第25話
目を覚まし、いつものメイド服を着るのではなく今日から学園の制服を着ることになる。
しかし、いつもの癖と言う物は抜けないものでメイド服を着て朝ご飯を作っているとエナさんに注意されてすぐに着替えた。
「じゃあ、行ってきます」
俺は、朝食を食べ教科書を入れたカバンを背負いエナさんの部屋の扉からイーナの部屋に繋げた。
扉を繋げるのは簡単で、ドアを開けるドアノブなどのを握り行きたい場所を想像すると、扉と扉がつながるらしい。
だけど、一度つなげた場所と、登録した魔力が合わなければ繋がらないらしい。
魔力は人それぞれ違うらしいので、誤って違う人が入ってくることなんか万が一にもないらしい。
イーナの部屋の中に入ると、クローゼットやベットなど高そうな家具が並び(凄いな~)っと思い辺りを見ていると、そこには着替え中のイーナが目の前にいた。
「ご、ごめん」
「もう、開けるときはノックしてよね。」
俺はすぐに後ろを向き、イーナ着替えを見ないようにした。
しかし、繋がっている扉をノックしたとして、ノックした音は聞こえるのだろうか疑問に思っているとイーナが制服に着替え終わった。
「じゃあ、行こっか」
イーナが着替え終わると、俺はイーナの方を向き学園の入学式に向かった。
俺は、どこに学園があるのか分からないのでイーナの後ろを歩き学園にたどり着くことが出来た。
さすが、貴族などお金持ちの生徒が多く通うだけあって入り口の門からもう大きく、綺麗である。
学園の中に入ると、学園の生徒会長に案内され多くの椅子がある広い部屋の集会場に案内された。
入学式10分前に集会場に着いたのだが、人が多く座っている。
俺たちは、空いている席に座り入学式が始まるのを待っていた。
待っている時に、辺りをキョロキョロしているのだがどうやら俺の身長は平均より低いようだ。
「やあ、私はこの学園の学園長です。よろしく~」
入学式が始まると、イーナの母親のウリさんが軽い感じで始まった。
ウリさんはある程度喋ると、入学代表者の挨拶が始まった。
「では、入学者代表のイーナさん壇上に上がり挨拶を」
学園長のウリさんの話が終わり、仕切っている司会者がイーナを呼んだ。
どうやら、この学園に入るにあたって魔力の多さで学園の代表が決まったらしい。
それで、一番多いのがイーナらしい。
イーナは壇上に上がり、学園の代表らしく堂々と挨拶をしている。
(あんな人前に出てあんな堂々と喋れるとか凄い)っと感心した。俺ならば、喋るどころか壇上に上がれるかどうかも分からない。
「そのように、学園生活を過ごしていきたいです。」
イーナの代表者の話が終わり、こっちに戻ってきた。
「イーナ、凄いね」
「まあね、私は優秀だから。」
自慢げにイーナは鼻を伸ばしている。
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