第15話

カフェで顔合わせや、お喋りが終わり帰ることになった。


「じゃあ、エナもルッチちゃんもバイバイ~」


っと、二人と別れた、俺とエナさんはどうしてなのか、王都にあるお風呂に入ることになった。


「え、ちょ...」

「だって、未だに一緒にお風呂入ったことないんだもん。ちょうどいい機会なんだしさ、一緒に入ろうよ。」

「そ、そんな...」


俺は、お風呂に入ることを拒否し、足を止めたのだが、この体重が軽い体ではエナさんに引っ張られてる。


お城の中では、お風呂に入ろうと誘われた時もあったが、拒否してなんとか一緒に入ることは無かった。


この体になり、自分の体を見ることに抵抗感を感じなくはなったが、ほかの女性の体を見るとなると遠慮してしまう。


と言ううか、エナさんは俺が元男と言う事を知っているのに、裸を見られることが嫌ではないのだろうかっと思いながら、引きずられいると、王都の温泉についてしまった。

入り口に入ると、靴を脱ぎ靴置き場に靴を置いた。


「子供一人と、大人一人です。」

「はいよ、銀貨一枚と銅貨5枚ね」

「は~い」


入り口のすぐ近くにいる、おばあさんに話しかけお金を払った。

お金を払い終わると、女風呂の脱衣所に来てしまった。


辺りをキョロキョロし、見ないようにするのだが、どこもかしくも女性ばかりである。


「じゃあ脱ごっか。」


っと言われ、今着ている服を脱ぎ箱の中に入れた。

俺が脱いでいる間に、エナさんはもう脱いでいた。


どれだけ、早脱ぎなのだろうか。

幸い、温泉内では湯気が多く女性の裸は湯気で隠れ見ることは無かった。

しかし、お風呂は滅茶苦茶広く、滑り台などのお風呂があった。


「じゃあ、入る前に体洗おうか」


シャワーと石鹸がある場所に誘導され、体を洗うことになった。

椅子に座り、石鹸で体と髪の毛を洗い、石鹸を全部洗い流し先にお風呂に入ろうとしたのだが、エナさんに手を掴まれた。


「まって、見てたけど全然洗えてないじゃん。私が洗ってあげるからこっちに来て。」


そういわれ、膝の上に乗せられ上から下まで体の隅々まで洗われ心の中で恥ずかしすぎて叫んだ。


(うぎゃあああ)


ようやく、体が綺麗になり湯船に浸かることが出来た。


「ふうう....」


お湯を肩まで浸かると、声が勝手に出てしまう。


となりに、一緒に浸かったエナさんも同様である。


こんなに広いお風呂は久しぶりである。

湯船に浸かり、熱くなったので脱衣所に向かった。

エナさんには別に、もっと浸かっていてもいいよっと言ってあるのだが、エナさんも一緒に出ることになった。


脱衣所で、体に付いた水滴を取り、またメイド服に着替えた。

しかし、またもやエナさんに掴まり髪の毛を乾かす、魔具のドライ魔ーで暖かい風で紙を乾かされた。


ドライ魔ーの風は暖かく少し気持ちい。


お風呂からでると、日は沈み夜になっていた。

王都で、適当にご飯を食べようやくお城に帰ることができた。





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