第3話

俺は、城の中に入ると、ボロボロでガラスは割れ、隙間風が入り少し肌寒く感じる。

ゾンビ達は、このお城からは入ることが出来ないのか、ゾンビ達はお城から離れていく。


どうやら、このお城の中には、ゾンビを操っている魔女がいる可能性が高い。

お城の中をグルグルと周り、魔女は居ないのかと、探し回っているのだが、まったく人が住んで居る感じがしない。


歩けど、歩けど、魔女が居ない。

魔女が居ない代わりに、落とし穴や石が転がってきたりなどと、色々なトラップの仕掛けが用意され、歩きにくいお城なので、どうせ誰も居ないのだと思い、壁がを壊しながら進むがやはり誰も居ないので、渋々帰ろうと出口まで戻ると、さっきまであったはずの扉が壁に変わっていた。


「あっれ?ここ、出口じゃなかった?」


もしかして、道を間違えたのではないかと来た道を戻ってみるがやはりここが、出口だったことは間違いがない。


何故、出口が消えたのか考えてみるが分からないので、この壁を壊そうと殴ると、石の壁を殴るり壊そうとするが、今までの壁とは違い、段違いに強固になっていた。


「かった!?」


俺は久しぶりに、拳に痛みが走ったことに驚いた。

俺が驚いている最中に、誰も居ないと確認した城の中に女性の驚いている声が城中に響き渡った。


「な、なんじゃこれ!?」


多分だが、色々な所を壊しながら進んだので、城が崩壊したことに驚いているのかもしれない。

多少の罪悪感があるが、魔女の可能性が出て来たのでワクワクしてきた。


「魔女の声か?」


辺りを見渡し、声が聞こえた方向を確認をして、魔女がどこに居るのか探していると、上の方から先ほどの驚いた女性の声と似ている声が聞こえた。


「お前か、私のお城を半壊させたのは」


「ああ」


声のする方に、目を向けると上空に浮いている黒いドレスを服を着た金髪の女性が俺に対し話し始めた。


俺は魔女が居るのかは、半信半疑でここまで来たが、今の状況を見て、俺は確信をした。

魔女は実在すると。


「ほう、あのゾンビ達を倒してきたか?」


「そうだ」


魔女の答えに答えると、魔女はふまんそうな顔になった。


「まったく、城の結界まで作動してるじゃない」



この城に出られないのは、魔女が掛けた結界のせいで出口が壁になり俺の打撃で壊せなかったようだ。


俺は状況分析よりも、今は早く戦いたい。

見た目からは一般的な女性と、そう変わりないのだが、長年強者を求めていたからなのか、相手を自分より強いのか、弱いのか見ただけでいつの間にか、分かるようになっていた。


そして、魔女は俺が今まで戦ってきた中でも一番に強いと分かる。


俺は久しぶりの、強者を目の前に胸の高鳴りが頂点に達した。

早く戦いたいと先走り、上空に居る魔女目掛けて殴りかかったが、透明な壁が魔女を守り、俺の攻撃を防いだ。


「バリアか?」


「そうだよ、自動で攻撃から守ってくれる魔法」


俺を下だと思い、丁寧に魔女の魔法について種明かしをしてくれた。


「強いな」


「そう?じゃあ、君は弱いね」


何年かぶりに、弱いと言われてしまった。


昔は、すぐにキレて襲い掛かったりしえ、弱いと言われることが嫌いだった。

しかし、今の俺には強いと思える奴に合えなかった。


だから、俺は弱いと言われ、むしろうれしさを感じた。

だからこそ、魔女に俺の全力を試したくなった。


俺は、全力で殴る蹴るの連打を繰り出すのだが、まったく、魔女のバリアを打ち破ることは出来ない。魔女はあくびをしながらバリアの中で退屈そうにしている。辺りは、俺の衝撃波で城中にひびが入り、今にも倒壊しそうな勢い。


今にも、お城が倒壊して瓦礫に埋もれそうにだが、俺は攻撃を辞めなかった。

いや、辞めたくなかった。もし、ここで攻撃を辞めたら魔女に合えないかもしれない、もう、こんな強い奴にもう会えないかもしれないなどの恐怖で、俺は攻撃は続けていた。


魔女もお城が壊れるのは嫌なのか、俺の攻撃を止める為にバリアを解除して攻撃をかわした。


俺の攻撃はかわされると、隙だらけで、魔女に簡単に背中を触れられてしまった。



拘束チェーン


魔女が俺の背中に触れながら魔法を唱えると、俺の周りに魔女がさっきまで身を守っていたバリアが俺を囲み外に出ることも出来なくなってしまった。


「はあ!?」


「ここで、おとなしくしていてね。私は、君が壊したこのお城を私が直さなくちゃいけないから」


「勝負はまだ、決まってないぞ!!」


「君ねえ~私との実力差見て分からない?このバリアも割れない君が私に勝てるとでも思ってる?そこで、少し頭を冷やしたらどう」


俺は、魔女がバリアの中に閉じ込めお城の修理をしようとしたので、呼び止め続きをしようとしたが、このバリア無いから抜け出せない俺では、魔女には攻撃を与える事も出来なく、言い返すことも出来ず黙ってしまった。


魔女は「修復リペア」と唱え、壁のヒビや穴などをふさぎお城内を回っている。

俺は、バリア内で閉じ込められ、魔女が城を直している所を見ているだけでは嫌だ。


バリア内で、バリアを破れないか全力の攻撃を繰り出し力尽きるまで一点に集中して攻撃を当てるがヒビすら入らない。


俺は体力尽きバリアの様子を見る限り、魔女との実力差がどれだけ大きいのか絶望をしながら眠気に襲われ眠ってしまった。


ー----------


「ありゃ、眠っちゃたか。」


魔女は、ルッチをバリアから出し、そっと魔力で浮かせ優しく地面に降ろした。


「にしても、300年ぶりに起きたら急に襲われるんだもんびっくりしちゃった。にしても、私のお城がこんなに汚くなるとはね。ゾンビ達を使ってやらせたいんだけども...


この子のせいで、ゾンビがかなり減っているから城周辺の警備が薄くなっちゃうしな〜



魔女は、どうすればいいか浮きながら考えていると、何かいいことを思いつき、ルッチをうかせベットの上に置いた。


私の城を壊したし、これも罰と言う事で。


性転換チェンジ


魔女は、ベットに寝かせたルッチに対し性転換魔法を掛けた。


「効果が出るのは、明日の朝かな~」


魔女は、ルッチに魔法を掛けた後、久々に魔力を使いつかれたのか、ルッチにかけた魔法の効果が出るまで部屋で寝ることにした。




するとルッチは寝ている間に体に少しづつ変化現れた。ルッチの体は縮み始め、体が縮むにつれて髪の毛は伸び始め、ロングヘア―に、顔つきは幼い女の子になり、すっかり、見た目はかわいい女の子になってしまった。


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