カクヨム誕生祭開催おめでとうございます

天鳥そら

第1話カクヨム誕生祭お知らせ

「今年のカクヨム誕生祭は、どうなっているんだろう?」


 掲示板の前をうろうろしながら、3月から開催されるカクヨム誕生祭2023年~7th Anniversary~の告知を待っていた。他にも私と同じようにうろうろしながら、あれこれお互いに話している。


 ここはインターネットの仮想空間のような場所だ。アバターと同じように、それぞれ愛称をつけ思い思いの姿や服装をしている。会場の前は静まり返り、本当に今年も無事に開催されるのだろうかといった雰囲気である。


「今年もお題ありますよね?」


「去年は11でしたか。けっこう、大変でしたよね」


「書く方も大変でしたが、読む方も大変でしたよ~」


「書く方、読む方、どっちもがんばろうと思うと、時間が足りないですよね」


「レビューを書くのも時間がかかりまして……」


 今年で7回目となる誕生祭に、今年は参加するかどうか考え中だという声も上がっている。何しろ、学生であれば卒業シーズン。4月までに引っ越しを終えたり、新しい学び舎へ行くために準備がある。社会人となる人、すでに卒業して社会人となる人も同様だ。人事異動、転勤、子どもや家族の都合で引っ越し、変化のある時期でもある。


「何もなくても、参加が楽ってわけでもないしねぇ」


「忙しからこそ、時間を縫って作品を投稿する人もいるわけだし」


「普段から書いているか、ネタをストックしておくか、準備はいりますよね」


 そわそわとしながら待つこと数日、とうとうカクヨム運営本部からお知らせが届く。それに伴い、会場の方でも垂れ幕や看板が立ち並び、これから祭りが始まるぞっという雰囲気がただよい始めた。


「今回のお題は7つ。けっこう、楽だけど他の項目がすごいな」


 カクヨムか誕生祭に関する詳細が公開されたが、去年よりもいっそう力が入っているようだ。書き手に対してだけでなく、読み手に対するフォローも手厚い。書き手から読み手に転向しようかと思ったくらいだ。


「7つのお題だけでなく、10日、20日、毎日更新。今から、準備できるって書いてあるけどすごいな。毎日は、無理かもしれないな~」


 近くで、毎日なんて楽勝だと声が上がる。普段から、毎日、更新してる作家さんの叫びだった。


 まわりの熱気にあおられて、お題にひとつだけでも参加できれば良いかな、と考えていた私のテンションが上がる。今から準備できるのだから、できるだけやってみよう。


「毎日、更新って、盛り上がるよね~」


 今年は書き手も読み手も多そうで、去年よりも自分の作品が埋もれてしまうのではと心配になる。ただ、それもやってみないとわからない。なんだかんだいって、更新すると、必ず誰かが読んでくれていたのだ。ありがたいことだ。

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