第8話
エナさんの掃除が終わり、疲れて眠ってしまったところまでは記憶がある。
元の男のときの感覚の体力でやってしまい、ペース配分を謝り倒れるように眠ってしまった。
目を覚ますと、見覚えのある天井とベット
隣には、エナさんが一緒に寝ている。
「ふぁああ~おはよう」
ベットから起き上がると、起き上がったとき布団を持ち上げた衝撃でエナさんも両腕を上げ伸びながら目を覚ました。
何故、俺の部屋で一緒に寝ているのか疑問には思ったが、聞かないことにした。
俺は、エナさんに挨拶をしてベットから降りた。
「おはようございます。」
ふと、思ったのだが、いつの間にかメイド服からパジャマにに変わっていることに気づいた。
いつの間に、こんな服を用意して着せているんだろう...
っと、疑問に思っていると、エナさんも、ベットの上に立ち上がり、俺に指をさしご飯を作るように指示をした。
「じゃあ、朝ご飯を作ってもらおうかな?」
「でも、ゾンビに作らせていたんじゃ?」
しかし、エナさんの食事は毎回、ゾンビ達に任せていたっと言っていたので、俺作る必要があるのか疑問に思い聞いてみると
「ゾンビって、腐っているじゃない」
「まあ、ゾンビってそういう物ですし」
「ゾンビが作ったご飯って思うと食欲がね...落ちるのよ...別にまずいとかではないのだけど...ゾンビと言うビジュアルがね...ご飯を不味くするのよね~だから、今日から私のご飯を作るのもメイドの役目です」
「わ、わかりました。」
意外な回答が返ってきた。
ゾンビが作ったご飯は食べる気にならないのに、凄いなっと思っていたが、エナさんもゾンビが食材に触り作ったご飯を食べるのには抵抗があったようだ。
しかし抵抗はあるが、自分で料理を作るのはめんどくさい、作るくらいならゾンビが作ったご飯で我慢すると言う事で、今まで、ゾンビにご飯を作らせていたらしい。
エナさん曰く、「料理作る時間があれば、本を読みたい!!」そうだ。
と言うわけで、俺は部屋を出て、キッチンのある方に行こうとすると、エナさんに止められた。
「ちょっと、待ってね」
「な、なんですか?」
エナさんに、止められて何かされるのではないかと、少し警戒いもーどに入った俺だったが、エナさんは、俺の方に指パッチンする構えをとり、「えい」っという掛け声と同時に指を鳴らすと服がエプロン姿になった。
「な、なんですか!?」
「これはねえ~想像した服装を思い浮かべ指を鳴らすと、服の繊維が変化して、私が思い浮かべた服装になるの。これで、ルッチちゃんの服装を変えていたの」
どうやら、昨日のメイド服も、今日のパジャマもこの魔法で俺の服装を変えていたのだと判明した。
判明したところで、俺はキッチンに向かい料理をすることにした。
とりあえず、何があるのか冷凍庫のふたを開けてみると、野菜や卵、お肉など色々な食材があり、キッチンにある机の上にはパンが置いてあることを確認し、朝ご飯を作り始める。
まず、魔コンロに手が届かないので、踏み台を用意して料理をすることにした。
踏み台に上り、魔コンロの上に鉄のフライパンを乗せ、魔コンロに魔力を込めた。魔力の込め具合で、火の調整が出来るので、魔力を多めに込めることで火を強火にした。
フライパンが暖かくなったところで、油を入れフライパン全体にならし、冷凍箱にあったベーコンを油が跳ね熱いのでそっと4枚入れた。
すると、ベーコンがパチパチといい音が鳴りひっくり返し、両面いいカリカリ具合になったところで卵を二つ割りベーコンと一緒の中に入れた。
すぐさま、水を少し入れ蓋をし、魔力を込めるのを辞め、火を止め少しの間、蓋を開けずに待っている間に一本のフランスパンを半分に切り、半分に切ったフランスパンに切れ込目を二本ともに入れた。
切れ込みが入れ終わった後に、俺は蓋を取り中を見てみると半熟の黄身の目玉焼きが出来ている。
味付けに、塩コショウを入れ二つの卵がくっついているので、ベーコンと一緒に包丁で2つに切り分けると、ここで金属のヘラの出番。
ヘラで、そっと持ち上げながら切り込みを入れたフランスパンの中にそっと、黄身がつぶれないようベーコンと一緒に中に入れ、さらに上にバターを乗せると朝ご飯の完成。
俺は、完成した朝食をエナさんの部屋に持って入ると、一緒に食べたいらしくエナさんの部屋で一緒に食べることにした。
フランスパンは硬いので、食べにくいがベーコンとフランスパンの相性がよく、さらに中心に来ると半熟の黄身がこぼれながらも食べ進み美味しい朝ご飯が完成したことを確信した。
「これ、美味しいわね~」
「でしょ」
自分の料理が褒められ、つい嬉しくなり自慢げな表情を見せた。
「ほら、口の周り、卵の黄身だらけ」
「ふにゅううう」
昨日はご飯を食べることが出来ず、慌てて食べてしまったせいで口の周りには半熟の黄身の液体が口の周にベタベタと付いているのを見た、エナさんは口の周りをハンカチで拭いてくれた。
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