夢のパズルピース

イロゴム

プロローグ

最近不思議な夢をよく見る。




ベットの上で目が覚めると、


見知らぬ女性が俺に語りかけてくる。




見たことも会ったことも無いはずの女性、


なのにすごく懐かしさを感じる。




顔を近づけてきた女性は俺の耳元で何かをささやく。




黒いロングヘアーの毛先が俺の顔に少しかかる、


こそばゆく感じながらも、


パッチリとした少し切れ長の目に、筋の通ったきれいな鼻、


小さな口、ほくろ一つ無いそのきれいな顔立ちに見とれて、


こそばゆさなんて忘れてしまう。




ただ不思議な感覚だ、


声は聞こえるのにノイズがかかったかのように、


内容が理解出来ない。


でも、声質は理解できる。




女性にしては少し低い落ち着いた声。


だが透き通ったようなきれいな声。


すごく落ち着く。




夢の中なのに眠りに付きそうになってしまう。




「あぁ、この人と話したい」




いつもそう思って言葉を発そうとすると、


そこで視界が暗くなっていく、




この女性が誰か知りたい。




そう思いながらも、俺の夢は覚めていく。

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