若者になにか伝えたいことはありますか?

「若者になにか伝えたいことはありますか?」


これは、成功した大人が聞かれる質問の代表格である。


埼玉ポーズ仕掛け人としてテレビや雑誌に呼ばれていた頃、私でも聞かれることがあったが真面目に答えたことはない。


成功した大人じゃないし、金貸して欲しいくらいだし、そもそも「聞きたい」と意識していない者にそんなことを話したところで、有効ではないからだ。


しかし今日は初めて、全ての若者たちに伝えたいことを発表しようと思う。


若者よ、フロスをしろ。


私は半年に一度、歯石やプラーク除去で歯医者に行く。終わったあと鏡で見ると、キレイさっぱりしていて、怪しい広告に良く出てくる「歯が白くなる液」みたいなのを衝動的に買いたくなる。


歯医者にクリーニングしてもらい、さっぱりした自分の口内を見てがっかりするのが、銀歯だ。


虫歯で削った後に詰める銀歯はとても目立つ。一度、プラスチックを入れてもらったこともあるが、数年で取れてしまった。


そのため、セラミックが注目されて久しいが、これは自由診療になるので保険適応にならず高額だ。


若い頃、虫歯になって銀歯になり、もう二度と銀歯を増やすものかと電動歯ブラシを買って毎日これでもかと磨いていたが、結局、上下左右漏れなく銀歯になってしまった。


なぜこれだけちゃんと磨いているのに虫歯になるのか。


その疑問は、あることを始めてからピタリと虫歯にならなくなったことで解決した。


フロスだ。


歯と歯の間を掃除するあれ。


思えばいつも歯と歯の間から虫歯が出来ていた。


歯医者にそう言われてたのをよく覚えている。「この虫歯、歯の間からだねー」と。


床掃除でクイックルワイパーをかけてもフローリング板の隙間の汚れは取れないように、どれだけ歯磨きをしても歯と歯の間の汚れは取れずに残り続け、やがて虫歯になる。


歯磨き粉なんて実は不要で、フロスさえしておけばいいという人もいる。水と歯ブラシで軽く磨いて、あとはフロスさえしておけと。


歯医者の帰り、クリーニング後のキレイになった自分の歯を見ると、例えいいおじさんでも銀歯は気になる。女性ならもっと気になるのではないだろうか。


歯の健康は身体の健康にも大きく繋がってくる。なにより物を食べるという行為が億劫になると、QOLが下がり倒す。


だから私は半年に一度、どこも異変がなくても、歯医者に行って定期検診を受け、クリーニングをする。


歯周病、虫歯、口臭の原因になる歯垢や歯石は、歯磨きはもちろん、フロスでも落とせないからだ。これ以上銀歯も増やしたくない。


フロスを始めてから虫歯になったことはないが、過去なってしまった銀歯を元に戻すことはできない。もっと早くフロスを始めていれば良かった。


だからこそ言いたい。


若者よ、フロスをしろ。


全ての若者に共通する重要なことだと、わりと本気で思っている。

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