツも、捨てたもんじゃねぇや)

 射精が終わって落ち着いて見ると、花びらと息子の間から、血が垂れてるのが目についた。

(ホントに、初めてだったんだな)

「ちゃんと気持ち良くなれまして? 素敵なおじ様」

「ああ…… すげぇステキだ、ありがとう」

「こちらこそ。うふふ…… スーサで気持ち良くなってくださって、嬉しいわ」

 笑顔やべぇし、そうまで言われちゃ、照れくせぇや。

「それよか、痛ぇんだろ? 大丈夫なんか?」

「そう、すっごく痛いのよ。ご褒美に、い~っぱい撫でてくれなきゃだわ」

(また頬っぺた膨らませて、カワイすぎかよ)

 催促されて、サラサラの金髪を撫でる。汗でデコや背中に少し貼り付いてる髪を、手ぐしで梳かしてく。ついでに黒い翼をつかまえ、羽根を一枚ずつ撫でてみた。

「ぅう…… んっ、羽根は反則ですぅ」

 文句言いながらも、気持ちよさそうにニコニコ笑ってるし、吐息がちょっとあやしい。もし次があったら、試してみるか。が、それより……

「それと、中に出しちまったのは、すまねぇ。余裕なくって……」

「え?」

「えって、赤ん坊できちまうかもだろ。ホントすまねぇ」

 いくら童貞ったってヤリすぎじゃねぇか、嬢ちゃんに甘えすぎかよ。

「おじ様、どうして謝るの? 性交渉って、赤ちゃん欲しいからするものでしょう」

「っな? ナニ!」

 ナニ言った、今。え? てこたぁ……

「おじ様は、欲しくないの? 私は欲しいわ、おじ様の赤ちゃん」

(……欲しい。てか、家族がな)

「オレなんかのを? 赤ん坊って、たいへんなんだぞ」

「うん、おじ様だから欲しいの。大丈夫、ちゃんと育てられる」

 言ってるこたぁ嬉しいが、こんな小っちぇ嬢ちゃんがか…… 世間的にどうなんだ? そもそも、オレに養えるたぁ思えねぇし…… 手、こんなだし。

「どうして…… そんなに?」

「そうすれば、家族の愛も教えてさしあげられるもの。うふふ」

 声も出ねぇ、やべぇ泣きそうだ。

「でも、おじ様と私だと種が違うから、赤ちゃんは出来にくいかも?」

 そういや、この嬢ちゃん翼あったんだ。そりゃ…… 人間じゃねぇわ。

「でも、前例が千年くらい前に……」

(『傾聴! 刻は満ちたり。裁定は覆らぬ、執行せよ!』)

 唐突に若い女のような声が、嬢ちゃんのセリフをさえぎった。

(ナンだ、今のは? 頭ん中に直に聞こえたような……)

「無粋な…… おじ様、最後にもう一度しません? 次はおじ様のお好きなように、スーサをめちゃめちゃにしちゃっても、かまわないわ」

 急に、ナニ言い出してんだ、嬢ちゃんには聞こえなかったんか? オレの気のせい?

「ナンか聞こえなかったか? ケイチョウとか、サイテイがどうとか」

 ハッと、驚いた顔でオレを見上げる嬢ちゃん。やっぱり、聞こえてたんか。

「おじ様は本当に、純粋な心を持ってらっしゃるのね」

「……どういう意味なんだ?」

「知らない」

「え?」

「知らない知らない、なんにも聞こえない!」

 首を左右にブンブン振って、駄々こねるガキみてぇだ。いやいや、聞こえたんだろ? ナンか知ってんだろ? いったいナニが……

(『速やかに執行せよ! ……おい、無視すんな!』)

「まただ。ナンか、やべぇんじゃねぇか?」

「ぶーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

 何故か、盛大にブーたれる嬢ちゃん。頬っぺたの膨らみ方が、尋常じゃねぇ。

(『仕事しろ、仕事! スサノオエル』)

「し、仕事だと?」

「馬鹿天使! 真名さらすな、聞こえってんだよ。ちょっと待てってんだ、ハルマゲるぞ!」

 天井めがけて、グワッと捲し立てる嬢ちゃんの剣幕がスゴ過ぎて、ナンか喰われそうな気がしてビビりまくった。ヤクザよりよっぽど、チョー恐ぇえよ。

(『わかった、わかった~ ちょっとね~』)

 最初はやたら堅っ苦しかったその声は、きゃらきゃらした笑い声となって途絶えた。

「それでは続けましょう、おじ様。うふふ」

 しれっと、お嬢様に戻られても、違和感がバリバリだ。ごまかせると思ってるんか?

「さっきのは……」

「ああぁあ!」

 両手の指をバッテンにして、口を塞いでくる嬢ちゃん。すげぇ慌てようだ。

「なっ 何も聞かないでー! 時間がないのよ、おじ様の時間はあとちょっとなの。私の言うとおりにして、お願いお願いお願い!」

 聞くなってんなら聞かねぇが、ナニがそこまで、嬢ちゃん困らせてんだ?

「でも、気になるでしょうから、すこしだけお話ししますね」

 オレの唇に軽くキスする嬢ちゃん、息子がキュンと締め付けられた。

「秘密ですよ……」



「私の仕事は、神が選びし魂の回収。つまり、対象を殺すこと」

(…………死神ってこと?)

「そして、刻が満ちるまでの、対象の監視」

「それって……」

 辛そうに、オレを見上げる青い瞳。そこからひと筋、涙がこぼれた。

「そう、今回の対象はおじ様。あなたです」

 そんな気はしたんで、あんまし驚かねぇ。クソみてぇなオレの人生を、この優しい嬢ちゃんが終わらせてくれんなら、それもいいかと思うんだ。ただ…… 分からねぇこともある。

「じゃあ、なんで、ヤクザから助けてくれたん?」

 どうせ殺るんなら、見捨ててりゃ、手間もはぶけただろうに。

「あなたを殺すのは、私の仕事です。それを邪魔することは、許されません」

(獲物をヨコ取りすなぁ…… てこと?)

「それに、裁定が覆る可能性も。……ほぼ、ないんですけどね」

 アハハと笑ってみせるが、またひと筋、涙がこぼれた。

「にしたって、包帯巻いたりキレイにしてくれて、その…… セックスまで?」

「おにぎり、美味しかったわ」

「そっ、そんだけで?」

 ただのコンビニおにぎりじゃんか、ツナマヨの。

「うふ、それだけじゃありません。小さい頃、虐め対象の女子を庇って、自分から虐めを受けてたでしょ。増水した川に流された子猫を、ずぶ濡れになって救助したことも」

「……そんなん、自分でもよう覚えんのに」

「おじ様のことなら、何でも知っているって言ったでしょ。おじ様の優しいところ、いっぱいいっぱい知って、好きになったのよ。うふふ」

 オレの人生、ぜんぶ知ってるってのか? ……嬢ちゃん寝てる時、ちっパイ触ったのも?

「うふ、すべてお見通しなのです」

「うぁぁあ! すまねぇすまねぇ、魔が差したんだぁあ! 嬢ちゃんカワイすぎてよぉおお」

「あはは、謝らなくても。私は気にしません、だって男の子ですもの」

 許してくれるんか、懐が深いってぇか…… 母ちゃん的なノリか?

「やっぱり、おじ様かわいい! ちゅっ」

 キスの後、ゆっくり立ち上がる嬢ちゃん。ズルリと抜けたオレの息子と花びらの間に、精液が糸を引いた。それから、犬みてぇに四つん這いになると、カワイイ尻を突き出す。

「こういうの、お好きでしょ」

 そんなんまでお見通しなんか、ひょっとして、AVで抜くとこまで見られてる?

「スーサを、いっぱい虐めてぇ」

「そっ、そこまでサービスせんでええて」

 そう言いつつも、ちゃっかり息子を花びらに当てがう。オレも、たいがいだな。

「だって、思い残しがないようにしてほしいし……だから、思いっきり乱暴にしていいのよ。私は、人間の女性とは違うから大丈夫、受け止めてあげられる」

「……そうなんか」

 たしかに、死ぬの決まってるって、ショックではある。だからって、好き勝手するのも違うだろ。思い出にすんなら、キレイなのがいいよな。

「でも、乱暴はしたくねぇから、痛かったりダメなのは言ってくれ」

「うん、……本当に遠慮しなくていいのに」

「そうしたいんだよ、じょう…… スーサが好きだから」

「うふふ。やっと、名前で呼んでくれましたね、嬉しい」

 名前、呼んで欲しかったんか。そういや……

「オレの名前は、××だ」

「うふ、××××さん、知っていますよ。名前で呼んで欲しい?」

「…………おじさんでいいよ」

 だってよ、名前呼びなんてハズすぎるだろ。

「はい、おじ様。そろそろ、来てくださらないかしら」

 入れやすいようにか? コンクリ床に顔を伏せて、尻を突き出してくれる。それを見た息子の方は、無節操にギンギンに硬くなってやがる、さっきタップリ出したくせしてよ。

「入れるよ、ちから抜いて」

「はい」

 精液で溢れるマンコに、息子を侵入させる。赤い花びらの入り口は、さっきのような抵抗もなく、息子を優しく受け入れてくれた。くぅ…… たまらん!

「ん、はぁ……」

「痛くないか?」

 処女なくしたばかりだ、まだ痛ぇはず、だって血が出てんだぜ。息子を思いっきし突っ込みたくなる衝動を、必死こいて抑えて聞いてみた。

「うんっ すこし痛いけど、これくらい平気です」

「奥まで入れるぞ。痛すぎたら、蹴っ飛ばして逃げていいからな」

「はい、遠慮なく。うふふ」

 痛いと聞いて、慎重に息子を進める。花びらの中は相変わらず小っちゃくて、キュンと締めつけられるたびに、腰から背筋にゾワゾワと快感が走る。くぅ…… 直ぐに出ちまいそうだ。

「んっ ……ぁああ 赤ちゃん来てぇ~」

「うぉ!」

 嬢ちゃんから尻を押し付けてきて、息子が花びらの奥に突き当たった。唐突な快感に、呻き声がもれちまう。さらに嬢ちゃんが腰を動かして、息子がシゴかれる。

パンッ パシッ パンッ

 尻が激しくぶつかり、精液が潤滑剤になって、グチュグチュ音をたてる。これじゃあ……

「ちょっ、ちょっと待ってくれ!」

 スーサの腰を掴んで、危ないピストン運動を止めさせる。

「うっ、ん これ気持ち良くないですか? お嫌かしら? んぅ……」

「い、イヤじゃねぇが…… これだと、直ぐ終わっちまう。もったいねぇ」

「あっ…………」

「気持ちよくしてくれんのは嬉しいけど、ちょっとオレに任せてくんねぇか?」

「……はい、スーサは良い子にしてますね。ごめんなさい」

「あやまるこたねぇ。オレを気持ち良くしようと動いてくれたんだろ、痛ぇくせして」

「やっぱり優しい、おじ様大好き! うふふ」

 大好き言われて漏らしそうになった息子を、ちょっと抜き気味にして落ち着かせ、先っちょで花びらの中を探っていく。さっき指で見つけた、スーサの気持ちいいとこを。

「何? あ…… はぁ ひゃん!」

 見つけたらしい、そこをハズさないように、先っちょで優しく刺激する。

「……そっ そこ反則ぅ ああん んぅ」

「こ~ら、逃げんな」

 ビクンビクン震えながら逃げようとする小っちぇ体を、逃がさないよう捕まえる。

「はぁ…… んっ、はい」

 やっぱり素直だ。おとなしく快感を受け入れ始めた、スーサの胸元に右手を滑り込ませて、ちっパイを揉みしだき、乳首を転がしてみる。

「あっ おっぱい…… はあ いっ」

(おっと)

 左手使えんくて、バランス崩して焦った。仕方ねぇから、ちっパイ諦めて、右手はスーサの腰を掴まえて、息子の先がスーサの気持ちいいとこをハズさないようにする。

「ん んっ  んぅ……」

 気持ちいいとこへの刺激に、スーサの体がビクビク反応して、すげぇカワイイ。ふと、目の前で揺れてる翼が気になり左腕で引き寄せ、羽根に舌を這わせる。

「ひゃっ 何? えっ、羽根舐めてるの? はぁ 反則ぅ……」

 感じてる、やっぱりだ。羽根の一枚一枚を舐めて、口に含み、甘噛みする。

「あぁん おじ様、反則ばっかり…… んんっ ずるいぃぃ」

「さっき、虐めてって言ったろ」

「はぁ はあ それ、意味が違うぅ…… んんっ」

クチュ クチュ ハグ ハム 花びらの中を優しく刺激しつつ、暴れる翼を押さえて舐める。

「んっ ん、はあ…… ふぁ んっ」

 スーサの小っちぇ体がビクンビクン震え、羽根のいちまい一枚がピンと張り詰める。

「これ気持ち良くないか? イヤか?」

「ん んんっ ……い、嫌じゃない です。でも、私ばっかり気持ち良く…… あぅう」

「オレも気持ちいいから、心配いらねぇ。それにな、スーサがカワイくって可愛くって……」「あっ はぁ…… 私、かわいい?」

「ああ、すっげぇカワイイ! もっと見せてくれよ」

「はぁ っん じゃあ、いっぱいして。うふふ」

 こんな嬉しいリクエストもねぇもんだ。望みどおり、甘い汗に濡れたスーサの背中を押さえつけて、優しく腰を揺する。暴れてた翼はおとなしく愛撫を受け入れて、ときおり羽根の先がオレの頬をくすぐってくる。

「はぁ んっ おじ様…… 好き ふっ うん」

「くっ ふう オレも好きだ、スーサ」

「あっ は、うれしい ん…… いっ」

(カワイイ可愛い、カワイすぎる!)

「痛くはねぇか?」

「あぁ…… うん、平気。もう きもち……いっ から」

 オレに組み伏せられ、恥ずかしそうに喘ぎ声を漏らす絶世の美少女! ……しかも天使?

「んっ ……はぁ あっ」

 甘い汗に濡れた金髪振り乱して、白くてキレイな小っちぇ体が、黒く青く光る羽根の先が、オレが腰を動かすたびにビクンビクン反応してる。こんな…… 信じらんねぇ!

「うぉ、イキそうだ」

 スーサのカワイさに夢中になってたら、いつの間にか息子が限界だ。もう、たまらん!

「いっ ……いわ、いつでも…… おじ様の好きな時に んっ」

「ぅおおおっ スーサ! スーサぁぁあ!」

 精液がビュービューって、すげぇ勢いで花びらの奥に吸い込まれてく。

「んっ わたしも、私も…… いっちゃう! っああ おじ様、おじさまぁ!」

 息子がキュンキュン締めつけられて、すっげぇ気持ちいい!

「はぁああ…… 熱い、おじ様のが…… いっぱい……お腹の奥に ぅんっ 嬉し……」

「好きだぁ! ……あっ 愛してるスーサ!」

「はぁ はあ わっ 私も愛してる×××× さん……」

 オレの種を受け入れて、嬉しそうに喘いでるスーサ。その姿に愛しさがこみ上げて、思わず乱暴に抱き寄せちまう。

「ひゃあぁ」

(軽い! 小っちぇ!)

 甘い汗に濡れ痙攣する熱い体、小っちゃくて腕の中にスッポリ納まっちまう。バタついてる黒い翼の先まで、カワイくてたまらん! オレの天使だ!

「もう離したくねぇ」

「……いっ いいわ、んっ」

 スーサが、振り向いてオレを見上げる。甘い吐息を漏らす唇に吸い寄せられ、キスをする。舌が激しく絡まり、唾液を吸い合う。

チュッ チュクチュク チュウ……

キスだけじゃ足りなくて、ちっパイを優しく揉んで、固くなった乳首とクリを転がす。

「ん…… んっ はぁ あっ 」

 スーサ…… オレの天使は、ビクンビクン震えながら、すべてを受け入れてくれる。キュンキュン締め付ける花びらの奥で、オレの息子が固さを増してく。

 そうして、オレとスーサは三回戦へと向かう……



「…………ん?」

「目が覚めまして? おじ様」

 いつの間に眠ってたのか? オレは、コンクリ床に大の字になっていた。

「う……ん、すまねぇ寝ちまって」

「ううん、大丈夫。私もすこし気を失ってたみたい」

 オレの胸に顎を載せて、優しく微笑むスーサ。そんな美少女の花びらの奥には、オレの息子がまだ納まってるらしい、だいぶ大人しくなっちゃいるが。

「そっちこそ大丈夫なんか? 初めてなのに四回も五回も、乱暴にしちまって」

「七回よ。大丈夫、おじ様はずっと優しかったわ。うふふ」

 天使の笑顔に笑い返すと、黒い翼が優しく脇をくすぐってくる。

「スーサも、その…… ステキだったよ、ありがとう」

「もっと…… する?」

「アハハ、さすがにもう出ねぇ」

「うふふ いっぱいもらったから、きっと赤ちゃん来てくれるわ」

 ああ…… もう、幸せすぎる!

(『あのー そろそろ……』)

「無粋な!」

「ぶすいだ!」

 頭の中に直接響く間の抜けた声に、オレとスーサの返事が見事にハモった。

(『はぁ…… 何なんですか、もう』)

「ハルマゲようかな」

(『ひっ! 神の裁定ですよ、しっ 仕方ないでしょう』)

「私を誰だと?」

(『ひぃぃ! 最終戦争あれやらかして、その男を守りきれます?』)

「………………ちっ」

(『分かっていただけたようですね』)

「うっせぇ! わぁってんだよ、最後まで黙ってろ! 今度こそ」

(『へっへへぇ~ はいは~い』)

 すっげぇ剣幕のスーサに、間の抜けた声は、バカにしたような返事を残していきやがった。

「ふーーーーーーーーーーっ!」

 猫のような声で威嚇するスーサ。涙の粒が、ポロポロとオレの胸に落ちる。

「ごめんなさい。天地冥すべて滅ぼしても、おじ様は守れない……」

(そっ そこまでの話なん?!)

「……気にすんな。そんな思ってくれて、そんだけで、すげぇ嬉しいぜ」

 震える小っちぇ体を抱きしめ、金色の髪を優しく撫でる。

「おじ様。……優しいおじ様、大好きなおじ様」

「オレ…… オレなんかでも、何かできるこたねぇか? スーサを助けてぇし」

 ダメもとで聞いても、悲しそうに首を振るだけだ。まあ、そうだろうな。

「……おじ様、ありがとう」

 ちょっと背伸びするスーサを迎えに行って、唇と唇が、そっと触れる。

 おとなしい控えめなキスは、まるで互いの心を撫で合うような心地よさで、このまま時間が止まればいいと思った。スーサもそう思ってくれたのだろう、オレたちは時を忘れて、ながい永いキスを交わした。そして、

「いいぞ、いつでも…… スーサの好きな時に」

「……おじ様、愛してます」

「オレも愛してる…… スサノオエル」

 ハッとした顔のスーサは、すぐに優しく微笑んで言う。

「××××よ、我もまた汝を愛し賜ふ」

 いつの間にかスーサの手にあった日傘が、巨大カマに変わって、オレの首にあてがわれた。

「もう、おじ様。真名で愛を唱えるなんて、意味わかってます? うふふ」

「……どんな意味が?」

 戸惑うオレに美少女が、天使が…… 最高にニヤけた笑顔を浮かべる。すげぇカワイイ!

「ひ・み・つ」

「えっ えっ え?」

 ナンだ何だ、ナンかやらかしたんか? オレは。

「うふふ 次に会えたら、分かるかもです」

「……つぎに? 会えるんか!」

「ひみつです。すこし喋りすぎましたね」

 スーサは真顔に戻ったが、目だけは優しく笑ってる。それだけで十分だ。

「次に会ったときは、よろしくな」

「はい、こちらこそ」

 スーサが送ってくれんだぜ。ハナから怖かねぇし、また会えんなら尚更ってやつだ。そんな思ってると、急にスーサの様子が変わった。なんてゆうか…… そう、神っぽく。

「聞け迷える優し子よ、我は汝を眠りへと導かむ」

 桜色の唇が、心地よい言の葉を紡ぐ。

「眠りは救いなり」

 いつの間にか、オレは両手を合わせている。

「魂は天に導き、肉は地に分かちて、再び生まれ落つまで」

 まっすぐオレを見つめてくる、涙に潤み青い宝石のように輝く瞳。震える金のまつげ、透きとおる白い肌、いとけない乳房に金色の髪が波打つ。

「咎も迷いも忘れ、いと健やかに」

 慈愛に満ちた天使の笑顔から、最後の言葉が告げられる。

「眠れ、愛し子よ」

 ふいに視界がブレた、グルングルンと激しく回る、ナニが起きてんだか分かんねぇ。

(ああ、もっとスーサの顔を見てぇのによぉ……)

 やっと止まったと思ったら、体が動かねぇ。ナニか変だ、視界の左半分がコンクリ床でその先に横向いて座ってるスーサ ……あれはオレの体? 頭ねぇやんか!

(……ああ、首切られたんか。そのわりにゃ、ぜんぜん痛くねぇ)

 ゆっくり立ち上がり、こっちに歩いてくるスーサ。股間から足先へ、白いモノが流れる。

(痛くねぇようにしてくれたんだな、ナンもかんもありがとうよ)

 礼を言ったつもりだが、声は出せねぇらしい。

「さあ、おじ様。逝きましょう……」

 持ち上げられ、スーサの胸に抱きしめられる。やさしい、とても優しい香りに包まれて……



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



 道が一本ある。

 どこまで続いているのだろう?

 霧のようなもやに霞んで、先は見えない。道の両脇には、色とりどりの花が咲く野原が見えるのだが、その先も霞んでしまい、どれほどの広がりを持つのか知りようもない。

 その道を、一人の幼けない少女が歩いている。

 身長は百三十センチほどか、細くしなやかな体を青色と白を基調としたセーラー風の制服で包んでいる。制服にも帽子にも、リボンやレースがあしらわれて可愛らしい。

 濡羽色のショートヘアと、対照的な透きとおる白い肌。鋭い切れ長の目に、黒い瞳。整った顔立ちからは無表情のせいだろうか、冷たい印象を受ける。キャスター付きの大きな旅行鞄をコロコロと引いて、急ぐ風もなく、しずかに歩いて行く。



「チエ~」

 声に振り向けば、小走りに走り寄る少女が一人。

 サラサラの金髪をなびかせ、ピンクを基調にフリルをあしらった衣装の、無残に引き裂かれ露わになった胸元を気にする風もなく、チエと呼ばれた少女に並んで歩き始める。

「はぁはぁ…… チエも、今帰り?」

「はい、スーサ様」

 チエは無表情のまま、静かな声で淡々と答える。

「うーん、様は止めようよ」

「そう言われても、貴方は……」

「今は同僚よ、呼び捨てでいいわ」

「……さすがにそれは」

「じゃあ何でもいいから、敬語はなしね」

「それなら…… スーさん」

「ぷっ あははは…… やっぱりユーモアあるわ、チエ」

「ダメかしら?」

「だいじょうぶ、大丈夫。墜ちたりとはいえ神ですよ、二言はありません」

 きゃらきゃらと笑うスーサに、無表情だったチエも、微かに笑ったように見えた。

「今度のお仕事はどうでした? チエ」

「……ラーメン美味しかった、初めて食べたわ」

「へー それは、私もまだかも。私のほうは、ツナマヨおにぎり美味しかったわ」

「そう? 食べてみたい」

「おすすめよ、うふふ。そうそう、迷い子の方はどうでしたの?」

「最低でした」

 チエは、感情を露わにすることもなく、無表情に淡々と答える。

「変態、怠惰、真に最低最悪の愚物」

「……そう、残念ね」

「それでも……」

「それでも?」

「憎めない、その人間の全てを憎むことはできない」

 変わらず無表情のチエだが、その目から流れる一筋の涙を、スーサは見逃さなかった。

「人間って、そういうものよね」

「…………はい」

「いつの日か、汝の魂に平穏のおとずれんことを願う」

「スーさん……」

「その時がきたらきっと、何もかも忘れて新しく生まれるのよ。チエ、あなたはね」

「……そんな時が?」

「くる来る、大丈夫。百万年の先輩が言っているのよ、信じなさい」

 どこまでも懐疑的なチエに、明るい声で諭すスーサ。背伸びをして、チエを優しく抱き寄せたかと思うと、頬に軽くキスを落とす。

「迷える優し子に、祝福を」

「……感謝」

 変わらず無表情に答えるチエに、スーサは優しく微笑む。

「そちらの迷い子は、どうでした?」

「チエの前で言うのも何だけど、優しかったわ。凄くね」

「優しい人間、よかった」

「ありがと…… あっ」

 礼を言いかけたスーサは立ち止まって、自らの下腹部をそっと撫で始めた。スーサを気遣い立ち止まったチエが、静かに問いかける。

「どうしたの?」

「うん……」

 言いにくそうに口をつぐんだスーサは、チエを引き寄せ耳元にそっと囁く。

「あのね、赤ちゃん来てくれそう」

 困ったような、それでいて幸せそうに微笑むスーサ。告白に驚いたチエも、徐々に無表情を崩していくと、優しく微笑んで言祝ぐ。

「神の御子に、祝福を」


  to be continued



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