第36話
俺はエナさんに魔法で勝負を挑んだ。
しかし、魔女と噂されるだけにこっちの方が不利である。
まずは、エナさんのバリアのような物を壊さない限り勝てる見込みはない。
「ファイアーボム!!」
俺は炎と爆破の混合魔法で攻撃したが攻撃を防がれる。
「ウォーターカッター!!」
風と水の混合魔法で、水を勢い良く飛ばし切れ味のいい魔法のハズなのだが、全く割れたりしない。
これが、俺の最強技のハズなのだが全然びくともしない。
この技でバリアを割れないと言うことは、打つ手がないこと。
理不尽すぎる位に強すぎる。
「もう、終わりかな?じゃあ、ファイアーボール」
普通のごく一般的な魔法のハズのファイアーボール
しかし、ファイアーボールは普通のファイアーボールの一回り、いや二回りはデカい。
魔法障壁で防ぐのがやっとの威力で、俺の魔力は枯渇してしまい負けてしまった。
「はい~私の勝ち~」
「バリアとかズルい!!」
「負け惜しみ~」
「クヌヌ...」
この、勝負で負けてしまった。
あだ、挑むには早すぎたのだろうか。
負けたと言うことは、俺はまたエナさんの言う命令を聞かなくてはならない。
どんなことを命令されるのかと、息をのんだ。
「えっと、ルッチちゃんにしてもらいたいことは...夏休み中メイド服(ミニスカ)を吐いてもらいます。」
「それだけで、いいの?」
なにか、凄い命令でもされるのかと思ったが、そんなことなく拍子抜けをしてしまった。
「うん、だけど学園に行く時もずっと着てもらうけど。」
「え、でも、学園には制服の校則があるから、無理じゃ...」
「夏休みは、私服とうこうが出来るから大丈夫」
「で、でも、さすがに恥ずかしいです。スカートになれたとは言え、ミニは...せめていつものメイド服で」
「ダメ。ミニスカ。もう、用意してあるんだから。夏用のオーダーメイド・メイド服お値段は金貨20枚で高かったんだから。」
「たか!!」
メイド服に金貨を使われては、勿体なすぎて着ないわけにはいけない。
だけど、恥ずかしすぎる。
こんな姿を生徒会の人たちに見られるとか、死ぬ。
精神的に。
早くも、「勝負なんて挑まなければよかった」と言う後悔をしてしまった。
早速、メイド服に着替えさせられたが、更にスースとして今までに感じたことが無い位に恥ずかしくスカートを抑え顔を赤くしてしまう。
こんな姿、絶対に生徒会の人たちにからかわれてしまう。
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