第31話
生徒会に入るか、否か考えていると寝不足になってしまった。
「ふあああ~おはようございます。」
「おはよう。寝不足?」
「ふぁい」
「きおつけて行くんだよ~」
眠たい目をこすりながら、イーナと一緒に学園の教室に向かった。
今日から、本格的に授業が始まるので色々憂鬱。
学園生活始まり数日が経つけどもう、辞めたくなってしまった。
「この、魔法とこの魔法を組み合わせることにより、火が青になり更に強力な炎の魔法になります。この魔法の名前が...」
「ルッチ、ルッチ。早く起きないと先生にバレるわよ。」
「にぇえ?」
「こら、ルッチさん。今は授業中ですよ。寝る時間ではありませんよ。」
「す、すいません」
寝不足と授業と言う退屈なのが重なり、イーナに体をさすり起こそうとしてくれたのだが、中々起きれず。起きたときには、先生に寝ている所を見られ、寝ていることがバレてしまった。
「まったく、初回の授業だと言うのにもう、寝るとはいけませんね。」
「はい...」
「放課後、この教室で補修を受けてもらいますので覚悟してください。」
「そ、それだけはなんとか...」
「最高色をだからと、怠けているのでしょ。なので、その怠けた態度を直す為に補修をします。」
「うう...はい。」
メガネをかけた、少しきつめの先生に何とか放課後の補修は無しにして欲しいとお願いしたのだが、俺が最高色の魔力を持っているせいか、そのせいで怠けているなどの言いがかりをつけられ、言い訳を言う時間も与えてくれなかった。
「これだから、平民は嫌なのですわ。自分が凄いと勘違いしていい気になるのは。なので、勘違いしないように補修は必要ですわね!!」
同じクラスにいるエリスがここぞとばかりに、煽ってくる。
周りの人たちも、俺が最高色なのが気に入らないのか、エリスに合わせ、コソコソと『そうだ。そうだだ』などの同調したり、クスクスと俺の方を見て笑ったりと陰湿な行為をしてくる。
「はい、はい。静かにしなさい。授業を再開します。」
授業を再開すると静かになったのだが、授業が終わり10分の休み時間中に俺に対する嫌がらせをするかのように、聞こえるように悪口を言ったり、すっかり俺はいいイジメ対処になってしまった。
「あら、平民はマナーがなっていないから授業中に寝るのですわね~」
特に、エリスは俺を煽ったりといじめの中心核である。
エリスは、放課後になると生徒会の仕事があるので一目散に生徒会室に向かい、俺はやっと一息が付けた。
先生に放課後、補修と言われ呪文の効果などが載った穴埋め問題を10枚ほど合計100問の問題を解くように言われた。
教科書を見ながら、解いていくのだが教科書を読んで問題の解答を見つけるのが苦手で苦戦して、全く進まないのを見ると嫌になってしまう。
「イ~ナ...手伝って~」
「ごめんね。もう、魔力研究の部活が今日からあるから、部活が終わったら手伝ってあげる。」
「うう...」
終らない現実に教科書に顔を埋め、進んでいない紙を見て絶望している。
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